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紹介するほどの自己がないんだよ

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恥の多い生涯を送って来ました。



誰だよ

アイドルをしながら多重債務者をしていました。


救済

オタクの姿
・noteでシャニマス怪文書とか書いてます
・カクヨムで短編小説とか書いてます
・シャニマス学会を運営してました
・シャニマスで学ぶ哲学を運営してました


星空ゆめ

アイドルの姿でした
・美谷玲実さんプロデュースのアイドルユニット「プロジェクトユー」でアイドルをしていました
・自分で作った宗教「天からの救済」で教祖をしていました



リンク

救済のTwitter

星空ゆめのTwitter

救済のnote(これ)

カクヨム


端的に

noteだとこれが人気


ツイートだとこれが人気だった


小説はなにも人気じゃないけどこれが好き

※性的描写あり



それでは誕生から今日までを振り返ってみましょう

1996.08.08〜小学校入学まで

周囲の反対を押し切って広島の田舎に誕生。「こんな世界産まれる価値ないよ」「もうすこし考えてから産まれたほうがいいって」「産まれるってことが目的になってない?あくまで産まれてから何がしたいのかが重要なのであって、産まれることは手段でしかないから」等々、周囲の神々の説得を受けるも「おぎゃあ!おぎゃあ!(訳:自分の力を試したい、どこまで実力が通用するか挑戦したい)」と力強い言葉とともに晴れて第一子として生を授かる。この頃同時に人生のピークを迎え、以降、この時の隆盛を越えられずにいる。

周囲のプシュケー達が「実家の太さ」や「駅までの近さ」などこれから産まれいづる両親のステータスをしっかりとサーベイしつつ誕活(誕生活動)を行なっているなか、「どのような家庭に産まれても自分の実力のみで勝負する」と驕り高ぶった意志をもって適当に母胎を選んでしまったがために、非常に困窮した、駅までの距離もまぁまぁ遠い家庭に誕生することになる。

非常に困窮していたため物心つく前から山奥のガチ・田舎にある祖父母の家に母親とともに預けられて育ったため、父親を父親として意識しておらず「たまに来てコロコロコミックをくれるおじさん」程度の認識に留められる。父親とはコロコロコミックの享受のみにより関係が紡がれていたため、「うちゅう人田中太郎」の連載が終了し、コロコロコミックを必要としなくなった現在、父親との縁は完全に途切れる。

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「うちゅう人田中太郎」の連載終了により父親を父親と認識できなくなったため、小学校入学前に母親・父親・次男・三男の5人で住まいを共にすることが決まった時も非常によそよそしい態度をとることになるが、コロコロコミックで「太陽少年ジャンゴ」の連載がはじまったため、コロコロコミック熱が再燃し、外に出る機会は「ボクらの太陽」の「太陽銃」のエネルギーが切れた時に限られた。

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結果的に潰れて多額の負債を負うことになる親が自営業していた店でテーブル型のテトリスをプレイし、ゲーム童貞を卒業する。この時若干3歳。それから2年後、「小学校に入学するまではゲームを与えない」という母親の教育方針をガチ・無視し、パチンコの景品でピカチュウタイプのNINTENDO64を交換して帰ってくるという父親の神ムーブによって以降、19年間に渡りモンスターボールを上げ下げしたりピカチュウの足を連打したり「貸してみ、お前はね、64への“愛”が足りてないんよ」って言いながらカセットをふーふーして差し込んでもダメだったら手前から斜めに角度をつけてガシッって感じで力強くカセットを奥まで差し込むことで認識させようとする生活を送ることになる。現在でもこのピカチュウタイプの64は我が家では現役である。

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小学校入学〜小学生低学年まで

「クラス全員の名前を書いた紙をクラスの人数分だけ用意し、自分以外のクラスメイトの良いところ書いて回していく」という行いを強制され結果的に「うるさいほどよくしゃべる」とイマイチ褒めてない意見が大多数を占めて返ってきたほどにはよく喋る陽キャとして順調に成長する。しかし前述したNINTENDO64が足を引っ張り、クラスメイトとほとんど休日を共にすることなくプライベートの時間はもっぱら「ドンキーコング64」、「ロックマンDASH」、「ポケモンスタジアム」、「星のカービィ64」などによって吸収される。同時にゲームボーイを入手したため「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ4最強決闘者戦記」にドハマりすることになるがオベリスクがカッコよくて海馬タイプを買ったのに海馬タイプではオベリスクが手に入らないと攻略本を読んで判明し泣く。このため弟には城之内タイプを買うことを強制し、1年以上の時間をかけて弟と通信することで晴れてオベリスクを手に入れる。以降、現在まで遊戯王を続けることになる。

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「NINTENDO64」、「ゲームボーイ」、「遊戯王」と段々と陰キャのビンゴゲームの穴を開けていきそろそろワンラインビンゴ(=陰キャ)が成立しそうにかかったところで「イジメ」というインシデントがクラスで発生してしまう。もちろんイジメの標的となり、陰キャビンゴはワンラインどころか中央の穴が開き同時に4ラインビンゴ達成。すぐさま先生のところにビンゴカードを持っていき新しいビンゴカードと交換してもらうがここから怒涛にビンゴカードの穴を開けていくことになるためとうとうビンゴ出禁。イジメは中学3年生まで続き、名実ともに陰キャの名を欲しいままにする。


