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【詩】ホームレスと僕の声

何故か家にホームレスが居る
僕の部屋で座ってぼーっとしている
話しかけたらなんか言ってるけど
言葉が聞き取れない わるいなんかわるいね

空にはおでんフェスが開催されていて
大根 はんぺん 油揚げ
部屋ではホームレスフェスが始まりそうで
汚い言葉をワシにぶつけろと言ってきた!

言えない ホームレスに汚い言葉
なんて言えない ごめんなさい
はやく言えとか言わないで
そんな君が怖くて仕方ない
言えない ホームレスは丁寧に扱う
おでんほどぞんざいに扱えない
ホームレスは王様みたいな物だ
怖くて何も汚い言葉を投げかけられないよ

そしたらそのおじさん、僕の耳元に近付いてきて
なんか言うのかなと思ったら ハムって唇だけで耳たぶを噛んできた

言える ホームレスに汚い言葉
今ならいくらでもなんでも言える
反撃ならなんでも言えるんだ
反撃じゃなかったら何も言えない
反撃ならなんでも言えるから
もしもいつか僕がこの地球の土に埋まる日がわかった時には
反撃で地球に汚い言葉を投げかけられるんだ
ありがとうって
俺1汚い言葉で
ありがとうって投げかけられるんだ
ホームレスさん その事に気付かせてくれてありがとうって 投げかけられないよ
唇だけで噛むって一体 地球のどこで覚えたのさ
その歴史が 僕は憎い

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