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「夢を追いかけちゃダメなの?」と聞かれたら、わたしは目をそらしたくない

2020年の終わりに、自分を褒めたいことがひとつだけある。

失敗を恐れず、一歩を踏み出したことだ。

大人になるほど高まるプライド。以前のわたしは、それが邪魔をして足踏みすることが多かった。ここまでと線引きして、手に負えないと決めつけた。

高校生のとき、叔父が小説家を目指していることを知る。そんな叔父のことを、ある親戚が「ちゃんと働かないで小説なんてねぇ」と言った。

「大人は、夢を追いかけちゃいけないんだ」

子ども心にそう感じた。「夢を追う人は愚かだ」と認識するきっかけだったかもしれない。

今年ライターとして始動したことから、その気持ちに変化が起きた。そのことを振り返ってみる。

ライター中村洋太さんから学ぶ

先日、ライター師匠である中村洋太さんが、noteでこのように書いてくださった。

毎週のように、池田さんから原稿が送られてきた。
「この人、やる気がすごいな」
ドキュメントに細かく添削後、電話をかけて、ひとつひとつの赤字の意味や理由を、丁寧に解説した。
一回の原稿につき、2時間くらいは電話した。深夜0時を過ぎることもあった。池田さんが必死にメモを取る音が電話越しに聞こえてきて、ぼくはその真面目さに胸を打たれて、とにかくこの人をどんな仕事でも任せられるような一流のライターにしようと決意した。
添削は一切妥協しなかった。教えたことを見事に吸収しながら、短期間でメキメキと実力をつけていった。見違えるほど、インタビュー記事が上手になっていった。

中村さんは、特段コンサルをされていたわけではなかったのだけど、「この方から学ぶことは、無数にあるぞ」と思ったので、継続して学びたいと伝え、指導を受けるようになった。

正直なところ、順調だったと言えば嘘になる。指導を受ける中で「わたしには無理だ」と何度も思った。中村さんに泣き言をこぼし、恥ずかしくて無理に笑った。悔しくて泣いたこともあった。

本当に無知だったな……。ブログとエッセイの違いもわからなかったし、Googleドキュメントの使い方も知らなかった。

添削指導を受けるお電話の中で、「え?それって、どうやるんですか?」とパソコン講座になってしまうことも。でも、どんなことでも質問できたのは中村さんの人柄のおかげだと思う。

中村さんは上下関係を感じさせないところがある。相手と同じ土俵に立って耳を傾けてくれる。だからかもしれない。素直に自分の考えを伝えることができた。ときに厳しい意見があったとしても、折れずにいられたのは中村さんだったからだ。

無知の知

ソクラテスの無知の知。「自分がいかに何もわかっていないかを自覚せよ」ということだ。それを身を持って感じた。

知らないことが恥ずかしいなんて、言ってる場合じゃない。ゼロ、むしろマイナスからのスタートなんだから。自分が本当に学びたいなら、恥ずかしさを耐えるくらいじゃないと。そんなふうに思いながら、文章と向き合った。

1つのことを知っても、その中の10くらいわからないことがあった。自分は何が理解できて、何を理解できていない?添削された文章と、以前の文章は何が違う?よちよちと歩きながら、書いて、分析してを繰り返した。

いつの間にか、知らないことを見て見ぬふりできなくなっていた。

以前のわたしは「これくらいまでわかれば、いいっしょ!」と、物事にたかをくくっていたと思う。でもそれじゃ太刀打ちできないことを、知った。

ライターの仕事以外に、わたしはnoteで「1000文字エッセイ」を書いている。エッセイでは言いたいことを一つだけに絞り、それをいかに読者に届けるか。それに挑戦している。

そのエッセイのひとつに、妹のことを書いた があるのだが、「noteのおすすめ記事」に取り上げていただき、多くの方に読んでいただけた。

エッセイは、題材や伝えたいことのコンテンツがすべて自分。それを書くことの怖さもあった。でも、自由だった。学んだすべて、自分の人生のすべてを言葉にしようとすることは、間違いなくわたしを成長させていたと思う。

小さな一歩は、大きな可能性を秘めていた

自分の学んでいることを周りの人に伝えたいと思い、「中村さんに学ぶアウトプット記事」も書くようになった。

そんな記事を読んでくださった方から「わたしも中村さんのコンサル、受けたいです」とコメントをもらった。コンサルを受けているみなさんは今、夢に向かって挑み、活躍されている。みなさんのnoteを見るに、充実した学びを得ていることがわかる。

もちろん、中村さんのコンサルが素晴らしいからなのだが、わたしの一歩が人の役に立ったかもしれないと思うと、うれしい。

無数の道から、自分で選んで進むこと。今年、その一歩を踏み出すことができた。

叔父の小説家という夢を、わたしは心から応援する。わたしも世の中に何かを生み出そう。わたしが体現しなければ、未来を生きる子どもにまで同じ思いを味あわせてしまうじゃないか。

「夢を追いかけちゃダメなの?」と聞かれたら、わたしは目をそらしたくない。

なりたいものになれない世界。そんな世界はいやだ。

小さな一歩から、変えていこう。

Twitterもやってます(^-^)

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