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自己紹介⑤ 小谷 望(番外編)

おはこんはろちゃお。今回は自己紹介の番外編です。島暮らしの中でも、僕のライフの大きな影響を与えていた「魚釣り」「魚突き」について紹介させてください。本編の学生時代編と社会時代編はコチラ

(学生時代編)

(社会人時代編)


魚釣り

釣り人のディズニーランド、隠岐でのフィッシングライフ

ご存知の方も多いかと思いますが、「隠岐」「島前」「海士町」は釣り人からすると「聖地」みたいな場所です。島前高校への島留学生の中にも、必ず毎年「釣りがしたくて来ました」という生徒がいるくらい。Youtubeで「隠岐 釣り」と検索をすると、様々な爆釣動画が出てきます。対馬海流によって豊かな漁場が沢山あり、磯からも船の上からも大物を狙うことが出来ます。

島に移住して間もないころは、堤防からのサビキでのアジ釣りを教えてもらいました。夕方になると決まって湾内に入ってくるアジ(しかも30cm前後の結構良いサイズ)を釣りに毎週通っていた時期もあったのですが、毎回釣れてしまい、「釣り」というよりは「作業」みたいな感じで、食料調達の意味合いが強かったので、続くことはありませんでした。

サビキで釣ったアジ。1時間もあれば20匹くらい釣れる。

爆釣体験!船釣りの世界へ

移住して2年目から、当時島に住んでいた同年代の知人と仲良くなったのですが、彼が船を持っていたので船釣りに釣れて行ってもらいました。で、タイラバというタイを狙う釣りを船の上からやらせてもらったのですが、タイ、マハタ、マルゴ(ブリの幼魚)と沢山釣ることができ、80センチのブリも釣らせてもらうことが出来ました。大物が連れた時の快感がたまらなくて、物凄く感動を覚えました。彼が船釣りに行くときはしょっちゅう一緒に連れていってもらっていました。

タイラバで釣り上げた80cmのブリ

が、その知人も本土に移住をしてしまい、それからは釣りからは完全に遠ざかっていました。そんな私を釣りの世界に再度誘ったのは今回旅を共にする、当時寮生として一緒に生活をしていた権藤 有作です。

彼は高校2年生くらいの時から釣りにハマっていましたが、毎日釣れた魚を僕のところに持ってきては、僕の部屋で捌いて刺身を食べさせてくれていました。もう、完全に胃袋を掴まれていたわけですが(笑)彼の楽しそうな表情はや話に影響されて、彼に釣れられて釣りに行く機会が増えました。

釣り糸(ライン)の結び方とか、ルアーのチョイスとか、釣りって結構敷居が高く感じてしまう場面が多いのですが、毎回彼が優しく伴走してくれたお陰で、気づいたら自分一人で堤防や磯に出かけるくらいになっていました。

堤防から釣ったレア魚、スギ(黒カンパチ)

某有名釣りyoutuberの3,000万回再生の動画と同レベルの奇跡

そんな日々の中、釣りへの情熱が確固たるものになった一日が訪れます。2021年の3月の中頃の休日。夢で大きなシーバス(スズキ)を釣る夢を見ました。「これはなにかのお告げかもしれない」と思い、起床して朝食も取らずに、寝癖のまま釣り竿一本とサンダルという格好で、自分の部屋から車で3分の近場の港まで行きました。そして、何も考えずにルアー(サイレントアサシン)を投げてました。

1投目には何の反応もなし。少し方向を変えて2投目を投げて、ただ巻きを5回くらいしたその瞬間、強烈に何かが海の下にルアーを引っ張り始めました。今までに経験したことのない叩くような引きをこらえながら、岸まで何とか魚を寄せると、今まで見たことのないサイズの真鯛が。。。しかし、タモ(魚をいれる網)を持ってきておらず、中々キャッチすることが出来ない。

格闘の末、偶々通りかかった地元の知り合いにも助けてもらった結果、80センチオーバーの真鯛を釣り上げることが出来ました。家を出て3分、釣りを開始して3分で、某有名釣りyoutuberが釣り上げたレベルの真鯛(下記埋め込み動画)を、釣りをはじめて間もない素人が釣り上げてしまったのです。

部屋を出て3分、釣りを開始して3分で漁港から釣り上げた大型真鯛

この日が決定的な一打となり、毎日風と波と天気と潮の流れをアプリで確認しては、暇さえあれば釣りに行く毎日です笑

何が人を魚釣りに駆り立てるのか

釣りには、海釣りー川釣り、エサ釣りとルアー釣り、船釣り(オフショア)と陸釣り(ショア)といったように様々な種類があります。が特に僕がハマったのが、磯(ショア)から狙うショアジギング。特にゴツゴツとした岩場から狙うロックショアにのめり込みました。

真鯛、スズキ(シーバス)、ヒラスズキ、ヒラマサといった、大型の魚を狙うことができるこの釣りは、過酷な環境下で大胆で繊細なスキルが求められます。一日竿を投げ続けても一本も釣ることができないことなんてザラにある中で、大物をかけてキャッチした時の興奮は何事にも代えられません。

今では休みさえあれば、島の渡船に磯渡しをしてもらって、沖磯(無人島)で一日を過ごすことが多いです。誰もいない無人島で、AirPodsで音楽を聴きながら、時に大声で歌いながら、天気が良ければ磯で昼寝をして、アウトドア用シングルコンロで湯を沸かして作ったカップラーメンを食べる時間は、至高のひとときです。

