新しい論文「非正規労働者は血中アディポネクチン値が低い」が受理されました
2年間かかり、やっと新しい論文が受理されました。
結果は、「非正規労働者は血中アディポネクチン値が低い」ことがわかりました。
過去の報告で非正規労働者は正規労働者と比較し、肥満、高血圧、糖尿病や心血管疾患に罹患しやすいことが分かっていました。しかし、その原因は以前と不明でありました。
脂肪細胞から分泌されるホルモンの1つである「アディポネクチン」は、抗メタボリック作用があるため、「超善玉ホルモン」とも言われています。
アディポネクチンの作用としては、以下のようなものがあります
①糖取り込み促進
②インスリン感受性を向上
③脂肪の燃焼
④動脈硬化抑制
⑤抗炎症
⑥心筋肥大抑制など
アディポネクチンの値が下がり、4µg/ml以下になると糖尿病、心筋梗塞やメタボリックシンドロームになりやすくなると言われています。
この状態を「低アディポネクチン血症」といいます。
我々の研究では、日本人のデータを用いて、「非正規労働者は血中アディポネクチン値が低い」こと突き止めました。
アディポネクチンの低値が、非正規労働者が様々な生活習慣病に罹患しやすい原因と1つであると考えれます。
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