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10時間の学び

初めまして、22歳、遠藤龍希(えんどうりゅうき)と申します。
簡単な自己紹介を挟んでからワークショップの内容をまとめようと思います。
いつもインスタで日頃の思っている事などをダラダラと長文書いていますがこういう形式での文章作成は慣れていない。昔から文章を書くのは好きなんですけどね。
なぜこの「note」を使ってみようと思ったかというと
後程詳しく触れますが萱野監督とのワーク内容での僕のある「失敗からの学び」
ワークショップでお会いしたプロデューサーの小柳さんの言葉の影響なんです。
小柳さんは
「今日学んだことを忘れたら意味がない。早くアウトプットした方がいい」
とおっしゃっていました。


今までは学んだ事や観た映画は「note」ではなく紙の「ノート」にまとめていたのですがそれよりも誰かに見てもらえるような形で残すことの方がより自分に浸透するんじゃないかと思いました。

ワークショップが終わってすぐに要点などはまとめたけどもこの
「note」に書き出すまでに時間がかかってしまった。
まずはこの「note」に新規登録をしてiPhoneで書いていたけど途中で消えてしまったり、最近友人から貰ったMacBook Airを試してみようと始めたはいいけど変換やMacの慣れないキーボードやnoteの上手い使い方がわからず苦戦している。
(記事が完成するスピードが遅くなった事への言い訳かもしれない)
もっと見やすい書き方や効果的な表現があるかもしれないけど「初めて」という言葉に甘えてみようと思いますので見にくい点や言葉の表現の仕方などは大目に見てくれたら嬉しいです。僕なりの書きやすいように書いていくッ。

はい、では早速

簡単な自己紹介を挟んでからワークショップの内容に触れていきます。(2回目)
あ、まだ自己紹介なのね。今回は簡単。なやつにしときます。
また後日、ちゃんとした自己紹介の回を作りたいと思います。

遠藤龍希(えんどうりゅうき)フリー 役者。
・岐阜県高山市出身 ・2000年2月5日生まれ 22歳
高校は名古屋の学校へ行き演劇部に入りお芝居の道に触れる。
高校卒業後すぐに上京。メソッド演技の勉強を始める。
19歳の頃に東京での初舞台
紀伊國屋ホールにて舞台「転校生」に出演。
そこからは映像の現場に少しずつ出演。
『最近ハマっている事』
・フィルムカメラ・ぬいぐるみ集め
『特技』
・雪かき・クレープ焼き・サッカー

簡単な自己紹介でした。

ここからはその日を思い出す為に関係ないかもしれない観点や感想も混ぜながら書いていこうと思います。
それでは萱野さんのワークショップ1日目から復習していきます。
ワークショップは
3月29日と30日の2日間行われました。
1日14時から19時の5時間×2の計10時間のワークショップでした。
外観は普通のマンション。扉を開けると目の前にはワインやドラムなど楽器類が置いてあり、中はとても綺麗で大きな部屋が広がっていました。
「ワークショップ」と聞いて、一般的なスタジオをイメージしていた僕は
「な、なんだここ、誰かの家なのか!?」と驚きました。中に進むと
今回参加する方々がリビングのようなところで座っていました。
初めましての緊張感とは裏腹に落ち着きのある家感。
コロナ禍でのソーシャルディスタンスも相まって久しぶりに会う親戚の集まりで生まれる絶妙な距離感と空気感に似たものが漂っていました。
(僕がそう感じただけ)
今回、僕がワークショップに参加した理由は
・現状を打破したいという気持ち。
・お芝居がいつも一色になってきている。
・今まで学んできたアプローチとはまた違った方法を知りたい。
・2日間かけて一つのシーンを監督と共に話し合ってアプローチできる
・自分のプロフィールを添削していただきたい。
・スパサピの萱野監督の脚本がとても面白かった
・小柳さんのブログを見て絶対行きたい!と思ったから。

というのと
萱野監督の「妥協なく実験考察する場」という言葉に惹かれ参加を決意しました。

この2日間で絶対自分の課題を乗り越え、いい時間にしてやる!と意気込んで参加しました。


そしてワークショップが始まりました。
⚠︎ワークのネタバレがないように書いていきます
自己紹介が終わり、1発目のワークは

「あなたは撮影で〇〇の役に決まりました。
 撮影が始まり部屋に入り(ある行動)をする時
 上か下どちらから〇〇しますか?」

という質問でした。
一見、どちらでもいいだろう。と思ってしまうような課題です。
このワークでは俳優にとって必要な
「思考力」と「知識力」と「想像力」が養われるワークでした。
答えを当てるのではなく、なぜその理由なのかがとても大事で
そこには明確な答えがありました。

ギリギリ正解に辿り着けたのですが
このワークでは

自分がその役をもらった時にどこまで深く考えるのか
曖昧なままお芝居をすることで真実ではないお芝居のチョイスをして
説得力を欠いてしまう可能性がることがわかりました。
深く、考えるというは意味の無いところを深く考えても
意味がないのだと気付けました。

俳優にとって「知っている」のと「知らない」のでは
天と地の差があると気が付いたワークでした。


次のワークではウミガメのスープのような水平思考クイズのような課題でした。

「Aさんがある日ある物を初めて購入しました。ですがAさんはそのある物についてきた物を一度も使うことがなかった。それはなぜ?」

このワークでは萱野監督にYESかNOで答えられる質問を投げかけて答えを導き出していくワークでした。

このワークも明確な答えが一つ存在しています。みんなで質問を投げかけていき
答えがわかった人が萱野監督に一人ずつ言っていく形式でした。
みんなでいろんな疑問をぶつけていくのですが萱野監督は
「自分がもしこのAさんをやることになったらどう演技する?」
とおっしゃっていました。
まっっっっっったくわからなくてかなり悩みました。が
角度や視点を変えれば簡単に解ける問題でした。

このワークでの発見は
一つの台本やシーン、物事に対して一つの時間軸だけからの視点じゃなくそのキャラクターの感情や習慣、いろんな角度から思考し想像して疑問をぶつけていく事でキャラクターが立体化していく事がわかりました。

この、YESかN Oで答えられる質問というのをもらった台本でも自分に試して
書かれていない部分のキャラクターの説得力を高めていく必要があると思いました。
とてもお芝居に活用できるワークでした!


