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そろそろお疲れか
中学で陸上を始め、800mで全中に出場した。
中学で辞めようと思っていたが、結局高校でも続けることとなった。
大学で続ける気持ちは本当になかったが、高3で飛躍的に記録が伸び、インターハイや国体に出場できるようになると、もっと続けようと思うようになった。
そして、伝統ある大学の陸上部に入り、多くの方々のサポートを受けながら競技に打ち込んだ。私の陸上歴は10年になる。
高3の飛躍を発射台にして、もっと国内トップの大会で活躍してやろうと思ったが、結局、大して実力が伸びることがなかった。むしろ高校レベルの記録をキープすることに必死で、実力を伸ばすどころの話ではなくなってきた。
そろそろ、疲れてきた。記録が伸びること、そしてそれに結果が付いてきて、多くの人に祝福され悦びを覚えることによって次の大会へのモチベーションになっていた。だが今は、必死になって走っても認められず、必死になればなるほど、自分の理想の走りとは遠ざかっていく。
一度離れてみようと思う。
ピアノを例にする。一度弾けるようになった曲をもっとブラッシュアップしたいが、練習すればするほど自分の出したい音が出せなくなりフラストレーションになっていく。だが、一度その曲を弾くことを辞め、半年は何年後かにまたチャレンジすると、その悩みが嘘であったかのように弾ける。
陸上も、このやり方に倣ってみようと思う。
一度競技を離れ(もちろん体型維持のための適度なジョグや筋トレはするが)、数年離れてみてから競技を再開してはどうか。
とりあえず私は10年陸上を非常に良く頑張ってきたと思う。10年ほど陸上のことばかり考えてきた。一旦その思考を外れる必要があるかもしれない。
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