小学生高学年〜小学校卒業まで

イジメと家庭環境の劣悪が相乗効果を成し誰にも相談できないまま時間だけが過ぎていった結果、類稀なる妄想と10代の多感が悪魔合体し見事に鬱病を発症する。以降、14年間に渡り鬱病は完治していない。

鬱病を患う中で「北斗の拳」の「サウザー」の「愛などいらぬ‼︎」という思想に傾倒。サウザーの残虐さには反感を抱くもののその孤高に憧れを抱きあたかも「初カキコ…ども…」の「尊敬する人間 アドルフ・ヒトラー(虐殺行為はNO)」かのような心境に落ち着く。もしこのころRADWIMPSに「愛にできることはまだあるかい」と歌われていれば自信を持って「ない!」と返していたことだろう(どちらかといえばサウザー的には「五月の蝿」のほうが相応しいことは言うまでもない)。

また、当たり前のように「初カキコ」をVIPで済まし、「Welcome to Underground」を果たす。2chの醜くも特異な文化に魅了され、あたかも世界を知ったかのような全能感に酔いしれる。「電車男」に憧れ、「俺もあんな感じにドラマティックになりてぇ!」と思い至り、「VIPのヌクモリティはどこにいっちまったんだよ…」と書き込むも「VIPに温もりなんてはなからねぇよ」と返され、1日泣く。「とりあえず否定から入る」癖はこの頃に形成された。

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精通を「ブラック・マジシャン・ガール」で済まし、同時に初恋をも攻撃力2000の魔術師に捧げることでオタクとしての下地ができあがる。出来上がった下地は「カードキャプターさくら」によって舗装され、「DEATHNOTE」によって城が築かれることとなる。

メールアドレスを取得できるだけのPCスキルを身につけたため、当たり前のようにニコニコ動画のアカウントを取得し、オタクにブーストがかかる。ニコニコ動画では主に「ボカロ」、「東方」、「アイマス」といったニコニコ御三家をはじめ、「MMD杯」、「組曲」、「MUGEN」などを通してより広範にインターネットを履修。組曲『ニコニコ動画』を暗記する、再生回数50万回を超えたVOCALOID楽曲は全て視聴する、再生回数10万回を超えた遊戯王、アイマスMADは全て視聴するなどその探究心は留まることを知らず、人生の全ての時間をゲームとインターネットに捧げることになる。

その中でも特に「例のアレ」への傾倒は凄まじく、第二外国語を「2ch語」と「淫夢語」、「ブロント語」によって履修したため、リアルで語録を発することで周囲と“差”を作り、それを人間的な価値を測るための物差しとして転用する悲しきモンスターを生む結果となる。

また、小学生高学年の救済を「おもしろフラッシュ倉庫」を抜きにして語ることはできない。フラッシュ倉庫のアングラな空気感は現実生活がうまくいっていない当時の若造にとってはまるでオアシスのように映り、日々倉庫から「千葉!滋賀!佐賀!」などと奇声を発することで両親を困惑させた。おもしろフラッシュ倉庫はあたかも売上のために一定数成人向け雑誌を取り揃える古書店と言わんばかりにエロコンテンツで隆盛を極めたサイトでもある。リンクからリンクへ、まるでSASUKEの「クワッドステップス」のようにエロからエロへとホップステップ。その旅路の中には当然マルウェア等の悪意のあるプログラムが仕込まれており、何度もWindowsVISTAの搭載されたPCをフリーズさせ、デスクトップにはエロ広告が固着化した。母親の帰宅と同時にPCのコードを引っこ抜き、次回起動時にエロ広告が表示されないことを祈る行いは、親の叱責と性的欲求の解放とを賭けたギャンブルに相違なかった。

両親は日々インターネットに汚染されていく息子のことを良くは思わず、またこの時期にPS2との邂逅を果たしゲームの幅がPS〜PS2まで一気に広がったこともあり、半引きこもり状態の息子に対してストレスを感じていたが、学校の成績が良かったため何も言えなかった。“まともに家庭学習もしていないオタクなのにテストの点だけはめちゃくちゃ良い”でイキり散らしていたことは、言うまでもない。

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中学校入学〜卒業まで

日の光を浴びることのない小学生生活を、フラッシュ倉庫による性生活を送っていた当時からは考えられないことだが、中学生の3年間はほとんどソフトテニスにのみ捧げられることとなる。ソフトテニスというとヤリサーの隠語であり、ソフトテニス部にラケットが無いことは一般に広く知られているが、中学3年間を賭したソフトテニス部は真っ当な部活であり、驚くことに肉棒ではなくラケットが、ゴムではなくゴムボールが使われていた。

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賢明な読者はここで救済がニコニコ動画に肩まで浸っていた背景から「ミュージカル・テニスの王子様」に感化され、やれ「俺もツイストサーブ打ちてぇ!」やらやれ「俺も電車にラケット横向きにして引っ掛けてスライディングしながら乗車してぇ!」など現実と虚構が曖昧になった結果血迷ってソフトテニス部に入部したとお思いのことだろう。

