新シーズンの広島のバスケ

さあ、契約上の2020-21シーズンが始まりますね。初のB1リーグで戦う機会を得た広島ドラゴンフライズは、新シーズンにどんなバスケットをするんだろうか?という勝手な予想と願望を垂れ流すだけの記事です。えぇ。
とはいいながら、まずはパニック状態。まさかの榎本新作選手の加入で、当初下書きしていた部分と変えた部分あります。とはいえ、ルーキーですから。22歳ですから。うん。でもまぁぶっちゃけ楽しみよね。

1.2020-21シーズンのロスター

HC 堀田剛司
AC 田方慎哉
アナリスト 又吉佑
ちなみに以前にnoteで触れましたけど、チームスタッフ(コーチ、通訳、トレーナー、マネージャー)は昨期5人から8人体制に。これも大きな一歩だと思います。

外国籍選手(継続) (在籍、国内プレー歴、年齢(2020年10月1日時点))
#0 ジャマリ・トレイラー(3.5年目、日本3.5年目、28歳)
#1 トーマス・ケネディ(2年目、日本10年目、33歳)
#8 グレゴリー・エチェニケ(2年目、日本3年目、29歳)

帰化・アジア選手
不在
(なお、6月30日にTKの帰化申請受理の発表あり。順調にことが運べばシーズン途中にこの枠にTKが移動し、新たに外国籍選手との契約がありそう)

日本人選手(継続) (広島在籍、選手歴、年齢は2020年10月1日時点)
#2 朝山正悟(6年目、プロ17年目、39歳)
#3 岡本飛竜(3年目、プロ6年目、27歳)
#24 田中成也(7年目、プロ7年目、29歳)
#30 古野拓巳(2年目、プロ7年目、27歳)
#55 谷口大智(2年目、プロ7年目、30歳)
#77 森山修斗(2年目、プロ2面目、24歳)

日本人選手(移籍加入)
#21 田渡凌(1年目、プロ4年目、27歳)
#25 荒尾岳(1年目、プロ12年目、33歳)
#5 榎本新作(1年目、プロ1年目、22歳)

ちなみに今年は球団からの「ロスター決定のお知らせ」がないんですよね。昨シーズンは最後の契約発表の同日にあったんですが…。まぁ、TKの帰化手続きの進捗状況の報告をみると、とりあえずはこれで完成だろうということで。(7月1日に「ロスター決定のお知らせ」キマシタ!)

2.2020-21シーズンの編成について

2019-20シーズンはチームの半数を入れ替える補強を行い、HC・ACも変わってのスタートでした。ゼロからとまでは言わないものの、イチからのシーズンだったと思います。

一方で新シーズンはHC・ACは留任した一方で、アナリストが新加入。分析面での負担を軽減し、コーチ陣がよりコーチングに集中できる環境になりそう。(分析面に関してはU15のHCを継続したシャッキーの指導もあるかもしれないし、ないかもしれない)

プレイヤーは、外国籍選手が全員継続し、日本人選手を加えた昨シーズンのスターティングラインナップが継続契約。全体として、継続9人、新規3人という布陣に。移籍加入選手のチームへのフィットには多少時間はかかるかもしれないが、特に外国籍選手全員残留でバスケットができる点は非常に大きい。
しかし、外国籍全員継続って、広島では初だし、他のチームでもそうそうないよね?(もしかすると、昇格を見越して最初から3人とも複数年契約だったのかもしれないし、そうでないかもしれない)

ポジション別の構成はこんな感じかなぁ。もちろんいろいろ重複するけども。
1番 古野、岡本、田渡
2番 田中、榎本
3番 朝山、森山
4番 ケネディ、谷口、荒尾
5番 トレイラー、エチェニケ

昨シーズン後半に向かってどんどん良くなっていったチームケミストリーが、更に高まる状況が予想されるとともに、新たなピースを得てこれまでとは違う一面を見せてくれるチームになるのではないかという期待感で私のお腹は大きくなってます(きっとただのコロナ太り)。

3.新加入選手についての印象

まずはPGの田渡凌選手。彼は古野、岡本両選手とはまた違う特徴を持った選手で、どんどんドライブで切り込むペイントタッチ(ゴール下の四角のエリアに侵入すること)が上手い選手。そこから自身でフローターを打つプレーが印象に残る。フィニッシュまで持っていく能力があるからこそ、キックアウトパスも効果的になる(もちろんシューターが受けるポジショニングを上手くとる必要もある)。広島の攻撃はより厚みを増しそう。

続いてPFの荒尾岳選手。昨年の滋賀ではシェーファーアヴィ選手の加入によって出場時間こそ限られてはいるが、外国籍選手に対してパワーで負けずに押し込まれないディフェンス、オフェンス面ではインサイドの合わせの上手さに加えて、キッチリとスクリーンをかける技術を持った選手。数字には出ない良さも持っている選手と言えるのではないか。特にスクリーンを使うことに長けた朝山選手との同時起用で良さが光りそうなプレイヤー。

