成育支援セミナー報告(山口)

今日は「成育支援セミナー〜家庭看護力を学ぼう〜」@山口でした。

スタートはふたりの小児科の先生から なんですが
これが医師としてのお話ではなく
「子育て中の親が悩むこと、不安に思うこと」と、なんと
子育て中の父親!としての発表でした。

いい時代が来ましたねー👏👏👏

山口赤十字病院 西郷先生からは、3人目だと思った妊娠が双子だったことで、奥様の心配や小さかった当時の大変さのお話。
また、父親として、子どもの入院を体験したことで
これまで入院の大変さをわかっていなかったと。
入院の子の付き添い、そのための、家に残した子たちのこと。重症化したら別だけれど、避けられる入院は、
できるだけ外来で、通院でという選択肢を出せるようになったとのことでした。

すながわこどもクリニック 砂川先生からは、NIPT新生児出生前検査を受けたリアルな親としての気持ち。
そして、ゲームの弊害のお話がありました。
ゲーム依存と脳の損傷が、薬物依存と同等であると。
麻薬のようなもの。
「他にすることない」「親もラク」
だけれども
「ゲーム以外に楽しいことがたくさんあるよ大作戦」を先生自らが決行!
全力子育てのススメ!まずは親が楽しんじゃおう!とお話してくださいました。

また、「あれダメ」「これダメ」の、親の安全至上主義が
結局子どもの楽しみを奪ってるお話も。本当にーーーーー!!!!!
(失敗させたげてーちっさなケガも、させたげてー)

周南市健康づくり推進課保健師の宮崎さんからは、
周南市の親子の実状について、詳しく報告がありました。
ネットやゲームに大半の時間を作っているせいか、目を合わせられない方、コミュニケーションがとれない方、限られた人との交流を好む方が増えたとのこともありました。

また、すくすくネット周南といって、
産科医・小児科医・保健師・療育・精神科・保育園そして、行政の保育園入所課や手当課などが繋がっているそうです。素敵ですね!

その後は、3つのグループに分かれてグループディスカッションをしました。


周南市や山口市、山陽小野田市のお話を聞いていると、
山口県の医療、充実しているのね、と思いそうだったのですが、やはり県内でも過疎の地域、もっと田舎の地域では、市内に小児科医が誰もいなくて、45分かけて市外の医療機関を受診しなくてはいけない、などのお話も出てきました。

なんでもスマホで検索、親御さんが情報過多に、という声もいくつかありましたが、私からは、むしろこんなサイトをご紹介してはどうですか?とお話しました。

砂川先生からも、後ろ向きな話ではなく、前向きに切り替えて、救急医療についてもこういうときは昼間来よっか、昼間来るとこんないいことあるよ!とそんなふうにお話されているとのお話がありました。

昼食時は、「家庭看護力醸成セミナー」に参加された生村さんと河村先生からの詳細な報告がありました。
(過去に家庭看護力醸成セミナー報告はupしたことがあるので省略します)

午後は、講演です。

伝える内容と伝え方、はいつものお話を。


それから、上手な医療のかかり方の今年度事業のお話もしました。


それから
小児医療がすごくマイナーだよ、というお話もしました。
だからこそ、多少あれこれあっても、子ども達のために、手をつないでいこうよ、というお話です。

なんか、暗くなっている。暗い話ばかりじゃなくて、子育て広場は格段に増え、子育て支援、産後ケアは広がっています。
大変だ、っていう声が広がりすぎてる。
大変なのも、そう。
でも、子育てって楽しいよね!
子育て、大変なこともあるけど、楽しいよね!!!
子ども、かわいいよね!!!
そんな声を広げていきたい、
そうすることで、子育てしやすい世の中にしたい、
(そしてそれができるのが、私達小児医療を取り巻く人々だよね!)と、そんなお話で終わりました。

実り多き2日間でした。講師の先生方、医師会の先生方と。お声かけて下さり、ありがとうございました!!!

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