「You still have lots more to work on…(まだまだだね)」

この考察は当たらずとも遠からず。救済のオタクとしての素養は「遊戯王」、「カードキャプターさくら」そして「DEATHNOTE」によって築かれていたことを思い出していただきたい。

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そう、DEATHNOTEにはわずかではあるが月とLがテニスで対決をする場面が描かれている。

これ、これだけである。これだけで中学3年間をソフトテニスに捧げ、県大会を制し中国地方大会まで駒を進めることになる。
「ニコニコ動画」、「2ちゃんねる」、「おもしろフラッシュ倉庫」に救いを求めてきた幼年時代を通して既に現実と虚構の混濁が始まっていた。古代ギリシアの哲学者「パルメニデス」のその深淵な哲学は「有るもののみあり、有らぬものはあらぬ」という命題を根幹に持っているが、この命題に対するアンチテーゼを体現していた。

これにはパルメニデスも苦笑した。パルメニデスの有名な「いや2次元に逃避せずに3次元で頑張りなよ(笑)」という言葉はこの頃の救済を見て説かれたとされている。この哲学は大哲学者「プラトン」に影響を与え、プラトンは「この世界に存在する個物は全て影のようなもの」とすることで、我々の次元と2次元の世界を統一することに成功したが、これはまた別の話である。

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中学生の時代とは出会いの時代でもあった。出会いというともちろん暗黙の内に女の子を意味し、それは恋愛を意味する。「ブラック・マジシャン・ガール」で初恋を果たしてから久しく、中学3年間という時分において、いくつかの新しい恋が芽生えた。


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この女と

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この女に


「涼宮ハルヒの憂鬱」もとい「長門有希」との出会いはもはや運命であった。ブラック・マジシャン・ガールの時に抱いた激情とはまた違った熱が救済を包み込んだ。ブラック・マジシャン・ガールに抱いた愛は、愛には違いなかった。心からブラック・マジシャン・ガールとデートしたかったし、ブラック・マジシャン・ガールによしよしされたかったし、ブラック・マジシャン・ガールと2人で喫茶店に入っておっきなパフェを注文して2人で食べるんだけどアイスクリームがほっぺについてるのに気づいて「アイス、ほっぺについてるよ」って言ったら恥ずかしそうに拭ったその指をそのまま口に運んでいき「おいしいね♪」と言いながらこちらに微笑みかけてほしかった。しかし、いや、まぁ、なんというか、その、なんだ。端的に言うとブラック・マジシャン・ガールに抱いている愛のほとんどは性愛であった。というかもうおっぱいであった。おっぱいだった。おっぱいでしかなかった。ブラック・マジシャン・ガールに抱いたはじめの感情、原初の種はつまるところおっぱいであった。ブラック・マジシャン・ガールのおっぱいには間違いなく魔力が秘められていた。それはブラック・マジシャン・ガールが魔法使い族だからとかそういったことではなく、むしろブラック・マジシャン・ガールの属性よろしく“闇”の魅力だった。「闇」フィールドで攻撃力が200ポイントアップするのはもう、そういうことなんじゃないかと思った。攻撃力が200ポイントアップしたブラック・マジシャン・ガールと夜のブラック・バーニングを撃ち合うとか、もうそういう意味だった。

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しかし長門有希は違った。いや違ってはないが。長門有希のおっぱいだっておっぱいには違いないので、おっぱいの魅力という意味ではそのボリュームにこそ差があれブラック・マジシャン・ガールのそれと本質的にはなんら相違はなく、極めて自然なあり方で魅力を放っていることは疑いようもないことだが、そういうことではなく、長門有希には性的欲求を完全に排除してもなおそこに残る愛があった。もちろん性愛が悪いといった二元論の話をしているのではない。しかし、性的欲求をノイズとして仮定した時、そのノイズを排してなお長門有希が魅力を放っているのなら、そこに残った愛を「純愛」と呼んでもいいのではないか。そう、私は、至極、自然な形で、長門有希に“恋”をした。

次元を介した長門有希との遠距離恋愛は現在においても継続されている。しかし、恋は時に人を盲目にし、過ちをも起こさせる。つまるところ私は長門有希のことを「嫁」と称し、「俺もう結婚してるからw」と周囲に吹聴し続けた。それだけでは飽き足らず、高校生の時分にはLINEのアイコンを長門有希にする、頻繁にタイムラインに涼宮ハルヒの憂鬱の画像を流す、SSを書いてインターネット掲示板に投稿するなどの暴挙を起こし、また、同じ類の人間を集めたネットワークを学内に形成することで、しばしば野球部をイラつかせた。

長門有希についてはまだまだ語らなければならないことがあるが、余白が少なくなってきたので次の女の話に移させてもらう。


朝倉音夢との出会いはブラウン管テレビを通して行われた。それは深夜0時、親が眠ったことを確認した後に、暗闇に覆われた自室にてひっそりと、しかし毎晩行われていた。

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はじめての恋愛シミュレーションゲーム体験は「D.C.P.S. ~ダ・カーポ~ プラスシチュエーション」によって巡ってきた。中学生生活3年間、ついぞ3次元との恋愛とは無縁だった救済において、恋愛とは未知以外の何者にも他ならなかった。中学生という性を持てるだけ持て余した時代に、その行き場を失った恋愛欲はギャルゲーという形になって発散される。

