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本を買いすぎたので紹介しつつ本屋にいるときの思考回路を書くよ

最近、本がどんどん増える。やばい。やばいというのは、収納スペースが枯渇しているということ。文芸誌も単行本もすんごい場所とるけど、文庫本も侮れない。整理は進んでいない。でも紙が好き。やばー。

今日、仕事が終わってから本屋へ駆け込んだのですが、それはお目当ての本があったから。なのに、なんか気づいたら他のも買いすぎてしまい、こんな感じのお買い物でした。

何で買ったのか?何に惹かれたのか??などをゆるめにお喋りするみたいな感じで書きますね。よろしければお付き合いください😊

まず、今日の本来のお目当てはコチラ。

わたしは絲山秋子先生のファンで、ハマった暦はまだまだ浅いのでご著書を全部読んでいるわけではない(読み進める喜びの中にいる)のですが、新作は絶対追いたくて。文庫本の「海の仙人」は20年くらい前の作品でその際は新潮文庫から刊行されていたのですが絶版となり、今回河出からリバイバル!ということで購入。短篇「雉始雊(きじはじめてなく)」も併録されていて、これも読みたいしね。
「海の仙人」はわたしの「名刺代わりの小説10選」に入れたいほどベスト大好きな作品で、本当に美しくて宝物みたいな小説なのです。新潮文庫のほうは絲山先生に名入りでサインしていただいた♡ふふふ

「文學界」は今月号やばいですね。なんかもう全部乗せ!!てくらい、濃い。まずは絲山先生の新作ね!!!文學界で数カ月に1回書かれている「黒蟹県」という架空の県が舞台のシリーズ。(とはいっても1話1話は独立して楽しめる。)前回のは11月号に載っていて(鈴木涼美さん「グレイスレス」載ってた回だよ)、それも買ってすぐ読んでクスクスしつつじんわりしたので、今回も非常に楽しみ。そして山下紘加さんや長嶋有さんの新作~~~♡これもとても楽しみ。それから、國分功一郎先生とブレイディみかこさんの対談がすごく興味ある。年末年始に國分先生の「暇と退屈の倫理学」読んだばかりなのです。あと、井戸川射子さんと佐藤厚志さんのエッセイね♡本当におめでとうございます!!!他にも今月の文學界は豪華すぎるので、丁寧に読みたいところ。

さて、上記2点「だけ」を買うはずが、なぜこんなに買ってしまったのかというと。

まず、こちら。千早茜さんと尾崎世界観さんの共著です。

青くてかわいい

これはね、書店を入ってすぐのところに「芥川賞・直木賞コーナー」ができていたんですよ。そして受賞者の過去作もズラッと並べられており。
千早茜さんて実はわたし未読で、「しろがねの葉」も素晴らしいと聞くので読んでみたい気持ちはあれど、時代物に慣れていないのと、女性が辛い被害にあう作品がちょっと苦手意識があるので何となく読めていないのです。(だから、読んだ人、そこの描写がどのくらいのものだったか教えて欲しい><本当は読みたい。) と思っていたので、著者の別の作品から入ってみることに。これは、1つの話を男性目線と女性目線で著者のお二人がそれぞれ書かれているみたい。なんか、日暮キノコさんの漫画「喰う寝るふたり 住むふたり」を想起しますね。「喰う寝る~」がめちゃくちゃ好きだったこともあり迷わず購入。うん、これはまぁ前から(頭の中の)気になるリストに入ってはいたしね。うんうん。

そしてこちら、津村紀久子さんのエッセイ。

こんな姿でごろごろしたい

津村先生と言えば、最近「カソウスキの行方」というキュートな小説を読んだのですよ。それが面白くて、あっ津村先生の本!と手に取りました。作家さんのエッセイを読むのは結構好きで、また津村さんは文芸誌の連載や昨年出された「やりなおし世界文学」での語り口調が面白いこともあり。このエッセイはパラパラした感じだと、1月から始まって春夏秋冬、それぞれの何かを題材に書かれているみたい。さらにこちら、なんとサイン本でしてん♡ ミーハーだから「サイン本」だと背中を押されて買ってしまう。津村さんのサインが可愛いんだよまたこれが!
最近、穂村弘さんのエッセイを1冊読み終えてしまって、でもパラっとめくるエッセイは絶対手元に置きたいので、買ってよいはずです。うん。
(穂村さんの別のエッセイもすでに届いたんだけどね。)

そして、次はこちら。

赤い!!!!

こちらは阿部和重さん「Orga(ni)sm」。これはね、絲山先生の「海の仙人」が今日発売だったから、「文庫新刊コーナー」を見ていたら出会ってしまったのですよ。え!!!!文庫化したの!!!!?????とその情報を掴んでいなかったからびっくり。「Orga(ni)sm」と言えば、あの超激分厚い単行本イメージだったので。厚くても文庫なら何とかなる(?)気がする。

阿部さんの作品は実はちゃんと読んだことがあまりない(芥川賞受賞作の「グランド・フィナーレ」は読んだ。)のだけど、最近なんかのツイートで、”何かつらい息苦しいしんどいことがあっても阿部和重が思いもしなかった場所へぶっ飛ばしてくれる!”みたいなのをみて、頭に残っていたのだよね。いいなーぶっとばされたいなーと。こういう作品は、今!を逃すと読まないので、勢いで購入。でも上巻だけ。なぜならそろそろ(物理的に)重たいから。読んだら面白くて下巻を買いに走りたい。

さて、文庫コーナーを見終わって文學界を買うために文芸誌コーナーへいったところで出会ったのがこちら。

「本の雑誌」3月号。本の雑誌は毎号買っているわけではなく特集を見て決めているのですが、1月号・2月号とも超面白くて1冊まるっと読んだほどだったのですが、3月号もおもしろそうすぎる!!!!!「どんでん返し」はネタバレか?てあおり、最高じゃないですか。全員考えるよねそれ。綺麗にどんでん返されたい。でも、どんでん返し!!!と分かって読まずにどんでん返されたらそれは最高なんだろうなとも思う。
ミステリーを全然知らないわたしでもすごく惹かれて興味のある特集だったので、流れるようにカゴへ入れていた。
そして、編集長の目黒孝二さんが先月ご逝去されたニュースも記憶に新しく、追悼の意も込めて。大事にまるっと読ませていただきます。


…てな感じで、2冊だけ買うつもりだったのに合計6冊買っていました。こうやって書いてみると仕方なくない????(開き直り)むしろ、本当は「群像」の最新号も欲しかったのだけど(井戸川射子さんの新作が載る)、物理的に重たくて断念。そうか、本を買うときのストッパーは、つまりはこの重さなんだな。🍋

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さて、ここまでつらつら、ただの日記みたいな文章を見てくださりありがとうございました。今日は、実は帰らなくてはいけない時間も決まっていて、書店滞在時間が30分もなかったのでこれだけで済んだともいえましょう。(単行本コーナーは回っていない。文庫本も、特定の出版社のとこしか見れてなかった。あと平積み新書コーナーが結構面白そうだったのだが鋼の意思でみないようにした。)

皆、本買うときどうやって、何を思って買っているんだろう。なんかそんな感じのおしゃべりしたいな~と思って書いてみたのでした。

ところで、実は、Amazonでポチった本が2冊届きました。

なので今日の購入合計8冊ね!!!(穂村弘の新しいエッセイ、は伏線だったのだ。)

それではまた~

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