そしてこのワークが終了していよいよ台本が配られました。
萱野監督のワークショップでは事前配布制の台本ではなく
当日に渡される台本でした。

渡された台本を見て僕はビックリしました
台本の所々にセリフが書かれていません。
さらに言うと最後のキャラクターのセリフが書かれていませんでした。
萱野監督は「この台本をこの二日間で面白くしてください」
と言いみんなに渡しました。こんなワークショップ楽しみで仕方ありません。
しかも
2人組か3人組でやる台本だったのですが共通の認識だけ設定したら
1日目は
その書かれていないところにどんなセリフを言うのか相手に言わないでください。
とのことでした。

一通りみんながやり終わると1日目の終了時間でした。
2日目にやってきてもらう
「アプローチの参考」の資料をもらいました。
そこには
【人物を造形する】項目11個

【シーンを掘り下げる】項目3個

【参考資料を探す】項目3個
が書かれていました。
やったことがあるものから初めてやるものが沢山ありました。
その項目は家での課題でした。

そして2日目
まずは考えてきた項目をみんなで出し合っていくワークでした。
僕は家で全部の項目をやってみたのですが
全ての項目について詳しく発見や思ったことを書いているととんでもない長さになりそうなので
ここではこの2日間で僕が特に思った事を書いていきます。
冒頭でちょっとお伝えした。僕のとある「失敗からの学び」
この「note」を書き始めたきっかけについて話していきます。

2日目
萱野監督は
「この台本に似ている漫画や小説、映画。をあげて下さい。」
とおっしゃりました。
勿論、家で考えてきた5つの似ている作品を挙げたのですが100作品あげたい。との事でしたがみんなであげてもまだまだ少なくて考えよう。となりました。

まだまだ少ないかもしれませんが映画やアニメや漫画を観ているはずなのにパッとその映画をいうことができませんでした。

・どの作品のどのキャラクターに似ている。など
・その作品を言われないと思い出せない。
・自分の中のあるはずの引き出しから引っ張って来ることができない。

観ているはずなのに素早く引っ張ってこれないのは役者として
かなり致命的だと思いました。
観た。という事実だけで
自分の本当の芯の部分に浸透していない事がわかりました。

いち観客としてただ映画を楽しむ人であるのなら全然問題ないと思うのですが
「俳優」としてお芝居をして映画に関わっていくのであれば
観た作品を自分の知識として
いつでもドラえもんの四次元ポケットのようポンポン出せるようになる能力は
必要だと思いました。

これは僕にとって大きな失敗からの学びでした。

・自分の引き出しの少なさ

共に
・その引き出しから引っ張ってくる能力の乏しさを
痛感しました。

この事から
今回ワークショップで学んだ事を書き記し、残す事で
「学び」から「実践」に持ち込んで
使えるようにならねばと思いました。
映画やアニメも記憶の中に部分的にしか残っていないなという発見がありました。
観たのにもったいない
これからもしっかりと引き出しを増やしながらその引き出しを引っ張ってくる能力を高めていこうと強く思いました。

そして台本のワークでも沢山反省がありました。
今回のワークショップでは
僕自身の課題として
・一色になる
・いつもお芝居が同じ
・年下後輩キャラ、みたいな感じになってしまう。

というのがありました。
今回はそれを払拭したい、他の役柄も出来るようになりたい。という気持ちから
そういう自分がやりやすいようなチョイスをしないように挑戦をしてみました。

そんな中で
自分で作ったキャラクターの台詞。

「そうですか、それは残念です。」
という台詞のチョイスをしてみました。

そうすると
萱野監督から

「とてもいいと思います。ただそのキャラクターはそれを言葉にしますか?」

と言われ、ハッとしました。

「そうですか」の中に残念な気持ちを入れる人なのか
「そうですか、それは残念です(皮肉)」として
相手に言葉として伝えるタイプの人間なのか
それだけのニュアンスの違いで
キャラクターの色や力関係や相手との関係性がかなり変わってくるんだと気付きました。

この「ニュアンス」が俳優にとって大事な部分だと気付きました。
全ての台詞や行動の細かい所に命が宿るのだと、。
それを考えて自分で作り上げて行くこの工程こそが
今回のワークショップでの1番の学びでした

合計3回その台本で演じたのですが

小柳さんと萱野監督から全体に向けて
「現場では3回目を1回目に持って来れないといけない」
と言われました。
試行錯誤して辿り着いた3回目
まだまだですが自分自身を踏まえ、どのチームもとても良いお芝居になっていました。
ですがそれは
萱野監督の力を借りたおかげで、その3回目以上の物を現場では常に求められ、
お芝居していく必要がある。


この10時間かけて思考した時間を大切にして
もっともっといい俳優になりたいと思いました。
今回のこのワークショップ絶対忘れず
現場で萱野監督と小柳さんとお会い出来るように
日々成長しこの学びを生かして行きたいと思います。

こうして書いているうちに腑に落ちるタイミングがあるし続けていこうと思いました。また見返して思い出して自分の血肉にしていく。

萱野監督、小柳さんお二人とも本当に優しい方で絶対一緒に仕事をしたい!

とても濃くていい時間でした。
頑張るぞ!!!

遠藤龍希

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