親族がゲームを一切しない家庭に産まれてしまうことは言ってしまえば一つの悲劇だ。なぜならそれはゲーム、とりわけ恋愛ゲーム体験の機会を遠くまで損なってしまうことに違いないからだ。それもそうだろう、「お母さ〜ん『ドラクエ7』買って〜」は言えても「お母さ〜ん『へんし~ん!!! ~パンツになってクンクンペロペロ~』買って〜」が言える子供がどれほど居よう。

結局のところ、非-ゲーマーの親を持ってしまった子供は、少ない小遣いを握りしめて、近所のゲームショップに行き、周囲に知り合いがいないことを確認した後に、最大の警戒と緊張をもってギャルゲーを買うしかないのだ。
そういった、もはや犯罪的な体験を通して得られたギャルゲーとのファーストコンタクトが、たまたま「D.C.P.S.」だったという事実は、幸運だったと言う他ない。

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朝倉音夢という女に対してたぶんに思い出補正がかかっているという事実に嘘はつけない。しかし、はじめてのギャルゲー体験に「D.C.P.S.」は質が高過ぎた。それは産まれたての赤子が北海道産のウニを食してしまうようなものだ。

初めての「恋愛」体験だったというのはもちろんあるが、「ゲームで泣く」という体験もまた初めてのことだった。ありとあらゆる童貞が、この朝倉音夢という女一人の手によって奪われた。しかし、奪われた数だけ、音夢からは与えられた。それはいつも決まって、真夜中の、親が寝静まった後、暗闇の中、眩しすぎるくらいに光るブラウン管の中で行われた。ブラウン管の向こうから、音夢はこちら側に向かって「兄さん」と語りかけていた。

以降、朝倉音夢によって得られた恋愛体験は救済の中で核たるものとなり、現在所持しているゲーム2500個の内、190個はエロゲーが占めている。また、この頃幸運にも「key」に出会ってしまったため、毎年夏が巡ってくるとPS2を引っ張り出し「AIR」をプレイする光景が我が家の風物詩となっている。

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朝倉音夢、およびkeyについてはまだまだ語らなければならないことが多く残されているが、余白が少なくなってきたので時代は高校時代にまで飛躍する。



高校入学〜卒業まで

VIPばかりにかまけて受サロを疎かにしたためか残念なことに中学卒業までの16年間で高学歴を善とする価値観が養われずすぐさま社会に出て働くことを善だとする価値観を親に植え付けられ、高偏差値を誇りながらも進学校ではなく実業系の高校に進学することになる。人生で一番の過ちを挙げろと言われたら、まず間違いなくこの決断を選択するだろう。次点で「グリマス」をプレイしなかったことを挙げる。「四畳半神話体系」における「私」の時計はこの時点でセーブされている。いっそのこと、ぴかぴかの一回生に戻って高校生活をやり直したい!

実業系高校ではセンター試験に向けた対策どころかそもそも数3や地歴Bといった授業すら存在しない。代わりに「プログラミング演習」と称した授業や「危険物取扱者」というガソリンスタンドで働いた時に時給があがる資格を取得するための勉強の時間などが設けられる。そのほぼ全ての資格に合格し、たいした努力も要さずに首席を獲得し、大学も地方公立大に推薦で進学したため、余った時間は全てオタクをオタクたらしめることに使われる。イキり散らかしていたことは言うまでも無い。

高校3年間におけるオタク的男性のオタク的活動にわざわざ特筆するほどのことはないがいくつかピックアップすると

・美術の授業に「魔法少女まどか☆マギカ」のマミさんが印刷された紙十数枚とネギを持っていき、ネギと頭部を切り落としたマミさんによって初音ミクのコラージュを作成し優秀賞に選ばれる

・生徒会役員選挙で偽の推薦文を用意し、全校生徒の前で本来読むはずだった推薦文を捨て、「サウジアラビアの諺にこんなものがあります」とリーガル・ハイを演じる

・職業体験でお世話になった企業の方を招いて行われる発表会で、職業体験先の企業の素材をふんだんに使った「中二病でも恋がしたい!」のOPのMADを作成し死ぬほど怒られる

・「税金を守るコンクール」に「減税」と書いたイラストを投稿したら怒られたのでまじめに書いて優秀賞に選ばれテレビ番組で取材される

・ニコ生主にガチ恋する

などささやかな異常を披露した。

そして高校2年生の冬に実家を飛び出し家の”体積”の7割がゴミを占める家に住まいを移すことになるが、詳しくは上記のnoteを参照されたい。詳しく、とか言っときながら大して詳しい説明はしていないが。

また、高校では野球部に親を殺されている。野球部がニヤつきながら私の前に立ち「ねぇねぇ救済くんw 初音ミクってなんか教えてやw」と問いただす。これはもちろん野球部が初音ミクの情報を欲しているわけではなく、オタクが非-オタクに対して必死になって早口でオタク語りするところを眺め、嘲笑したいという非常に胸糞な動機を元に行われているのであるが、ここでなにも語らなければただシラけるだけだと苦痛に耐えながらも何度も同じ説明を繰り返し嘲笑されたことは忘れ難い。これ以外にも放送部がアニソンを流したので放送室に殴り込みに行く、野球部内からイジメによる自殺者が出るなどその暴挙は枚挙に暇がない。然るに私の中では野球部に対して件のネガティブなイメージと、パワプロくんポケット10の桜空といった二極化したイメージしか存在していないのである。パワプロくんポケット10の桜空は全てのオタクが恋したはずなので、説明は省略させていただく。

