『氷柱』
ふわふわの雪が
溶けて流れて滴って
透明度を増して
また凍る
そしてまた雪の中に戻っていく
そんな氷柱(つらら)の詩です。
『氷柱』
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生きている、
わたしの中のなにが
生きているという
印になっているのか
血が通っていても
生き長らえながら死んでいて
体温を失っても
なお生きている
氷柱のように脆く壊れやすい
受動装置は
すぐに折れて
その重さとともに
雪の中に埋もれてしまう
終始水滴をしたたらせ
折れた断面が
光を反射する
生きている
その姿は
存在を
揺らして
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