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猫と一緒に暮らそうとしたら職質された話


大学2年になって一人暮らしも慣れてきた頃

ふと思った。



猫と暮らしたい。




猫飼おう。




さっそくネットで里親募集のサイトを見てみると

近場で里親を募集している人がいた。

生活形態や状況を色々聞かれたけど

里親になる条件はなかなか厳しく譲って貰えなかった。


まぁ危ない人もいるからな、うん。仕方ない。



ん?待てよ、

アパートの駐車場に良く野良猫が出現するのを思い出した。

餌付けすれば確保出来るのでは?

アパートの一階だったのでベランダの外はすぐ駐車場になっている。

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時折り駐車場をチェックしていると3日後くらいに

白猫が出現した。

すかさず準備してあったシーチキンを猫の近くに投げつけてベランダに誘導した。

シーチキン作戦が功を奏しベランダまで迎え入れ

シーチキンを1缶あげた。

名前をジェニーと名付けた。

ジェニーは汚れていたのでお風呂で洗う事に。

お風呂に入れた後ドライヤーで乾かすとちょっと部屋を警戒して匂いを嗅いでいた。

ノミ取りシャンプーとキャットフードを買いに行かねば。


外は雪が降っていた。

アパートを出るとおばあちゃんとすれ違いお店に向かった。


このおばあちゃん最近よく見るな

おばあちゃんに軽く会釈してお店に向かいノミ取りシャンプーとキャットフードを買って戻る事に。


この時原付で事故を起こしている。



アパートに戻るとさっきすれ違ったおばあちゃんが玄関の階段に座り込んでいるではないか。


大丈夫ですか?玄関開けましょうか?

よかよ〜ありがとね。

おばあちゃんはどっかに行った。

ジェニーにキャットフードを与える。


やっと猫ライフがスタートか♪

舞い上がって後輩にLINEした。


猫飼ったやで♪とりあえずスマブラしよう。

すると、2時間程して外から声が聞こえてきた。


〜ちゃん、


みーちゃん。



外を覗くとさっきのおばあちゃんだった。
誰かを呼んでいるようでアパートの駐車場をうろうろしている。


おばあちゃんの声に反応してジェニーもカーテンへ近寄ってきた。

おばあちゃんがあーすの部屋付近に近づいてきている。


みーちゃん、みーちゃん!




ニャア♪ 


何とジェニーが鳴き出すのである。



ッ、、、、!お前、、、。




みーちゃんか??



おばあちゃんもジェニーの気配を察知している。


!?

みーちゃん?


みーちゃん!


おばあちゃんが部屋に近づいてくる。


なんてこった。

ジェニーはおばあちゃんの猫かもしれない。

おばあちゃんが部屋のベランダに近づいてきていたので物音を立てずにジェミーを玄関から退出させた。


しばらくして外に出てみると


おばあちゃんは雪が降っているのにもかかわらずジェミーちゃんと一緒にアパートの玄関に座っていた。


後輩に連絡。


ジェニおばさんがいる。



猫ライフは1日で終了した。


時折りジェみーちゃんがベランダを訪ねて来たが

心を鬼にして迎え入れキャットフードを与えた。

みーちゃんは満足するとコタツに入ろうとする。



ここはお前の生活保護区域じゃねぇ!!!


引きずり出して退出させた。


まだ猫ライフを諦められなかったので後輩を呼んだ。



お願い、飯奢るから野良猫捕まえにいこう。


後輩と作戦会議して野良猫が集う居酒屋に段ボールとキャットフードを持って向かった。

猫が集まってきた所でキャットフードを与え

警戒心を解く。近くまで来るものの、捕まえようとすると車の下に隠れる。

また近づいては車の下に隠れるを繰り返すのでしゃがみ込んで猫を見ていると


何してるの?


声をかけられて顔を上げると警察がいた。


え?猫捕まえてます!



通報されていた。


完全に危ない人である。


後輩は爆笑。

人生初の職質だった。


事情を説明しても警察官は苦笑いするだけだった。


居酒屋の店員は全部持って帰ってくれ!

と笑っていた。

その日は諦めて帰る事に。


次の日部活で先輩マネージャーさんが


あ⤴︎す君猫欲しいと?w

欲しいです。でもなかなか上手くいかないですね。

友達が飼っている猫が子猫産んで里親探しとるけん聞いてみる?


あーす!!!


この世は人脈が全てなのか?


子猫を迎え入れる日を相談してわざわざあーすの家まで連れてきてくれた。


もうノアちゃんって名前つけとーからノアって呼んでね笑


あすあす、ありがとうございます!


こうして念願の猫ライフがスタートするのだった。

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因みに沖縄帰る時は毎回一緒に帰って

今も実家で元気に生きてます。

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あーす。






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