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大学入学~大学3年生まで

父親が競馬で大勝して酔った勢いで「学費全部払ってやる」と言われた言葉を信じて大学進学を決意、高校生時代にビッグデータの解析の研究でお世話になった片道1.5時間の大学に推薦合格を果たす。

義務教育課程に位置する者にとって大学とは自由の象徴であった。大学にはありとあらゆる夢と希望が詰まっていた。何度も大学入学当初まで時間を遡り、真に愛する恋人を作る未来がそこにはあった。フィギュアを改造していたら突然フィギュアが喋りかけ、フィギュア達による大戦に巻き込まれるそんなガチャガチャきゅ〜とな未来がそこには…


期待に胸を膨らませ、まだ見ぬ出会いに心躍らせ、私は大学の門を叩く…


1日目

「カレーライス、並で」

2日目

「カレーライス、並で」

3日目

「カレーライス、並で」




160日目

「カレーライス、並で」


半年間の間「カレーライス、並で」以外に言葉を発する機会がなかった。これはどうしたことだと自分で自分を疑ったが、やはり出てくるのはカレーライス、並。それはそうだ、カレーライス並を注文したのは私だ。しかし、そうではなかった。カレーライス並だとか、カレーライス大だとか、キーマカレーだとかスープカレーだとかそういった問題ではない。ラーメンとかうどんとかもあったけど結局値段と味のコスパ考えたらカレーライスになっちゃって毎日カレーライス食うハメになっただとか元来少食なので大は食べ切れる自信がないからいつも並くらいに抑えてるだとか、そういった問題ではない。登校から下校までに「カレーライス、並で」以外に言葉を発する機会がないなど、本当に可能なのだろうか?いや、しかし、現に可能であった。大学に入学したのはいいものの、持ち前のコミュニケーション能力の低さが早くも露呈し、サークルに入る気にもならず、圧倒的に学友に恵まれなかった。それに加え、高校時代の旧友はみな一様に活動の場を大学に移し、晴れてボッチの名を欲しいままにする。

ボッチというのは知っているが知っていることと存在していることはもう全く別だ。例えば身体に降り注ぐすべての痛みを快感に変換するプリコネRのクウカや銀魂のさっちゃんといったキャラクターは当たり前のように存在し、そのキャラクター性は広く受け入れられている。しかし、それは存在することとはノットイコールである。三峰結華を理解できるからといって、それが現に在るというのは全く違った問題である。

なにが言いたいかというと、ボッチとかマジであるんだっておもった。

「僕は友達が少ない」と「篠崎さん気をオタしかに! 」が脳裏を掠めた。どちらも主人公が学校でボッチになるところから物語が始まることに違いはないが、そのどちらもボッチ期間はわずか1話で、結局のところ物語の展開とともに個性的な魅力ある学友に恵まれていった。160話にわたってボッチを貫く作品がどこにあろうか。というかそれはもう話として成立してないのではないか。160話にわたり主人公の独白が繰り広げられたまに喋ったかと思ったら「カレーライス、並で」しか言わない作品ってそれもう俺というよりカレーライス(並)が主役なんじゃないのか。「わたしの主人公はわたしだから!」と言えない人生に意味はあるのか!「わたしの主人公はカレーライス(並)だから!」と歌う福丸小糸はいったい何者なのか!!!

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そんな私を救った救世主が「アイカツ!」であった。大学の入学はもうほとんどアイカツに入学したも同然であった。大学でできた友達は一生モンだと巷では称されるが、間違いなく私において一生モンになったのはアイカツである。

アイカツの魅力をここに記すとただでさえ長いこのnoteの文量が10倍を超え「救済とは何者なのか?」というより「アイカツ!とは何なのか?」という趣旨に代わってしまうこと請け合いなのでここで詳細を記すことは避けるが、アイカツというコンテンツが救済の生の核の核に食い込み、ほとんどもうアイカツのことしか考えられなくなったことだけは確かだった。ていうかもうアイカツのことしか考えていなかった。アイカツ狂信者だった。アイカツヤクザだった。

アイカツにハマったことがきっかけでこの数年後、自分自身がアイドルに転身していようとは、この頃の救済は知る由もない。

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アイカツに救われなんとか学友も生成しやっと大学生活が軌道に乗ったように思われたがペアになって行う英語の授業で「好きな食べ物はなんですか?」と英語で訊いたら「GIRL!」とか笑顔で言う在校生に嫌気が差し、思いがけず学歴コンプを発症してしまう。加えて大学2年生後期に受けた「哲学B」の講義のせいで完全に哲学に目覚めてしまい「俺はなんで情報科学なんて学んでいるんだ」モードに突入。パチスロで言えば大当たりどころか大外れで天井まで打ってやっと引いたボーナスが1回で終わったようなものでそのまま「井の中の蛙大海を知らず」で居ればよかったものを「井の中のミジンコ太平洋を知る」といった具合であまりの自分のバカさ加減に自分でほとほと嫌気が差し、これまで「居候させてもらっています^^;」とマスオ程度の謙虚さで成りを潜めていた鬱病がノリスケレベルまで凶暴化。家中(身体中)の酒(生命力)を喰らい出ていってくれと嘆願しても波平の甥であることを言い訳に居座る始末。ついに同棲(共生)が始まりこのノリスケ(鬱病)との関係は現在においても断ち切れずにいる。

