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「注文請書」とかほんともういい加減にやめてもらえませんか?~事務作業が日本を滅ぼす

本件も、SNSでバズったので記事化しておきます。

レガシー大企業に、苦言および改善提案を申し入れました。

この企業、これ以前にも紙&ハンコのさまざまな書類提出を求めてきたのです(かなり断ったり、あるいは先方に代行(=元情報はデータで渡すから、そちらで作成してください)を求めましたが)。その依頼メールはお約束のように、PPAP。もはや形式美としか思えないような、Un-updatedな昭和時代のアナログっぷり。

そこへ来て、「注文請書」を紙で送ってくださいなる依頼。もういい加減にして欲しい。時間もコストもかかって仕方がない(先方の依頼から、3か月以上たってまだ案件のスタートが切れていない……)。

私自身、これまで350以上の企業・自治体・官公庁と取引きしてきましたが、知識提供のサービス役務にここまで重厚長大な事務手続きを強いる企業ははじめて。

以下、そのモノイイ文を共有します。

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ここまで言ったら、さすがに先方もやり方を改めてくれました。

ちなみに、文中に登場する書籍『仕事ごっこ』はこんな本です↓

特に、その会社しか知らないプロパー社員(転職未経験者)かつ管理部門しか経験のない人だと、悪気なく自社のルール(内規など)=世の中のルールの意識になり、今までのやり方を疑問にさえ思わない。相手にとって失礼とさえ思わない。アンヘルシーですね。

何度も申し上げますが、日本の組織は事務作業や間接業務が多すぎる&重厚すぎる

それが、中小零細企業やフリーランスなど事務リソースがない組織や、職人、クリエーター、エンジニア、アーティスト、作家など「事務作業が得意ではない(場合もある)、かつそこで価値を出す人ではない」人たちの活躍機会を奪います(タダ働き増やすだけですし)。

政府もフリーランス化や複業を煽っている訳で、その一方事務作業や間接業務を減らさない/むしろ増やすのは無責任極まりない愚行です。

このままでは、日本は事務作業に殺されます

#事務作業大国日本  マジやべーよ。

また、事務作業や間接業務に延々つきあわされる、大企業側の事業部門の人たちにとってもたまったものではないでしょう。

事務作業や間接業務は「最低限」にとどめる。

それが官公庁や大企業の社会的責任ではないですか?

組織が大きければ大きいほど、そこに関わる関係人口が多い。すなわち、無駄(もはや、やめたりITで代替できる)な事務作業や間接業務は、多くの人たちが本業で正しく活躍したり、正しく稼ぐための邪魔をするのです。

これって、政府が掲げている「働き方改革」や「DX」、そして「ダイバーシティ&インクルージョン」「SDGs」「CSR」などのマネジメントキーワードにも反しますよね?

事務作業や間接業務を省略したり、ITを使ってスリム且つ合法的にこなしている組織も世の中にはゴマンとあります。

正しく事務作業や間接業務を滅ぼしていって欲しいと切に願います。

関連記事も以下にアップしておきますね。皆さんの、半径5m以内の行動や発言につながることを願って。

以下のサービス&コンテンツも宜しく! 皆さんと一緒に、日本の組織をアップデートするためのディスカッションをしていきたいです。

▼『沢渡あまねマネジメントクラブ』
~組織変革、DX、働き方改革、ダイバーシティ推進、業務改善を目指す方のためのオンラインコミュニティ。沢渡が皆さんのご質問に直接お答えします!

▼書籍『バリューサイクル・マネジメント』
~管理部門改革のバイブル!「バックオフィス2.0」「ブランドマネジメント」も詳しく解説しています。

▼『組織変革Lab』(沢渡が講師およびアドバイザーを務める、企業・行政向け・オンライン越境学習プログラム)

2021年11月回(11月16日)のテーマは「ブランドマネジメント」です。

沢渡の動画講義を事前視聴いただき、当日は異なる企業の管理職・担当者とグループディスカッションと質疑応答を行います。

#事務作業大国日本