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デザイナーではない人が資料をつくる前に知っておくこと - "Q&A part1"

「目次」についてのデザインnoteを執筆中ですが...もっと即効性のある情報を提供したい!と考えておりまして。

ご要望があり、また大手予備校でのアンケートや企業研修でも大変好評を頂きました「Q&A」のコーナーを、このnoteでも共有したいと思いました。

尚、本文の執筆については一部加筆修正を加えておりますが、質問を頂戴した当時の文章をできるだけ掲載しております。ちなみに、時には35~50名ほどのクラスの半数以上が毎日質問をくださりました。その回答は、当然ながら授業後〜次の授業前に執筆を行っており、「無報酬」で作成したものになります。是非この場を借りまして、行き場のない回答をご笑覧いただければ幸いです。

それでは参りましょう!

Q.001
資料作りでまずやるべきことは?

自分が「こんな資料にしたい!」と思える見本やお手本を探すことです。
「学ぶ」は、「真似ぶ」です。
もちろん、応募要項や提出条件の読解が先決ですけども。

Q.002
デザインのセンスがある人とは?

自身の「デザインセンス」を疑い、比較できる人、かなと。
自分のデザインセンスだけで決断できる人は、デザイナーではなく、アーティストに近いと思います。センスとは、知識から滲み出る知性です。

Q.003
センスのない人がすべきことは?

まず「センスがない」と言い訳することを辞め、自分から見て「センスが良い」と思う人や物や作品を分析して言葉にしてみることです。
時間はかかりますが、お金はかかりませんよ!

Q.004
センスに自信がないけど, 一人で資料作れる?

今すでにセンスに自信がある人より、自信がない人の方が謙虚なので、資料作りは上手くなると思います。「作るのは黙々と一人」でも、検証するのは「学校や会社で仲間と」出来るようになると最強です。

Q.005
パソコンでのデザイン、やったことありません...

パソコンでデザインする必要は全くないんですよ!
情報の整理整頓が便利なだけで。
実際、僕も仕事では手書きとパソコン半々です。
手を使えた方が、今の時代、求められますよ。

Q.006
デザイン、難しくないですか?

上手いか下手かは別として、デザインは誰でもできるようになります。
料理でカレーを「スパイスから作る」か、「レトルトを温める」か、の違いはありますが、誰でもカレーライスは作れる、的な話と同じです。

Q.007
ズバリ、(大学に提出するなら)どんな資料を目指すべき??

個人的な見解ですが、
①表紙がキャッチー
②どのページを見ても唸る
③細部に時間をかけている

と、「ついつい読みたくなる資料」で、「本人の素質も感じ取りやすい」かつ「わかりやすい」資料になると思います。

Q.008
資料作成の参考になるデザインは?

クリエイティブ系だと「WIRED」、ファッション雑誌だと「FUDGE」。
眺めるだけである程度のセンスは身に着くと思います。
デザイン版のスピードラーニングですね。

Q.009
法律や政治を学ぶのにデザイン必要?

「間接的に必要になること」を把握しておくと将来役に立つと思いますよ。選挙出馬の際のポスターとか、裁判での証拠資料提出とか。
そもそも、資料作成におけるデザインというのは、「情報をどの優先順位で見せようか」と読む人に配慮して考えることですので、どの職種であれ、考え方は参考になると思いますよ。

Q.010
デザインってそんな大事ですか?

大事ではないですが、無いと説得力弱いですからね。
贅沢なものだとも思います、いちいちこだわれるなんて。
でも今は、このこだわりがあるかないかで、仕事や活動にも影響する時代ですから、あった方がいいでしょうね。

Q.011
パソコン何使ったらいいですか?

個人的にはストレスの少ない「MacBook 12inch (Apple)」を推奨しますが、「Windows(Microsoft)」も最近は良いPCが増えたと思います。
どちらにせよ、重要なポイントは、物理的な軽さ・薄さと、あなたが使いこなせるか、です。

Q.012
渋谷のハロウィンどう思いますか?

