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詩集

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詩を書いていきます。
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2023年6月の記事一覧

【ポエトリーリーディング】命・人間ザコ宝

「命・人間ザコ宝」 俺の命は人間ザコ宝 電車で座ってて唾吐かれるよ カバンを顔に当ててガードをするけど カバンを蹴り上げ唾吐かれるよ 俺の命は人間ザコ宝 実は翼が生えているけど 汚い言葉を落書きされて だからとても広げられない 閉じたままな翼なんだ 光を浴びると眩しくて 夢の中で特に何も起きない 君と俺なら何も出来ない どうしてくれるんだ 沖縄に行きたい 沖縄に行きたい 適当に言ってるけど 沖縄に行きたい 人生で沖縄に行きたいって いっぱい言ってる だけど今年も多分行かない そんな感じの人生さっ

【音楽】R0ck R0ck R0ck

「R0ck R0ck R0ck」 天使と天使をぶつけて消えた ピンボールみたいな世界で ズラァァァ転ぶ ガザァァァ転ぶ 僕達、私達は、宿題を提出出来ませんでした!! 俺は君の事が好きって何百回でも言えるけど 何百1回目で言えなくなるって決まってんだ!! 決まってんだぁ!!!! ロックンロールを鼻から入れて口から出したら美味かった!! ロックンロールを乗せたまな板は後でお湯洗いしないとね!!! ロックンロールを縦に二個置いたら二ロクになって投了なるね!! ロックンロールの角を使えばどんな心も消えやすい!!叫べ!!! 叫べ 叫べ 叫べ 叫べ 叫べ 叫べ 叫べ!!!!!! 牛のケツを撫でろ!!!

【音楽】イチゴパイセン

「イチゴパイセン」 イチゴパイセンにお茶を誘われた 僕は気持ちが悪くなって ドブと川に顔をつけて 自分の存在を消したんだ イチゴパイセンにお茶を誘われた 僕は気が狂いそうになって 額にタトゥーを沢山掘って 自分の存在を改めた イチゴパイセンはシャツがダサい イチゴパイセンは涙が臭い イチゴパイセンはほら吹きで イチゴパイセンは会計士らしい イチゴパイセンが書道教室を 開いたという噂が流れた 半紙と墨汁を使って 客をくちゃくちゃにするのだろう イチゴパイセンが魚を釣って 飼っているという噂を聞いた まむしドリンクに配合して 全部台無しにするのだろう イチゴパイセンは梅が嫌い イチゴパイセンは侍かぶれ イチゴパイセンは夜に弱い イチゴパイセンはテント張れない

【詩】気持ちだけが住むその場所で

捨てられた私はトラックに乗って大手町まで行って飛び降りた 大手町の角には揺らぎの寂しさがあり 少し触れると真っ直ぐ立つ寂しさであった 切なさと悲しさがまぐわっていて、それを喜びが目を輝かせて見ていた 怒りと虚しさが闘うコロシアムは、意外と、沢山の家族連れの平穏が見ていて、手を振っていた 私だけが物体である 他は気持ちしかない世界だ 私は、私は、 あ、私は気持ちを無くした 気持ちがなくなり、物体だけになった それを見た喜びが、ぴょこぴょこと跳ねて、私の周りを踊った なんてことだ

【詩】ラーメンを投げる競技を馬鹿にする

なんだよ、ラーメンばっか投げて 馬鹿じゃねえの 勿体ねぇしよ 俺だったらざるそばを投げるね そばが嫌いだからよ 排他的な信者が集うバス停 そのバスの行き先は俺 俺の所へ全員が集まる この世の排他的な信者が ズルい人にだけはなりたい お金はケチりたい うどんばかり食べたい 世界を征服したい ソロ活動をしたい てんとう虫を食べたい 腕まくりをしたい ツララを舐めたい 馬鹿になっているみたいだ俺は 俺はなんて馬鹿なんだ 俺は気力が無い カフェインも無い なにしてんだ俺は 馬

【詩】愛してろりすとばんど

愛してほしい、両津勘吉よりも 愛してほしい、推しの子の知らんキャラよりも 愛してほしい、ガリガリ君の梨味よりも 愛してほしい、サンリオのハンギョドンよりも 愛さないなら、ピッピの指を振る 愛さないなら、後ろから布をかける 愛さないなら、リフトの降りる所に駆け込む 愛さないなら、ポテチ食べた手でビンタする 私が死んだ後に愛されるくらいなら 私が死んだ後に評価される方がまだマシ 私が死んだ後に感謝されるくらいなら 私が死んだ後にSUZURIでマグカップにされる方がまだマシ

【詩】好きと嫌いを逆に言う

好きと嫌いを逆に言う そんな事ばかりしていたら 心は自分の為だけに 温かくなって辛い 好きと嫌いをそのまま言う そんな事ばかりしていたら 頭は自分の為だけに 傷付いていって辛い 誰かの傷と私の傷を交換して もっと辛くなったらどうしよう こんなたいしたことない傷は 森に居るリスと交換したい 苗字を交換したら変わるかな 名前を交換したら変わるかな 顔を交換したら変わるかな 頭を交換したら変わるかな 全てのパーツを誰かと交換して 自分の全てが入れ替わったら 残っている自分は

