【図解】企業分析_GAFAMの最新決算をみてみよう② ~Appleの売上の中身をみてみよう~
今回は先回のGAFAMの最新決算の続きを投稿させていただきます。今回はもはや誰でも知っている『 Appleの売上の中身 』を最新決算を用いてみていきたいと思います。
GAFAMの最新決算はコチラ
( 2023年08月06日追記 )
※前回はこちら↓
今回も決算概要ですのでスライドメインで行っていきたいと思います!
【 Appleの最新決算をみてみよう 】
売上の中身
売上はこの5年で25%増加し、現在は2,940億ドル(約31兆円)となってます。
メイン商品は当然ですがiPhoneですが、近年はほとんど売上成長はしてません。その代わりにServiceの売上の成長が目立ちます。AppleのServiceはApple music、Apple TV+、App store、iCloudなどなどです。
この5年間の売上成長はこのServiceとWearable(Apple Watch)でもたらされています。iPhoneは逆に売上を下げる方向に。つまりもはやAppleはiPhoneで成長出来る会社ではない事を物語ってます。
これは補足扱いですが、売上構成としてはiPhoneが50%を占め、Serviceが20%まで売上を伸ばしています。
ここからはメイン商品のiPhoneを深堀していきましょう。
※スマホ業界の大きな動向については↓をご覧ください。
iPhoneの販売数は今期待望の5G対応機種のiPhone12が出た事で久々に年率換算で2億台を突破した模様です。(調査会社調べデータより)
しかし今季はiPhoneの平均単価は下がっています。これは廉価版スマホiPhoneSE2の発売による影響が大きく、またハイエンドのiPhone12自体の販売が遅れたためです。つまり来期はiPhone12影響で単価は上がる可能性が高いといえますが。iPhoneSE2を出した時点で、AppleとしてはiPhoneで稼ぐ戦略を変えたと言ってよい気がしますね。その代わりiPhoneを多く売りServiceで儲ける戦略に変更したといえますね。
つづいて今期のスマホ競合との動向を確認しておきましょう。
Appleは米中摩擦で大きく販売数を落としたHuaweiを抜き久々に年率換算で販売数2位に復活しました。No1のSamsungも今期はコロナの影響で販売数を減らし、コロナでもお好調であったAppleとの差が縮まってます。
またHuaweiとは対照的にXiaomiは販売数を伸ばし、2020年3QではAppleの販売数を抜くほどで成長性が高いです。
そもそも、今期の世界のスマホ販売数がどうであったかを確認しておきましょう。
もともとダウントレンド(成熟化)でしたが、このコロナの影響でついに年率換算で13億台を下回る結果となってます。関係なさそうに見えたスマホ業界もコロナでダメージを負ったというわけですね。Appleは好調でしたが、さすがGAFA。
この好調さは機種別の売上でも明らかです。今期(上半期)に一番売れたのはiPhone11で2位のSamsungのGalaxyの約3倍も売る状況でした。iPhoneSEも堅調でした。(廉価版が好調だったため単価は下がったのですが。。)
続いて、Appleの成長の柱であるServiceのAppleにおける立ち位置を確認しておきましょう。
Serviceは年々売上を上げ、ついにハードを全く売らなくても黒字化出来るほどまで成長しました(正確にはまだギリギリ赤字ですが時間の問題です)。もはやServiceだけで会社が成立するほどですので、その成長は素晴らしいですね。
最後に地域別の売上をみておきましょう。
メインの地域はずっと変わらず米国で、5年前からの成長性も高いといえます(顧客の忠誠心が高い)。2位の地域は欧州であり、こちらも成長性が高く、この欧州と米国がAppleの成長ドライバ地域であるといえます。
売上構成でみると、米国が44%、欧州が25%を占める構図。2つの地域合わせて売上の70%も占めるほどとなってます。
今回は以上となります。次回以降でGoogle、FB、Amazon、Microsoftも同様にみていきたいと思います!
ありがとうございました!
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