そんなことしても意味がない、と言われた先生からの支援

赤ちゃんを連れて壇上に上がったことは、たった一度だけあります。

主催の先生方が、泣いたら抱っこしているから連れておいでよ、と声をかけてくださって生まれたて三男を連れて行きました。11年前。(この時よりはもうちょっと大きかったかな)

そのシンポジウムで、私の講演の後に、客席にいた怖い顔の(もしこちら、万が一読んでいたらごめんなさい)小児科の先生が、「そんなことしても、状況は変わりませんよ。そんなことしても、意味がない。私は日々たくさんのお子さんを診ていますが、いつも文句ばかりで疲れはてています。私はもうとっくに諦めました。そんなことに関心のない親が、次から次へと訪れるのだから」と矢継ぎ早におっしゃいました。

壇上から見ても、疲れ果てていらっしゃるご様子。

私は、答えました。「次から次へと訪れる親子を毎日毎日、診てくださって本当にありがとうございます。確かに、大した意味はないかもしれない。でも、活動していたら、知っている親は増えていく。活動をしていなければ、増えないだけ。知っている親が増えて、そして広がっていっているのだとしたら、多少の意味はあると思います。」

生意気・・・笑

それからずっと毎年、同じ時期に、会を支援してくださっていました。あれ以来、一度もお会いしてなくて、きっとどこか、道で会っても、先生、私のことわからないのではないかな・・・(11年前・・・)

今回のプロジェクトでもやっぱり支援してくださって・・・「やってることに意味はない」と言った方がずっと応援してくれている・・・それは「やっていることに意味があるよ」と暗に言ってもらえているような気がしています。

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別の先生と、別の機会の話です。ある行政の夜の会議の帰りに、医療費のことでめちゃくちゃ議論になって、何も食べず、2時間以上議論したと思います。

別の場所でもまたその先生と議論していたら(笑)、ここは仲がいいんだか悪いんだか、と通りかかった別の先生から言われて、「仲なんていいですよ。意見が違うだけ」と私が言ってそのお二人に大笑いされたことがありました。

その方も、やっぱり支援してくださって。ありがたいです。

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『病院に行く前に知っておきたいこと』の医療制度のページについて、今日はまとめて書いていましたが、やっぱりしみじみ大事だなあと思います。みんな、知っているかなー。

大人がまず知ること。当事者にならないとわからないことは多いからこそ、いろんな方に協力をいただいてこのページは進めたいと思っています。





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