見出し画像

帆を張り船を出す

伝えられることなど何もない

4年前にこのnoteのアカウントは取っててね。
そのうちの3年間一度も1行も書かずに、昨年の3月から書き始めたらいきなり3周年おめでとうをもらって。笑
で、心ひそかにずっと書くことをチャレンジしてきて。

正直、1ヶ月間書き続けるなんて多分無理だろうと思ってました。
僕はデザイナーだし、文章を書くことに対してそんなに大きな渇望はなかったんです。
いやむしろ、「書けたらいいな」さえも思っていませんでしたから。笑
でも、辞めていたブログのようなものを再開するにあたり、今僕が、この年齢で、このキャリアで、果たして人に伝えたいことはあるのかどうかと自問してみた結果、伝えたいことなんてないことに気が付いたんですね。

年齢は重ねていますが、人を導けるような生きるコツを体系化出来るほど正しく生きてきてはいないし、ましてや人に何かを伝えたくて生きてきたとは言い難い人生を歩んで来ましたからね。笑

デザイナーとしてならどうか。
いやいや。
キャリアだけはあっても、偉そうにテクニックを伝授できるほどテクニックはないし。
むしろデザインの専門学校を出た新卒の子の方がソフトのスキルは圧倒的にあったりしますから。
自慢できる誰もが知ってるような仕事もないし。
僕が認められて求められるセンスは、そもそも僕だけのものだから参考にはならないですし。

つまり何にもないんです。
伝えたいことも伝えられることも。^_^

本当の自分が感じていることなのかどうか

でも、前ブログを辞めてから、「書かない」という日常でずっと足らないなと思ってたこと。
ずっと欲しかったものがあることに気が付いてはいたんです。
「僕をまったく知らない人」からもらう共感の意とでも言いますか。。。
僕が僕である所以を話したことに対して、「わかります!」とか「同じです!」という共感や共鳴を、遠いところから伝えてくれる存在を欲していたのですね。
それは、決して友人たちがくれる同意や賛同や義理などではなくて。
まったく知らない人たちからの共感や共鳴を伝えてくれるレスポンスやリアクションのようなものを欲していたんですね。

それは、何かを表現したり創り出したり書いてゆく上でとっても大切で重要なことなのだと思うのです。
その共感や応援は、単なるクリエイションへの活力のみならず、僕たちが生きてゆくにはとても大きな力になるものですし、それは、間違いなくここで生まれた「繋がり」なんですよね。
自分を肯定してくれる人の有無で、人生の幸せや豊かさが決まると言ってもいいと思います。
そして、その他者からの自分への肯定が生み出す「繋がり」こそが、人が生きてゆくために必要な、「船を進める風」のようなものなのですね。

若い頃はチョイスする言葉の響きや、俯瞰できない距離感で生み出される価値観が、どこかで良しとされているモノである場合があります。
つまり言い換えれば、若い僕らはとても狭い価値観に縛られることが大いにあるわけです。
もちろん、ここにいる若者は、noteに文章を書いて残そうとするくらいの人たちですから、そうじゃない言葉を発している人はたくさんいると思いますが、僕なんかを振り返れば少なくとも、言いたいことを書いた気になっていて、実は誰かの受け売りだったり、無意識の感化だったり、という場合が多かったんじゃないかと思うのです。
なので今、半世紀以上を生きてきた自分が発する言葉が、借り物ではない思念で埋め尽くされているかどうかはとっても重要でね。
だから。
自分の言葉で、自分の考えや想いを、毎日書いてみようかと思ったわけなんですね。

帆を張ろう。 船を出そう。

自分の考えや想いを書く、ということは、自分をちゃんと見つめ直すという行為なわけで、それは漠然と持ってた理念や根幹みたいなものを明確な言語に置き換える作業です。
それは、大きな殻である自分という船がこれから進んでゆくための拠り所となる帆であり舵なのだから、自分の船にとって優れた操舵手として生きてゆくには、自分の中のちゃんとした駆動システムや強度をしっかりと知っておかなければなりません。
それには、想いを書くという行為はうってつけなんだなと思うのですね。

向かう方向を見定めて、正しく操舵して、そして、そこに「繋がり」という強力な風を受けて、僕らは進んで行こうと思うのです。
風があれば百人力です。
どんな状況でも、そこを越えて行けますから。

まだまだ読んでいただけて、「わかる!」「同じ想いです!」という人は少ない方なのかも知れません。
でも、1年書いてみてわかったこと。
それでも毎回、100個くらいのスキをいただけるという奇跡に、こんなにも果てしない元気をもらえるんだということ。

これからも出来るだけ、自分の想いを書いていこうと思います。
帆を張って、船を進めたいと思うのです。
そこで、どこかかすったと感じたら是非スキをいただければ嬉しいです。
そして、同じ船に乗れると思った人は仲間になっていただきたいと思うのです。
その1つ1つの繋がりで僕は進んで行けると感じていますから。

****

今いる会社を今月いっぱいで卒業しようと思います。
そして、屋号の法人化の準備のためにまた、10年ぶりにフリーランスに戻ろうと思います。
この1年間、色々考えるところもあって、僕はまた新しい海に出ようと心に決めました。
大きな波もどうしようもない凪も、様々な海を経験してきてもなお
新たなる海への航海を選んでしまうこの性を呪うなかれと。笑
今まで繋がってくれてありがとうございます。
これからも自分らしく頑張ります。
なのでこれからの航海のためにもまた繋がっていただけたら嬉しいです。
この広い海を一人で生きていける人なんているわけないのはよーく知ってますから。w
これからもどうか皆様
よろしくお願いいたします。笑



この記事が参加している募集

#noteでよかったこと

48,636件

こんな時代だからこそ、魅力的なことをやってきた人の今とこれからへの想いを聞きたい!これから何かを目指して進もうとしている人に、そこに立つ人の願いのような想いを届けるべく、WEBマガジン「STAY SALTY」を作りました。想いを同じくする方のサポートよろしくお願いいたします。