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自分のベース

いろんな人と関わるということが人の営みの根幹だということは揺るぎありません。
でも、環境や年齢や、大きく言えば時代によってもその関わりの密度や深度は変わってゆくものです。
そういう時に思い知るのが「自分」の「ベース」です。
個性や生き方といったものに直結するパーソナル。
しかもそんな確固たる自分を認識することは大切ですが、その自分が自分にとってイケてるのかどうかはもっと大切だと思うのですね。

自分は多くの人に関わってきたと思っていても、自分が心地いい範囲を無意識に限定して、その範囲で振る舞う自分がベースだと思っていることがあります。
ところがそうじゃない環境に飛び込んで、心地よくない関わりもしなくてはいけない時に、自分のベースが事を成すのに十分な対処力や処理能力を要しているかどうかを思い知ることがあるのですね。

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生きてると自分の思惑と違ったり、期待してた結果と違ったりすることはあります。
繋がりの意味を問わなければならない時もあるかも知れません。
そこで狼狽して立ち尽くすこともあるかも知れません。
こんな年齢になっても逃げ出したくなる局面がやってくるかも知れないのですね。

でも、考えてみれば、自分のベースや根幹や志(こころざし)がしっかりしていれば、大きな困難や逡巡に襲われても、大切にしている自分のよりどころや想いが蹂躙(じゅうりん)されることは実はないんです。

時期やタイミング。
相手との距離感や対処するための材料。
あるいは言葉足らずや勘違いなどのコミュニケーションの質など、
事を上手く運ぶにはなかなかいくつかの条件がいい感じで転んでくれないとスムーズにいかないことが多々あります。
そういうときはそれを待ちながら、自分のベースを再確認し、さらに再認識して対処することを学びたいと思うのです。

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僕が以前、よく世話になっていた制作会社の取締役に「胃が痛くなることはないの?」と聞いたところ、
「昔はクライアントの期待に応えてあげようとか叶えてあげようと思ってそうなったこともあったけど今はない(キッパリ!)。だって出来ないことは出来ないし。w」

そうなんですよね。笑
胃が痛くなるということは必ず「出来ない(かもしれない)こと」が重要な問題点として存在する場合に起こるわけでね。
出来ることで胃が痛くなることはまずない。
そう考えれば、胃が痛くなることなんてないんですよね。きっと。w w
今はそれが彼のベースだし、それが生きてゆく知恵でもあるわけでね。

ある意味、限定されていった範囲で心地よく仕事をしていたフリーランス時代から、会社員なので少々心地よくない枝葉を掻き分けながら仕事をしなければならない場合もある環境に飛び込み、そしてまた、自由にやる代わりにすべてのことを自分で決着させて進まなければならない、フリーランスの環境を手に入れたという経緯があって。
移り変わる対応先とのバリエーションは、いろんな所属や属性によってどんどん移り変わって来たのですが、フリーランスの今でも、どこかの会社に所属していた時期でも、ベースは「Aloha Design」の木ノ下さんであることには変わりないわけです。

生真面目さが逡巡を招くこともありますが(笑)、基本は「なんとかなるさ。海はここにあるし。夏はまた来るしさ。」的なベースを維持して頑張りたいと思うわけです。w
拠り所だったり生き方の基本スタンスである「自分のベース」を再認識すること。
自分は所詮こうなんだという信念(のようなもの)を確認出来るスイッチは常に持っておきたいと思うのです。w



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