第7回　読書雑感　「ツァラトゥストラ」　〜ニーチェ著〜

今回は言わずもがな、永遠の名著であるニーチェの「ツァラトゥストラ」について感想を述べたいと思います。

今まで色々な人が「ニーチェを読め」と勧めてきました。でも「なんだか難しそう」とずっとこの歳まで敬遠してきたのです。

今年の自分の目標は
「今までやりたいと思ってきたけど、ずっとしてこなかったことをしよう」というものです。

ニーチェに触れることにしました。

僕は中学3年生の頃に新世紀エヴァンゲリオンという神アニメに出会うのですが、それから40歳を過ぎる今でも大好きです。
それは哲学や宗教、心理学など、あらゆるものが組み合わさってできた、多分これ以上のアニメを今後も見ることがないだろうと思うほどの完璧なアニメだと思っているからです。

大学生の時に、エヴァンゲリオンが好きすぎて心理学の授業をとったり、自分で心理学や哲学の本を読み漁りました。当時全く読書などしてこなかった自分が、アニメの影響で読書をする習慣が身につくとは思いませんでした。
しかし、その中でもニーチェには少し距離を置いていたので、あれから20年以上経った今でも苦手意識がありました。
しかし、一度手に触れてみると、確かに内容は難しい。でもなんだろう、今までの喉のつかえが取れるような感覚に陥ったのです。

ここから先は、一読された方がよく分かる内容です。解説をしているわけではないのですいません。ただの雑感なのでw

僕は今も昔も「末人」だと思います。「超人」には到達していないと思います。

「ツァラトゥストラ」では3段階に人間の成長を分けていますが、まだ僕は第一段階の「ラクダ」なのだと思います。（詳細はぜひ、著書をご一読ください）

第2段階、第3段階に到達するのはいつのことだろう。
それはまだ分からないです。
でも、自分が今できる最高の努力をしていくことが大事である。そんな当たり前のことを当たり前のように見つめることができたと思います。

今でも僕は自己肯定感は低いです。ニヒリズムを克服したい、そんなことを思い続けてきた人生だったと思います。

大学の同期と最近特に連絡をとっています。
「お前はよく頑張っているよ」
と彼は言ってくれます。でもそれは本当に信じられませんでしたし、今でもそう思っています。

どこまで頑張れば自分を褒めてあげられるのか、それはまだ僕にはわかりません。
毎日みる悪夢は「お前はまだ努力が足りない」と叱ってきます。

自分の人生や運命を受け入れて、運命愛を獲得できるのでしょうか。

ニーチェを読むとスッキリする面もあれば、反面自分の弱さも再確認しなければなりませんでした。

ちょっと消化不良の面も多いので、少し時間をおいて改めてもう一度読み直したいと思います。

まだ手に取ったことがない方は、一度、じっくりと読んでみるのはいかがでしょうか？
多分、僕のような消化不良的な感覚に陥ると思います。
それでも、見つめないといけない現実の存在を教えてくれると思います。

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