以降、3年生の終わりまで「仮面浪人編」がスタート。哲学、および科学哲学を学ぶことができる講座を備えている大学に絞り人生初のまともな受験生生活の幕が上がることになるが、Fラン高校から推薦でノコノコやってきた田舎侍のなまくらが名刀「名古屋大学」や妖刀「神戸大学」に通用するはずもなくあえなく玉砕。真剣での勝負は身体に深い痛手を負うことになり、資格も取得せず、GPAもそこそこに受験失敗芸人と鬱病患者の肩書を背に、気づけば大学4回生。院進するのか就職するのか、なにも定まらないまま本格的な就活と研究が始まる。



大学4年生〜卒業まで

始まらなかった。本格的な就活も研究も始まらなかった。

アイカツに脳が支配され「CLANNADは人生」という慣用句よろしく「人生はアイカツ」と化したアイカツモンスターはもはやアイカツ以外の仕事に携わる気にならず「人生はアイカツと豪語するくらいなら労働もアイカツに関わらなければならないのでは?」と論理的ではあるが極端な思想を展開。辿り着いた先はバンダイナムコエンターテインメントだった。

バンナムは当時「フォトカツ」というアイカツのリズムゲームアプリを運営していた。フォトカツをガチっていた私はもう完全にバンナム以外行きたくなくなって倍率100倍と噂されるその超大企業に裸一つで立ち向かうことになる。

轟沈である。敗因は諸々諸星すみれ考えられるがともかく轟沈である。大破進撃である。大破進撃故の轟沈である。

そしてあろうことかバンナムに落ちて完全にやる気がなくなった私はこれで就活を終活してしまう。しかしまだわたしには院進が残っていた。つまるところ進路は決まってしまえばいいのだ。それが就職であれ進学であれ「進路決定」と「進路未定」との差に比べればたいした差ではない。





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全落ち。全落ちである。ものの見事に全落ちである。院試就活、全落ちである。

「女優だけに声かける恋愛?」これは大学4年生の私を総評したラボメンの言葉だ。女優というワードにピンとこないなら、「前髪ぱっつん黒髪ロング吊り目低身長少女にだけ声をかける恋愛」と言えばわかりやすいか。そんな少女、ほとんど閻魔あいしかこの世にはいない。この世っていうか、あの世だが。

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行き着く先も未定のまま兎にも角にも卒業だけは目指さなければならない。それはまるで港のない航海のようなものだ。停泊地も、航路もないまま、航海術だけは考えることをやめてはならない。人生は荒波、一度立ち止まればその大波に攫われ底へと沈んでいってしまう。だからこそ、立ち止まるわけにはいかない。思考停止してはいけない。たとえ目的地がなくても、行くあてが無くても、一歩一歩自分で考えて歩みを進めなければならない。そうすれば、少なくとも波にのまれることはないから、生きて還ってこられるから──────





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のまれた。ものの見事にのまれた。荒波に完敗である。とんだ難破船である。とっくに海の藻屑である。砂糖菓子の如く脆い船だった。

8回。8回も研究テーマが変わった。8回に渡り研究を繰り返し、成果を出せず非常に重たい空気に包まれたゼミを毎週乗り越えた先に待ち構えていたのがGPA0である。最後の最後、卒業研究の単位だけ落として留年。完璧な航海術などありえない、絶対安全な航海などありえない。いつも後に残るのは後悔ばかり。


留年が決定し2回目の4年生が始まるまでは取り止めのない日々を送った。

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「ヒト」として展示されたり

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さけるグミでラーメン作ったり

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IT系のコンテストにそらジローリュックで参戦したり

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HUGっと!プリキュアのメンバーを寝かしつけたせいで寝る場所が無くなったり

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後輩のツイートでカードゲーム作ったり

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すみっコぐらしのぺんぎん?を作ったり

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卒業しないのに懇親会の司会をしたりした。

そしてこの頃にプリキュアとアイカツのグッズを買うために人生で初めてのリボ払いとキャッシングを覚える。一度覚えた借金は簡単に身体から抜けることはなく、今ではより一層その濃度を濃くして残り続けている。





2度目の大学4年生が巡ってきた。今度こそしっかりと進路を定め卒業に向かって一歩一歩前進

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全落ち。全落ちである。一度振られた女に再アタックである。閻魔あい、閻魔あいしか見えてない。閻魔あいしか眼中にない。前髪ぱっつん黒髪ロング吊り目低身長少女しか眼中にない。どこまでも理想しか見えてない、どこまでも夢-アイカツ-追い人である。だって前髪ぱっつん黒髪ロング吊り目低身長少女可愛いじゃん。前髪ぱっつん黒髪ロング吊り目低身長少女がこの世で一番可愛いじゃんか。