磯で食べるカップラーメンは世界で一番美味しい

何がそんなに楽しいのか?といろいろな人に聞かれますが、

  1. ゲーム性の高さ

  2. 魚がヒットした時の竿がしなる・ドラグが出される手の感覚

  3. 美味しい魚を食べれる(食べて喜んでもらえる)

という大きく3つの要素に僕は惹かれてるんじゃないかなと思います。パチンコとか麻薬をやったことがないのでわかりませんが、魚をヒットさせた時、恐らく同じような脳汁が、釣り上げた時には出てるんだと思います。

そして、同じポイントでも、潮の流れ、波の状況、風の状況、小魚(ベイト)の状況にとって、環境が常時変化し続ける。そんな中で、様々なルアーチョイスをして最適な一手を打ち続けるというゲーム性。釣れるか釣れないか分からないというドキドキ感。何なら釣れないことのほうが多いからこそ、連れた時の喜びも倍増。という本当によく出来た終わりのない探究だなと思います。

まだ釣りをしたことがない人は個人的にはやることをオススメしません。ハマってしまったら最後なので。

良型(3kg~5kgくらい)の真鯛が、一日で(しかも磯から)合計30キロオーバー釣れるなんて日も

魚突き(スピアフィッシング)

命を懸けた戦い。魚突き(スピアフィッシング)

もう一つ、本格的に釣りと同じくらいに、いや、釣り以上にハマってしまったのが、魚突き(スピアフィッシング)です。

僕はもともと泳ぐのが苦手で、島に移住してからも海に入ることは殆どありませんでした。が、2年前かな。一緒に住んでいた寮生がめちゃくちゃデカイ魚を素潜りで突いてきたのを見て、これはすげえ楽しそうだなと思ったんですよね。いつか自分も同じように突いてみたいなと。

高校生が潜って突いてきた90cm,10kgオーバーの特大コブダイ


ビギナーズラックで年無し50cmの黒鯛を「とったどー!」

そして2年前の夏にチャンスが訪れます。隣の島の隠岐の島町の知り合いの別荘(みたいな場所)に泊めてもらえることになりました。その日に何とか魚突きをしたいと思った私は、初めて一人でフィンを装着して、銛を右手に、海に潜りに行きました。2時間くらい漁港を探すも、そもそも耳抜きの仕方もよく分かっておらず、まともに海に潜ることが出来ないので、どうやっても魚を突くことは出来ないんですが(笑)、ビギナーズラックでテトラポッドのめちゃくちゃ浅いところ(潜らなくても良いくらい)にいた黒鯛(チヌ)を突くことが出来たんです。

ビギナーズラックで突いた50cmの黒鯛(チヌ)

この時のことは今でも昨日のことのように覚えてるんですが、突いた瞬間、まさにあの黄金伝説のよゐこの濱口さんのように「とったどー!」って海の上で叫びましたね。この日は別のご家族のお子さんたちも一緒に海に来ていたのですが、子供たちはとても羨ましそうで、すっかり良い気になってしまいました。笑

耳抜きすら出来なかった人間が、気づけば水深20mの世界へ

そこからこれまた寮生に色々と指南を受けながら、のめり込んでいき、気づいたらウェットスーツにフロートに海中時計にと、本格的な道具を揃えるレベルにまで。耳抜きすらろくに出来ず、海に潜ることすら出来なかった人間が、今では平気で15~20mまで潜っています。人間やれば出来る。

五目突き(黒鯛ー石鯛ーキジハタースズキーグレ)

暇さえあれば海へ、時化の日は魚突きYoutuberの動画を見て研究。気づけばGoproも購入して常に動画を撮りため、自分の動きの癖や改善点を探し、イメージトレーニングまでするようになっていました。

魚突きをはじめて1ヶ月も経つくらいには、釣り人からすると憧れでしかない磯の王者の石鯛が、いとも簡単に突くことができるようになりました。2ヶ月経つと、60cmを超えるような大きなサイズまで。お陰様で、魚を食べたい時には海に潜りに行けばいつでも採ってこれるレベルにはなりました。

60cmオーバーの石鯛

野生の本能を呼び起こす、スピアフィッシング

スピアフィッシングの魅力
・海を潜っているだけで楽しい
・魚との駆け引きが楽しい
・突いたときの快感がたまらない
・命を賭けて勝負をしている海中でのガチンコバトル
・その場で血抜きをして神経締めをするので、美味しく食べれる
・民宿や飲食店の方にお裾分けをして喜んでもらえる

毎日スピアフィッシングだけしていれば幸せというくらいにハマってしまいました。色々と魅力はありますが、やはり、「命を賭けて魚と戦う」というところが最高に面白いです。狩猟民族としての血が騒ぐっていうんですかね。頭でっかちになりがちな資本主義ー民主主義社会において、野生の感覚を取り戻す感覚がたまらんです。

いつか突きたい、メーターオーバーのクエ。

今まで様々な魚を突いてきましたが、まだ突いたことがない魚がいます。それが「クエ」です。超高級魚として有名なクエですが、隠岐には何十キロを超すようなモンスターが存在します。僕はまだ出会ったことがないのですが、いつかクエと遭遇して、メーターオーバーのクエを突きたいと思っています。その日が来るまで、イメージトレーニングと筋トレとお風呂での水中息止めを頑張りたいと思います。

(↓こんなクエを突いてみたい。。。。)

最後まで読んでいただきありがとうございました。魚釣りも魚突きも、一度ハマってしまうと抜け出せないので、検討している方は慎重に。ラストの第四弾で、なぜ世界一周に出るのかについて書いていきます。


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