若気の至りならまだしも、ナースのくせに血と傷だらけのナースがいる街は不安ですし不満です。笑
見窄らしい人間のコスプレをしたゾンビもたくさんいるので、近寄らないように気をつけています。

Q.013
スライド作成、写真の背景透過や加工、フォントやレイアウトを工夫する際、どんなアプリやソフト使ってますか?

プロとしては、Adobe社製のPhotoshopとIllustratorがあれば、基本的に無敵だと思ってます。ただ、毎月利用料金がかかります。高校生や大学生にはご家庭の都合で厳しい人もいるでしょう。

 MacBookをお使いの場合、「プレビュー」と「Keynote」が事前にインストールされており、「インスタントアルファ」機能を使えば、同じ色の背景が一発で消せます。今は、無料で人物の背景を透明化してくれるサービス『remove.bg』もあります。デザイナーにとってありがたいサービスです。「Keynote」は、「PowerPoint」と比べて使いやすいと思い推奨していますが、Windowsの場合、「PowerPoint」一択で考えておいた方が、将来役に立ちます。
 また、観察や分析という点で、「DIC COLOR GUIDE」や「WhatTheFont」、音楽系だと「Shazam」など、関心のある分野の探求にもつながる無料アプリも多数あります。これだけ便利な時代、駆使できる人間が勝ち残ります。

Q.014
なんで「男は青、女は赤」というイメージがあるんでしょう?

1964年東京オリンピックを機に、この色での識別は世界的にも広まった、と言われています。僕の深読みですが、当時、働くイメージがまだ男性に多く紺色のスーツや着物、青色のネクタイなどの「寒色」が誠実性や信頼を与えやすく青=男と決まったのではないでしょうか。
一方で女性の場合、口紅や頰のチークなど、「赤らみ」を与え女性の魅力を引き出していた化粧や着物やかんざし、晴れ着などから男性よりも「暖色」のイメージがしやすかった、のだと考えています。

戦隊モノのリーダーは、みんな男で赤いのに。不思議ですね。そろそろ女性レッドがリーダーの戦隊モノとかあってもいいと思うんですが...
世界中の国旗で最も使われる色の一位二位が、赤と青、ということもあると思います。

Q.015
余白の作り方がわかりません。

「余白」は字の如く、「余った空白」の場所になります。
僕は、この「余った空白」を、先に「セットで」考えます。
「白い額縁」に文字や写真を入れてみるつもりで考えてみると、余白の使い方は上手くなると思います。「白い額縁なんていらねえぇぇ」ということなら、余白は不要です。そういう方は、良くも悪くも人との距離が近付き過ぎる傾向がある気がします。

Q.016
デザイン力の向上方法を教えてください!!
トレーニング方法など!!

毎日のように「ちょっと良くするには?」を考えることしか僕はしていません。「劇的」に「bfore → after」は本当は時間がかかります。
なんということでしょう〜!
よく見て、聴いて、考えて、言葉にして、作り続けてたら、最近、ようやくデザインが上手くなってきた気がします。

大事なことは、アウトプットの質を高めるインプットだと思います。

Q.017
どれくらい盛り込めばいいのか?情報量の多さがわからない...

ポートフォリオや企画書の提出先や相手によって、それぞれ異なるので、まずは応募要項や提出条件を必ずチェックしてご確認を。
人によっては100ページ以上作る人もいますし、1ページにまとめるか、5ページに分散するか、でも異なります。2〜3枚で済む人もいます。量より質です。少ない枚数で見せるデザインと、多い枚数で勝負するデザインは、異なる方法で対応は可能です。

#LightWriter

ある時は、アイデアを出す前のコンセプト段階からデザインを想定した戦略を企画・支援するフリーランス策士。 ある時は、予備校・専門学校・企業研修で効果的な「伝わる」表現をロジカルにレクチャーする講師。