信じて任せろ
こんにちは。責任という言葉と存在が大の苦手なアルパカ社長です。
私は責任と聞くと「誰のせい」かを明確にすることをイメージしてしまうので嫌いです。悪いことだと思っているわけではありませんがとにかく苦手です。責任を負いたくないのかもしれません。
企業などでは責任の所在を明確にしておくべきだと言われたりします。特に経営者は会社における全ての責任を負っていて従業員の家族まで守る必要があると自負している経営者も少なくありません。
会社が窮地に陥った時に自分には社員やその家族まで守らなければいけない義務があると感じて夜眠ることもできずに解決策を全力で見つけ出し実行しようと必死になる経営者を何人も見てきました。
しかし私はこれはただの経営者のエゴに過ぎないと思っています。
そもそも従業員に頼らない時点で自分にしかその力がないという自惚れに見えてしまいます。そして経営者には社員の家族を守る権利すらありません。その権利と義務を持つのはあなたの社員です。
つまり社員の家族まで巻き込んでしまうような窮地に立たせてしまったあなたにできることは社員に家族を守る行動を許すことだけです。あなたが社員の大切な家族を守ろうなんて英雄気取りも甚だしいです。
経営者であるあなたにはそんな権利も能力もありません。窮地に立たされた時、人というのは一人ではどうしようもなく無力なのです。どんなに優れた経営者でも一人で乗り越えられたことのある人など存在しません。いるとすればただの思い込みです。
社員に家族を守る権利を与えてください。つまり窮地を脱する方法を考える権利を与えてあげてください。もちろん同時に転職の権利も。あなたが自分で何とかしようとして指示だけ出すから社員は雪崩のように逃げ始めるのです。当然です。自分や家族を守るために許された行動がそれしかないのですから。
社員はそれぞれの現場のプロフェッショナルです。経営者であるあなたよりもはるかに現場を知り尽くしています。もちろん問題点も。それを差し置いてあーだこーだと指図するのが経営者の仕事だと思ったら大間違いです。指図するならばあなたはその担当者よりも現場を理解して説明する義務があります。
私の経験から多くの経営者は自分の思うとおりに社員を行動させようと必死です。その上その行動の責任を取らせようとします。あなたの思い通りに行動させようとしたなら責任はあなたにあります。例え社員が思い通りに行動していなかったとしてもです。
ほとんどの経営者が社員を信じていないからこんなことになるのだと思っています。
「信じて任せろ」です。
もちろん任せたら自分は何もしなくていいわけではありません。うまくいかなかったときの対処法などを常に考えておいてください。
信じることができないのは経営者自身が信じてもらえることの喜びを知らないことが多いのかもしれませんね。
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