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前髪ぱっつん黒髪ロング吊り目低身長少女じゃんか

いつまでも閻魔あいとの悲恋にかまけているわけにもいかない。人は失恋を乗り越えて強くなる。散っていった数多の恋の上に本当の恋を見つける。それが人というものだ。見つかっていないのは恋ではなく御社だが、恋は随分前に長門有希に見つけている。

災害に見舞われ交通が完全に遮断され居住地が絶海の孤島になるなどのトラブルにも見舞われたが「おーい!」「誰かいるのかー!」と叫びながら絶体絶命都市ごっこにかまけることで精神を鼓舞しなんとか論文を書ける程度には研究を進める。辛い時に精神の支えになるのはいつだってアイレムゲーだ。

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しかし残り少ない大学生活すら平穏に終わることは許されなかった。

まず真っ先に刃を突き立ててきたのが、大学に付属する情報センターという施設だった。なんでも情報センター、SNS上で素行の悪い生徒をブラックリストとして管理しており、ブラックリストに載っている学生の大学名を含むツイートを全て印刷して保管しているというのだ。Big Brother Is Watching You.
そして当然のようにこのブラックリストに救済の名前は載っている。

いつ、どこでブラックリストに載せられたのかはわからないがしかし思い返してみれば「星宮いちごが斧で大学を真っ二つに切り裂くコラ画像」を作ったり「星宮いちごが大学に向かって『底辺』と発するコラ画像」を作ったり「悟空がカメハメ波で大学を木っ端微塵にするコラ画像」を作ったりしていたような気がする。そして私のツイートの多くも印刷され、ファイリングされているというのだ。

悪いと思いつつもこの姑息な態度に業をにやした私はある悪知恵を思いつく。「フォロワーの気持ち悪いツイートに対して引用リツイートで大学名を呟く」というメソッドを開発してしまった。これによりフォロワーの気持ち悪いツイートは引用を通して大学当局により印刷され、自動的に魚拓をとられるハメになる。

このような不健全行為を繰り返しているうちにとうとう研究室のボスからも呼び出しをくらう。
「せっかくなら悪いことにSNSを使うんじゃなくて研究室の宣伝をしてください」

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邪智暴虐である。

研究室とは和解したが(なぁなぁになったが)、人生のほとんどの期間がそうであるように、ここでも一番問題になったのが金である。ていうかこれが送られてきた。

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授業料未納による除籍である。そう、救済は留年したはいいもののその学費を払うあてなどどこにもなかった。ただでさえアイカツとプリキュアのせいで借金が嵩んでいたのに学費など払えるわけもない。こっちはキュア・ブラックなんだよ。こっちはリボ・ブラックなんだよ。

この頃は朝から夕方まで研究し、夕方から塾講師に勤しみ、夜はカジノでディーラーをして働くというルーチンを繰り返していたが、それにしても金がなかった。どうにもこうにも学費を払うあてがなかったが、正直言ってそんなことはどうでもよくなっていた。全落ちは既に決まっているのだ、今更高卒になろうがどうなろうが知ったことではない。腹は決まっていた。もとより鬱病なのだ、どうしようもなくなれば潔く死ぬ。それくらいの気概がなくてなにが漢だ。なにが武士だ。なにがラストサムライだ。

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担当教員からグループで信じられないようなメッセージを受け取ったがそれでも決意は揺るがなかった。もう頭の中は死とアイカツと前髪ぱっつん黒髪ロング吊り目低身長少女のことでいっぱいでそれどころではなかったのだ。

しかし、いやどうして、最後に助けてくれるのはどれだけ不仲であろうと親なのだ。

なんと親が留年した分の学費も払ってくれたのだ。あぁなんということだ。親様様である。


そして親と絶縁した。

凄まじくスピード感のある絶縁のように思えるが「Angel Beats!」を見終わったあと衝動的に保険証の裏の臓器提供の欄を丸で囲ってしまったくらいには衝動に身を任せているので此度も衝動に身を任せて親と絶縁してしまう。しかしそれも無理はないだろう。これまで幾度となく物を投げる、失踪するなどはた迷惑な行いをしてきた父親に「学費を出した覚えはない、返せ」などと言われてこんな紙まで送られてきたんじゃあ。

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釈迦と思われたそれは釈迦というかダーキニーとかそういった類のやつだった。まさしく天国と地獄、こっちへ来いと招く手は私が救いの手だと勘違いしていただけでその実三途の川の向こう側から生者を呼び寄せる亡者のソレであった。

大学5年間分、実に250万円の借金が一度に加算された。この頃ツイッターアカウントの名前の後ろに「@50万」というふうに借金の額を記載していたが一夜にして300万まで膨れ上がった名前を見てフォロワーはさぞかし驚いたことだろう。

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グラフにするとこんな感じである。もうほとんど仮想通貨のチャートである。

そしてこのまま事態はなんら好転することなく、大学院も就職先も決まらぬまま、300万という借金だけを背負って大学を卒業することになる。この世で最も嬉しくない卒業式である。もっとも、卒業式には出席していないが。


卒業までの残り時間は実に慎ましく過ごした。

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マルチのセミナーにあり得ない格好で参加したり

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可愛かったり

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就活先の企業の待合室で数時間前に訪れたラブドール屋のパンフレットを読んでいたら普通にバレたり

