いい社長とあかん社長
やりたい仕事を見つけて起業して、
個人経営者として頑張ってる人ってやっぱり魅力的だと思います。
それがフリーランス的な経営でも、
会社形式で複数人で運営している場合でも、
魅力的な活力とオーラが溢れ出てることが多いと感じます。
でも、会社の社長になり、
従業員を抱えて会社の規模が前述の時点よりも大きくなってくると
その多くは、社長自身のその足跡や功績こそ賞賛し得る場合がありますが、
結局会社を維持するために「金儲け」色に侵食されて、
従業員になんでもお金になることを考えて働けと、
従業員の労働力や才能の搾取に走る傾向にあります。
よくないなぁ、と思うんですね。
と思いつつも、
従業員を食わせて自分もいい生活をするためには仕方ないけどな、とも思うわけです。
本当に従業員の才能や労働力に寄り添った経営者なんてほとんど見たことないけど、
何にも貢献してないのに在籍してるだけでお給料をもらってる従業員も
この世には掃いて捨てるほど存在しますからね。笑
僕自身も会社勤め経験が多いわけではありませんし、
いわゆる大企業に勤めた経験もありませんから
経験律による統計的な話はできないですし、
あくまでも拙い経験値で得た感想となりますが、
社長たるもの、言ってしまえば、自分の才能の足らない部分を従業員の才能や労力で補って事業を展開してるわけです。
その事業の道筋を生み出し、相当な努力と苦労を持ってして今を築いたことは賞賛に値しますが、現時点では従業員がいてこその事業展開なのだから、社員たるものそのアイデアと労力の全てを会社の儲けに捧げよというスタンスはいかがなものか、と感じることもありましたからね。
逆に、従業員の才能やセンスや労働力に感謝して、それらを生かしてもらえれば会社の利益になるというスタンスの経営者は、稀有ですが確かにいるのですよね。
一概に「いい社長」と「あかん社長」の定義づけは難しいものです。
その判断を下す者の立ち位置でも変わってきますからね。
「社員なんだから苦手なこととか関係なく、とにかく奴隷丁稚精神でガムシャラに稼げよ。」
そういう社長だったとしても、そういう経営を推進して大きくなってきた経営者なら同意するでしょうし、そちら側から見たらそれを推し進めて成功した社長は「いい社長」なんでしょう。
一方で、搾取され、使い捨てにされて、結局会社は何も守ってくれないと感じてきた従業員から見たら完全にそれは「あかん社長」なんですよね。
でも、僕の目から見て、社長として自分のやってきたことに「ものすごく」自信を持ってて、それを基準に物事を推し量る経営者は「あかん」傾向にありますね。w
多分本人は認めたくないでしょうけど。
だって「そちら側(あかん側)」にいるわけですから。笑
自分の成功してきたことを押し付けがちです。
それは意外と会社の規模が小さいほどその傾向は顕著ですから。
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僕が社長に向いてないことは明白です。
社員に寄り添いすぎて社員を食わしていけなくなることは明白だからです。
だから、僕以外の才能が必要な仕事の場合は、知り合いのフリーランスの才能を集めてユニットとして進めることを選択したんですね。
まあ、食っていける方法論としては「あかん側」の圧倒的勝利だと思いますが、僕はそれでよかったんだと思います。
「社長とは論」をふっかけられたり、
「だから社長になれない奴はダメなんだ論」を聞かされたこともありますが、それらは全部「あかん側」論ですからね。
何にも心に響かないものですし、
何の影響も受けませんし、
何のリスペクトも生み出しませんから。
それでも、社員を守りながら、頑張って社長を張ってる人を尊敬しますし、そういう経営者とはいい飲み仲間になるものです。
そういう人の「社長論」があるのなら聞いてて楽しいと思いますけど、そういう社長は「社長論」なんて持ってなかったり、持ってたとしても語らなかったりしますよね。
アホのていで楽しく人を惹きつけて事業を運んでゆく感じですからね。笑
元々社長業に興味がないので
そんな社長になりたいとかは絶対に思わないけど、
そういう「社長」なら、というよりそういう「人」なら、一生付き合っていきたいなと思うものですから。w
だってきっと、飲んだら自分が正しいということを主張しないと気が済まない経営者よりも、アホな話しかしないし飲んだらベロベロになって終着駅まで行ってしまう社長の方か好きに決まってんじゃん。ね。ww
まあ、でもいろんなこと言ってますが、はっきりしてるのは、
僕に仕事を振ってくれない社長があかん社長かどうかはわかりませんが、僕に仕事を振ってくれる社長はいい社長に決まってる、ということですから。笑笑
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