『氷柱』

ふわふわの雪が
溶けて流れて滴って
透明度を増して
また凍る

そしてまた雪の中に戻っていく

そんな氷柱(つらら)の詩です。

画像2

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『氷柱』
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生きている、

わたしの中のなにが
生きているという
印になっているのか

血が通っていても
生き長らえながら死んでいて
体温を失っても
なお生きている


氷柱のように脆く壊れやすい
受動装置は

すぐに折れて 
その重さとともに
雪の中に埋もれてしまう

終始水滴をしたたらせ
折れた断面が
光を反射する

生きている
その姿は

存在を
揺らして

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