[小説] バイト研修
「あぁぁぁぁ」
僕は、どことなく落ち着かない気持ちを感じていた。というのも、今日は塾バイトの研修日なのだ。
「どうしたの?」
すかさず彼女が聞いてくる。里英はいつも冷静だ。
「なんかムズムズする。はじめての塾に緊張とわくわくの気持ちが入り混じっている感じ。」
「何それ?」
彼女はまるで天使かのようにやさしく微笑んでいた。
そうこうしている内に、出発の時間が迫ってきていた。僕は、慌ただしくお風呂に駆け込み、シャワーを浴び、シャツに着替え、ネクタイを締めた。
「シャツがしわくち