ボケてるというよりピントが合っていない
初対面の人と接するときは
ノリの悪い感じをよそおってみる
自分なりの防衛行動
無理によそおわなくっても
もともと、ノリは悪いんだけど
時計が五分進んでいるのを
五分も進んでるかあ
とするのか
五分しか進んでなかったかあ
とするのか
別にどうでもいいかあ
とするのか
そうなってしまうとニンゲンっていうのは
そこまで聞いて、けれど、先が続いてこない、言葉の出どころであるウチのねこを見てみると、壁の上のほうをじーっと真剣な表情で見つめている、おそらく、わたしには見えない小さな小さな虫か何かに、視線も気持ちも奪われているんだろう
そうなってしまうとニンゲンっていうのは
いったい、なんだっていうんだろう