近くて遠い地元の友人
就職を期に地元を離れ東京へ
年に数回だけ帰る地元
地元に向かう電車で
地元の旧友にひょっとすると会うかもしれない
そんな期待を抱きながら電車に乗る
昔は仲良くしていた友人、知った顔の友人、初恋の人
電車でそれらしい人を見かけても
その大人びた姿と昔の記憶にギャップを感じ
本当にあの人かと、声をかけることを躊躇う
偶然に目があっても、目をそらしてしまう
いつからかだろうか
声をかけることにためらいを感じていた
久しく会っていない地元の友人
SNSでは気軽にやり取りができるのこの時代
SNSで写真を確認すると、やっぱりあの人だと思う
再度面と向かうとするも、やはり戸惑いと恥じらいが入り交じる
昔あった睦ましさは、大人になっていつの間にか失くしてしまった
同じ駅で下車し、スマホをを見ながら歩き帰路に着くその背中を見送った
家までの帰り道、もう一度SNSを確認する
一緒に過ごしたあの時間がとても懐かしい
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