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闇のすみっコになったり

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テキサスホールデムポーカーの大会でディーラーして最悪すぎるミスして死ぬほど怒鳴られたり

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レベル100のアトピー性皮膚炎を封じたり

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小豆島の崖近(がけちか)(駅近の亜種)に泊まったら靴が流されて片足裸足で帰ったり

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学会に発表しに行ったけどつまらなすぎて途中で抜け出してハードオフに行き、

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買った「ドキドキプリキュア」のらくがきんちょを学会がとってる宿で一晩中塗ったりした。

そして大学という居場所を失った救済は

誰にも告げることなく

SNSのアカウントを全て消去し

人知れず大阪へと引っ越す………



無職〜現在

親も友人も失ったが幸運にも身内他2人とシェアハウスすることが叶い、大阪の田舎に引っ越してくる。

初めの1年間はこれと言ってなにも起こらなかった。

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まず教祖になった。

そして実際に布教活動も行った。一時期は信者が4人ほどいたが、今では連絡を取ることができない。

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宗教の名称は「天からの救済」、もちろんオリジナル宗教だが、名前の由来はしっかりある。そんなに悪い宗教ではないと自負しているが、まだイマイチ詰められていない部分があるので研鑽の途中にある。言うなら宗教の赤ちゃんだ。


そしてフリーオタク語りを決行した。

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フリーオタク語りとは路上で行うフリーなオタク語りである。4、5人とそれなりにオタク語りすることができたが頑なに座らず立って話をするおっさんもいた。現在自粛中。


近所の山にふらっとコンビニに行く格好で登った。

相当後悔した。


杜野凛世に会いに海まで21km走った。

意味がわからないほど疲れた。


保険証がもらえなくなった。

現在も保険証は持っていない。


シャニマス学会を作った。

驚くほど人気がない。


そして今年に入って財布をなくし全財産とあらゆるカードと身分証明書を失う。

現在も身分証明書を保持しておらずバイトができない、ネカフェの会員証が作れない、キャッシュカードが再発行できないなどの実害が生じている。

この程度のことしか起こらず、これといってなにもなかった。



そして大阪2年目になってある劇的が生じる。

アイドルオーディションに応募した。なぜ24にもなってアイドルなのか、それはひとえにアイカツで歌唱担当兼アイドルを務めた美谷玲実さんがプロデュースするアイドルユニットであることが理由に他ならない。

そしてなぜ最終選考まで生き残っているのか、これは全くもっての不思議であり未解決問題であり未だ解き明かされていない。

アイドルオーディションの最終選考はランク付のシステムを採用している配信アプリで期間内に一定のランクへの到達を目指すという形で行われた。目標となるランクは慎ましい生活であれば配信だけで食っていけるレベルに設定されており、はっきり言って無理だと思われた。だってそうだろう。昨日までメイクどころか洗顔もしたことないリンスもつかってないワックスももってない配信機材なんてあるわけない特技もない職歴もないユメもキボーもないあるのは負債とクレカの督促状だけのインキャのヒョロガリオタクがなにをどう転ばせたらアイドルオーディションたるものに受かるというのか。あり得ない。受かりようがない。遊戯くんが「俺は命を賭けるぜ!」と豪語するレベルであり得ない。

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受かった。遊戯は死んだ。

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「天変地異」が発動したのか「大逆転クイズ」に成功したのかはわからないがともかく受かった。これは救済(星空ゆめ)も全く予期しなかった未来でありアルクェイド・ブリュンスタッドが言うところifの世界に他ならない。もしもボックスであらゆる道理が捻じ曲げられた世界とほとんど違いがないように思われた。

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実際2ヶ月間の配信期間でになにを行なっていたかというと…

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マリク・イシュタールになったり

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古のオタクになったり

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DJ歴5時間でDJしたり

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アンパンマングミ開封RTAをして自分で実況解説したり

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四方が8000冊の漫画の入った段ボールでできた壁に覆われた配信スペースを作ったり

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チネリ米を作ったり

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にんじんハンバーグDXを作ったり

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嫌いな食べ物しか飲み食いできない縛りプレイしたり

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ディストピア飯作ったり

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心霊スポットに一泊して一晩中配信したり

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ネテロ会長になってぶっ通しで感謝の正拳突き1万回したりした。

もはやアイドル的素養を見つけ出すことの方が困難である。これをアイドルと呼んでいいのならひろゆきもホリエモンも落合陽一もアイドルといって差し支えない。

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しかしTokyo7thのトップアイドル春日部ハルですらこう言っているのだ。

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コニーさんもこう言って…

いやね救済(星空ゆめ)くん、ナナシスの名言はアイドル活動を行わないことの免罪符じゃないのよ

あ…はい…………ごめんなさい……………………



結局


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俺が知りたいです…





救済です。星空ゆめです。24歳です。明後日25歳です。アイドルやってます。多重債務者もやってます。お仕事待ってます。汚い仕事もがんばります。よろしくお願いします。


(本noteは2021年、救済当時24歳時点での情報であり、現在の生活とは大きく異なる場合があります)

(しかし、何があっても長門有希のことは変わらず愛し続けます。)

2023.11.28 追記


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