そしてPG/SGの榎本新作(アイザイア・マーフィー)選手。この加入は本当に想定外すぎた。U19日本代表にも選出された、将来有望な若手大型ガード。ハイライト映像を見る限りではあまりボール運びをしているシーンがあまり見られないのでむしろSG/SFでの起用になるのか?(本人もインタビューの中で、ハンドリングを課題としてあげている)
オフェンス面での活躍にフォーカスしがちではあるが、本人はインタビューで「守備でチームにインパクトを与えられる存在」であると語っている。こういった意識を持つ選手の加入は本当に楽しみだ。なお、取り上げたインタビューは下をご確認ください。

さらに、新たな外国籍選手はいかに。TKの帰化許可がいつごろになるのかにもよりますね。これは個人個人でまちまちなようなので何とも言えませんけども。もし追加で獲得するならハンドラータイプ、ビッグマンタイプのどちらをチョイスするんでしょうか。TKのプレー特性から考えると、ビッグマンの獲得を模索するのかなぁと考えたりします。

4.どうなるスターティングファイブ

新しいロスターから、開幕スターティングファイブを大胆予想しておきましょう。(あくまで主観)

1.古野拓巳
2.田中成也
3.朝山正悟
4.ジャマリ・トレーラー
5.グレゴリー・エチェニケ

「どこが大胆予想やねん!」という声が聞こえるようである。いや、でもまぁ普通に考えたらこうなるやん?私は冒険的な人間ではないので手堅くいきます。

5.セカンドユニットの可能性

ロスターから予想するセカンドユニット。来季は、ユニットごとによりはっきりとした特色がでるバスケットを展開できるのではないか?と予想しています。

◆ディフェンスから速攻が見てみたいラインナップ

1.岡本飛竜
2.田中成也
3.榎本新作
4.トーマス・ケネディ
5.ジャマリ・トレイラー

オールコートプレスを仕掛けてみたい。1-2-1-1のゾーンプレスがハマるかもしれない。トップで飛竜が当たり、成ちゃんとマーフィーくん仕掛けて、その後ろでスティールが上手いジェイ、アンカーにTKかな。前から仕掛けて、チームに流れを引き戻すような場面での起用に期待したい。

◆セット重視のラインナップ

1.古野拓巳
2.朝山正悟
3.トーマス・ケネディ
4.荒尾岳
5.グレゴリー・エチェニケ

グレちゃんとガクアラオのスクリーンをふんだんに使って朝さんとTKが外から狙うセットオフェンス重視。もちろん、と見せかけて拓巳が仕掛けるパターンも。B2ならこれ止められんやろ、と思うけど、B1ならどうなんだろうという興味。

◆さらに全員外というラインナップ

1.榎本新作
2.田中成也
3.森山修斗
4.トーマス・ケネディ
5.ジャマリ・トレイラー

オフェンス時に全員が外にいる状態からスタートするファイブアウトを試してみたいメンバー。1on1の能力がそれぞれあるので有効そう。リバウンドは取りにくいし、運動量が大きくなるので長時間は難しいかもしれないけど試してみたい。

◆4out1inラインナップ

1.田渡凌
2.榎本新作
3.トーマス・ケネディ
4.谷口大智
5.グレゴリー・エチェニケ

これもちょっとワクワクしない? グレちゃん以外はアウトサイドがあるメンバー。4アウト1インという形を基本として、田渡・榎本両選手のスラッシャーとしての能力をいかんなく発揮できそう。

◆夢のビッグラインナップ

1.榎本新作
2.朝山正悟
3.ジャマリ・トレイラー
4.谷口大智
5.グレゴリー・エチェニケ

平均身長がなんと200cmという夢のビッグラインナップ。さらに、グレちゃん以外は外からのシュートも。課題はマンツーマンでのディフェンス強度か。3-2などゾーン主体でも面白いかもしれない。

ここまでいろいろな想像を巡らせてきました。ともかく、開幕しないことにはどうにもこうにも想像の域を出ないので、なんとか状況が落ち着いて開幕してくださいませ。そして少しずつでも、各地のアリーナで選手たちの躍動を直に見れるようになることを祈ってます。

6.さいごに

今年チームを離れた選手は3人。坂井レオ選手、小澤智将選手、山田安斗夢選手。まずは、彼ら全員にすでに次のチームが決まっていることを素直に喜びたい。

でもやはり少しさみしい。昨シーズンのB2での成績はやはり彼らなしでは成し遂げられなかったものだと思う。まだまだ伸びしろの大きい3人。

いつか「おかえり!」と迎えられる日が来ることを期待しています。

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