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読書記録

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毎月書いている読書記録や、ときどきしっかりめに書いている感想文をまとめたマガジンです。
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2023年12月の記事一覧

【ジャンル別】読了&読書記録済み一覧

【ジャンル別】読了&読書記録済み一覧

読んだ本の一覧をまとめます。
冊数や読書の目的等の事情から、客観的にMECEでない分類になっているのがなんとなく気に入らないためその内編集します。

下記マガジンに読書記録を書いている本の一覧です。

小説2023年

『なんとなく、クリスタル』田中康夫

『彼女は頭が悪いから』姫野カオルコ

『女のいない男たち』村上春樹

『論理と完成は相反しない』山﨑ナオコーラ

『正欲』朝井リョウ

『あの

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【読書記録】2023年12月

12月の読書記録です。
4〜11月の読書記録はこちらのマガジン↓

短歌『はじめての短歌』穂村弘

「生きる」ことと「生きのびる」ことの違いについて書いてあるのが良かった。社会化されていない言語の領域、「生きる」ための言葉を持つことへの魅力が語られておりとても良かった。募った短歌の改善例、添削案ではなく「改悪例」を提示する形で短歌の方法論について語る形式が優しくて、新しくて、面白い。

『短歌とい

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【読書記録】私の男

【読書記録】私の男

※まだ読んだことない方は、是非、先入観なしに一読してみて欲しいです。 

 伏線らしい思わせぶりな布石や設定をぶん投げて許されるのは、ホラーとコメディの特権だと思っている。淳悟はどこに行ったのか。田岡の死体はどこへ行ったのか。また、見つからないのか。花と淳悟が去ったあとの紋別では何があったのか。花はこれから幸せになれるのか。美郎は父親と和解できるのか。その観点からすると、『私の男』はホラー小説だっ

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【読書記録】2023年11月

【読書記録】2023年11月

11月の読書記録です。
4〜10月の読書記録はこちらのマガジン↓

哲学・思想等『現代思想入門』千葉雅也

デリダ、ドゥルーズ、フーコーについて「何を脱構築したか」を軸に解説した後、ニーチェやマルクスに触れつつラカン派精神分析まわりの現代フランス思想を概説する、という内容だった。体系的にまとまっていて良かったが、頭が鳥なので体系的に知識が得られたかというと否である。机に向かって年表などに落とし込み

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