【詩】マシュマロの摩擦熱

マシュマロが飛んでくる 私の心にぶつかる 私は答えて、堪えて、応える 甘い物と辛い物では甘い物をいつも選ぶのに、結局食べるのは辛い物ばかりだ、私の人生って物は 心がすり減って、悪い気持ちが消化されていく 内臓をピンク色に染めて、血は水色に染めて、私の中身を見てほしい 空っぽの頭の中身と、色鮮やかな体の中身 死にたい想いが届かないように私だけの言葉を使う 誤魔化しとか、演技とか、そんなんは要らない 嫌いな言葉をマシュマロにしてぶつけて欲しい 私に投げ付けて、全てを スマホ二台

【詩】瞬殺力を発揮した心の刃

情熱的な宴に一人だけ混ざれない 俺の情熱が自分への否定に進む 自分で自分を炎上させる もう何度炎上して、髪が縮れていったか 即物的な欲望に浸り 一人だけの見繕いに笑う 石鹸が滑り落ち アキレス腱に当たって痛くて笑う 横になってばかり でも人間は 横になって生まれたんだ 縦になるまで時間がかかる 赤ん坊に戻りたい 小学生に戻りたい せめて中学生に戻りたい 高校生には戻りたくない 俺が俺である為に 勝ち続けなきゃならない 無意識にそれが根付いて 負けっ放しで俺はいつも俺じ

【詩】命が腐る尊さ弁当でピクニックした君の変顔

損失の葉 右腕の優しさ 悲しみの小鳥 手品の跡 利益の夢 左腕の病み 喜びの龍 本音の未来 筒抜けになった君の頭にピストルを当てて声でドンと言う時の君の表情は悶えていないと嫌いだから僕は旅をしてきた日本を2周ね 底が抜けたブーツを針で再結集させて履いた時目から涙が出た理由を君にだけ教えてあげようと思ったけれどもう眠いからもう永遠に言わないね 無限大のカミソリが無限大のキツツキに無限大キスさせる無限大の君と無限大の僕 ほらね、普通ってここには無いでしょ 馬鹿みたいに笑うのが

【詩】架空の私が消えてなくなる。そんな野球ボール

イケーーー!!!!!!!! 私は架空の野球ボールを壁目掛けて投げた。 架空だから、勿論実際には壁に当たらないし、返ってもこない。 でも、私は架空好きだ。 自分だって架空の存在に過ぎない。 そう信じて。 嫌いな人が殺してくる。 でも、私の夢は殺されない。 私が殺される事は、私が本物になる事だ。 私の存在は半透明。私の夢や想い、感情こそが、本当に現実にある。 架空で透明な私。 暗闇の道端で、コンビニで買ったチョコを食べながら歩く。 間抜けな顔を、可愛くして。 このチョコも、イ

【詩】僕は何の為に生きているのか

ホラー漫画の全てのページに丸を付けて友達に返そう 全ての恐怖を肯定してやるんだ アンパンマングミを切り刻んで、お前たちはグミじゃなくてパンだということを思い出させてやる 全てのパンを肯定してやるんだ 僕は何の為に生きている? トイレ掃除したあとの光に反射した自分の顔を見る為? ドラゴンクエストで壺に挟まって勇者に割られるのを待つ為? コイケヤのポテチとカルビーのポテチのどっち派かによる戦争に加担する為? いや、違う 僕は僕の為に生きている 僕は彼女の為でも、友達の為でも

【詩】最大限に意味のない会話

肩甲骨から羽根を生やし 僕は世界中を飛び回る インド、アラスカ、サイパン、韓国 世界中の輝き、世界を見て回る 家に帰って、羽根を剥がして燃えるゴミの袋に入れる 僕の頭は全て満たされた 感動と、好奇心で、全て満たされた でも、心は? 心はなんにもなっていない 僕の心は凍っていて 何を見ても、誰と話しても、溶ける事は全くない なんでか、さっぱり、わからないが 28歳頃からそうなった 歯医者で痛いところがあって、手を上げてそのまま暴れた スーパーで万引きしまーす!って叫んで、万

【詩】高校二日目の瞳

世の中、汚い物ばかりで、私の目は濁る 開かれたゴミ 閉じられたゴミ 人の心はいずれにせよ ゴミだ 私の心だけが純粋で潔白 高校生活は慣れた 二日目で慣れた こんな所は簡単で 攻略のしがいもない なろうと思えば簡単に 人気者にもモテにもなれる 私は人の心がわかる 人のしてほしい事がわかる 私は化けれる どんな人格にもなれる あなたの望んだ その人格になれる だから私は この世界で 上り詰める事も容易い 簡素でつまらない世界で 話しかけてきた女 流行りの髪型 あえてやっ