直実ブックマークガイド——映画『HELLO WORLD』に出てきた実在書籍一覧
映画『HELLO WORLD』には実にたくさんの「実在する書籍」が登場します。読んでいる本を知ることは、その人を知る最短手段のひとつ。読んだことのある本があれば登場人物により一層共感するだろうし、読んだことのない本はさらにこの映画の理解を広げてくれます。ここでは、直実や瑠璃たちが読んでいる本のうち判明しているものについて列挙してみます。
各作品の説明はあえて書きません。また公式パンフレットに載っている参考書籍は省いています。ちなみに記事タイトルは、42でお馴染みのアレのもじり。
直実の文庫本
・不明
直実が南図書館で借りた本
・ジーン・アウル『エイラ 地上の旅人(12) 故郷の岩屋』(中)(白石朗訳)
直実の読書ノートに記載された本
・パオロ・バチガルピ『ねじまき少女(下)』(田中 一江、金子 浩訳)
・辻村深月『オーダーメイド殺人クラブ』
・松浦壮『時間とはなんだろう——最新物理学で探る「時」の正体』
・飛浩隆『自生の夢』
・ピーター・トライアス『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン/上』(中原尚哉訳)
※ビジュアルガイドの「直実の読了メモ」には、上記に加え、以下の本も紹介されている。
・司馬遼太郎 『竜馬がゆく(八)』
・東野圭吾『容疑者Xの献身』
瑠璃の文庫本
・島崎藤村『嵐』
・ルイス・キャロル『アリスはふしぎの国で』(大久保ゆう訳)
直実の本棚
※絶版も多いが、新訳や別出版社から出ているものもあり
・グレッグ・イーガン『順列都市』(上・下)(山岸真訳)(原作版でも言及)
・グレッグ・イーガン『白熱光』(山岸真訳)(原作でも言及)
・アーサー・C・クラーク『2001年宇宙の旅』(伊藤典夫訳)
・アーサー・C・クラーク『都市と星』(山高昭訳)
・アーサー・C・クラーク『幼年期の終り』(福島正実訳)
・H・G・ウェルズ『タイム・マシン』(宇野利泰訳)
・H・G・ウェルズ『宇宙戦争』(斉藤伯好訳)
・フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』(浅倉久志訳)
・フィリップ・K・ディック『偶然世界』(小尾芙佐訳)
・フィリップ・K・ディック『火星のタイム・スリップ』(小尾芙佐訳)
・フィリップ・K・ディック『高い塔の男』(浅倉久志訳)
・フィリップ・K・ディック『流れよわが涙、と警官は言った』(友枝康子訳)
・フィリップ・K・ディック『マイノリティ・リポート——ディック作品集』(浅倉久志訳)
・フィリップ・K・ディック『トータル・リコール——ディック短篇傑作選』(大森望、浅倉久志、深町眞理子訳)
・グレッグ・イーガン『祈りの海』(山岸真訳)
・グレッグ・イーガン『しあわせの理由』(山岸真訳)
・グレッグ・イーガン『ディアスポラ』(山岸真訳)
・グレッグ・イーガン『プランク・ダイヴ』(山岸真訳)
・グレッグ・イーガン『ゼンデギ』(山岸真訳)
直実が復元した本
・チャールズ・ディケンズ『二都物語』(佐々木直次郎訳)
(終盤で狐面を倒す時に使った本もこれ)
・アンデルセン『雪の女王』(楠山正雄訳)
・大庭みな子『わたしの古典 大庭みな子の竹取物語・伊勢物語』
・ カルペンティエル『失われた足跡』(牛島 信明訳)
・ゲーテ『ポケットマスターピース02 ゲーテ』(大宮勘一郎訳)
『ANOTHER WORLD』第一話の直実の本
・瀬名 秀明『BRAIN VALLEY』(上)(作中の表紙はKindle版であり、実際の文庫とは異なる)
『ANOTHER WORLD』第一話の瑠璃の本
・斎藤 惇夫『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』
※一行さんが歌っていたのは、1975年放映のTVアニメーション『ガンバの冒険』のオープニングテーマ『ガンバのうた』(作詞 - 東京ムービー企画部 / 作曲・編曲 - 山下毅雄 / 歌 - 河原裕昌)
・隆 慶一郎『吉原御免状』
かでのんが持ってきた本
・阿部 暁子『どこよりも遠い場所にいる君へ』
図書室で上級生が机の上に置いていた本
・kotoba 35(2019年 春号)
・kotoba 36(2019年 夏号)
古本市の提供箱に入っていた本
・レッカ社(編)『中二病大事典』(作中では『厨二病大事典』)
直実の部屋のポスター
・DAISYWORLD
※(2019/11/16追記)「DAISYWORLD」というサークルのポスター。こちらのサークルの有馬トモユキさんが『HELLO WORLD』のタイトルロゴデザイン、テロップデザインなど手がけられたご縁からのようです。(有馬さん、ご紹介下さりありがとうございます!)
参考:非実在書籍
・ジャン=マルク・ギャバン『大湖底都市』(本地正吉訳)(表紙は名倉靖博さん):「あの本」
・熊澤融『決断力——明日から使える!実践トレーニング!』
・『Nudy 沢田ひろみ写真集 Hiromi Sawada Photo Book』:直実のグラビア本
・『星野すみれファースト写真集 瞬き』:直実のグラビア本
・『鬼恋』シリーズ:かでのんが古本市に全巻持ってきた本
・WALKER OF JAPAN『京都さんぽガイド』:デートの行き先を探した本
・『京都 KYOTO——京都のオシャレな街歩きガイド』:同上
・『京都——古都の歴史から最新のエンタメまで』:同上
・山口昭久・編『高所恐怖症を克服する 症状別・神経症対応法』:一行さんが図書委員会日誌に書いていた本
・『うつ病の正体 下』:高所恐怖症の本の棚にあった
・『自律神経の神秘』:高所恐怖症の本の棚にあった
・『ポジティブの真理』:高所恐怖症の本の棚にあった
・『失恋の科学II 立ち直るための8つのルール』:高所恐怖症の本の棚にあった
・『悩みからの抜け出し方』:高所恐怖症の本の棚にあった
・『ネガティブから抜け出す5つの思考』:高所恐怖症の本の棚にあった
・『脳を鍛える運動』『脳を鍛える勉強法』『脳を鍛える食事』:高所恐怖症の本の棚にあった
・『神代純一郎の都市伝説 みんなの知らない世界』(神代純一郎は伊藤監督の『世紀末オカルト学院』の登場人物である):古本収集箱に入っていた本
・化学の教科書:特訓に用いた本
・『物理化学』『初等力学』『論理回路』『一般化学(下)』『新物理○○』『設計〇〇』『建〇〇』:特訓に用いた本
・インテリアカタログ:特訓に用いた本
・熱力学の教科書、統計力学っぽい教科書:特訓に用いた本
・ブラックホールの成り立ちの解説書:特訓に用いた本
・アルタラの仕様書:大学時代に読み込んだ本
・谷口修二『量子脳理論に基づく素粒子と意識の最小構成単位の法則性の研究』、越後科学技術大学:記録世界へのダイブの際の参照論文
・世界名作全集:大学時代の机の上にあった本
・芥川龍之介 全作品集 第○巻(巻数不明):E子さんに「帰れ」と言った瞬間に映る本のひとつ
・…
追記(2020.3.1):こちらでとっくにリストを作っておられる方が!こちらのほうが読みやすくお勧めです。
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