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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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HELLO WORLDストリートビュー聖地巡礼その3:一行さん自宅周辺と鴨川

Googleストリートビューというアバターを使ってGoogleマップの記録世界を歩き回ってみます。その3は一行さんの自宅周辺と鴨川(賀茂川)沿いを中心に扱います。

一行さん自宅周辺

一行さんの自宅住所は、作中で渡されるメモから「〒606-0831 左京区下鴨北船町40」ということがはっきりしていますが、この住所は実在しません。ただし、一行さんが「北園町」バス停で降りることから、下鴨北園町の周辺にあるものと思われます。Google Mapでモデルとなったと思われる界隈を見つけることができましたが、自宅そのもののモデルは個人の方のお宅になるようですので掲載は割愛します。ただし、面影はありますが周囲の住宅含めて作品のほうはかなり手を入れているようです。

宇治川花火大会の日、一行さんをさらいに狐面が現れたのはこのあたりの街並みだと思われます。

一行さんが降りるバス停

直実がビンタされた北園町のバス停です。ここも結構な望遠で撮ってますね。

作中には出てきませんが、反対車線のバス停。一行さんは朝はこちらのバス停を使い、高校まで4号系統と12号系統を乗り継いで通っていると思われます。

一行さんの自宅近くの橋

一行さんと一緒にリヤカーを引くシーン、一行さんがさらわれた後に家に向かうシーンなどで印象的に登場する橋。白川疎水に掛かった北園橋です。

わかりますかね…?木立の陰に橋がかろうじて見えます。作中のアングルは下流の橋から望遠で撮ったようですが、Google Mapの撮像位置がどうしても粗くて、そこに立ちたくても立てないんですよ。まさに「ずれてるな、これが精度の限界か…」

しかし!我らが記録世界Googleストリートビューは、2009年から10年間の京都を記録しており、10年前の京都にアクセスすることもできるのです!

というわけで、先生見て下さいよ!どうです!?(ドヤァ)

時間座標をずらして、2011年4月にしてみました。西詰からのアングルです。桜の時期には白川疎水にこんな美しい世界が現れるんですね。直実と一行さんも新世界できっとこの桜並木の下を歩くに違いない。ちょっとそう思いたくなる風景ですよね。

ちなみに一行さんの家は白川疎水の西側と思われますが、後述のようにリヤカーは鴨川沿いを南下した可能性が高いので、ほんとはこの橋を渡らなくても良かったりします(下鴨本通りに出るにはやや遠回りとなる。しかしルートとして成立はしている)。まあこれは、橋を印象づけるための作劇上のレトリックでしょうかね。

鴨川のベンチ

直実がSFが好きなことを告白するシーンのベンチ。これは正直かなり難しかったのですが、神宮丸太町駅の南、竹屋町通にほど近い、鴨川左岸にあるS字カーブの長いベンチではないかと考えました。

というのは、一行さんが座っているベンチがこの「鴨川岸の長いベンチ」にそっくりなんですよね。それで背景にある青い案内標識から判断しました。

これ、かなり長〜いベンチのようで、最初は離れて座っていた二人が、貸し出しカードをきっかけに近づく、という動きを自然に見せるのにもってこいです。思ったより木が少ないようですが、映画では演出として足したのかもしれません。

ちなみに、下鴨北園町から見て錦高校は南西なのに、なぜ遠回りして鴨川(しかも左岸)を丸太町近辺まで南下していったのか不思議な気はしますが、恐らくリヤカーで交通量の多い道路を通ることをできるだけ避けるべく、鴨川沿いを進んでいこうという判断があったのでしょう。ここで休憩した後は適当なところで右折して堀川通りまで西進したのではないかと思います。距離を測ったら7kmくらいありました。まあ歩けなくはない距離です。

出町柳のバス停

一行さんの家にほど近い、「出町柳駅前」のバス停についても書いておきます。また例によってGoogleストリートビューの精度の限界により、進行方向側から見た図になっています。

鴨川デルタ

直実の頭にドローンが落ちてきた鴨川デルタです。例によってGoogleカーが入れない河原は、残念ながら位置特定できるだけの十分な記録ありません。はよドローンを…。

ローソンクリアファイルの河原

ローソン書き下ろしクリアファイルで写っているのは、鴨川デルタの西岸だと思われます。

先生の背後にある特徴的な建物(BON BON CAFEというカフェ)から特定できました。

拡大地図を表示して3Dにし、視点を回すと良く分かるかと思います。

ラストシーンの河原

川床のようなものが背後に見えるので三条近辺ではないかと思っているのですが(Twitterで教えて下さった方もいらっしゃるので恐らく正解でしょうが)、記録世界上での確証がまだ得られていません。もう少し情報を集めたいと思います。

リカバリ時に転げ落ちた山道

オーディオコメンタリーで「大田の小径」と監督がおっしゃっていました。実際には「大田の小径」はこの道をもっと先に進んだところにあるもっと狭い山道につけられた名称のようです。しかしここから焼肉北山(次項参照)まで転げ落ちるとは…。

リカバリに隠れたビニールハウス

この上賀茂界隈、ビニールハウスがやたらと多くて、まだ特定できてないんですよね…。上賀茂榊田町あたりかなと思っていますが。

リカバリ時にしがみついた電柱

リカバリで京都の街が折り畳まれ、直実が必死でしがみついた電柱。背後に焼肉店「北山」の看板が見えますので比較的楽に特定できます。

向かいにはローソン上賀茂榊田町店。HELLO WORLDスタンプラリーでここがラリーポイントになっていた理由がわからなかった方も多いと思いますが、リカバリのシーンでしっかりこのローソンの看板が映っています!

しがみついていた街灯はこれでしょうかね?ちなみに作中の街灯は照明機能のほかにAR情報の投影やデータサイトとしても機能するそうです(ビジュアルガイドより)。

さらにちなみに、リカバリのシーンで西大路三条の交差点がちらっと映ります。たしか右京税務署の案内看板もあったような…。ここは特に物語とは関係なくて単に京都全体がひっくり返っていることの描写ということかなと思っています。




(注意)本noteで扱うシーンのうち、公式画像、パンフ、ビジュアルガイド等に載っていないものについては記憶を頼りに記載しているため、間違いがあるかも知れません。見つけた方はご連絡頂ければ幸いです。また、実際に現実世界でロケ地を訪れる場合にはくれぐれも近隣の方のご迷惑にならないようにしてください。本noteでは、個人宅がロケ地となっている場合には極力詳細情報を載せないようにしています。

次回は、いよいよ京都歴史記録事業センターと病院近辺に迫ります。

ストリートビュー聖地巡礼シリーズについてはこちらもどうぞ。

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2020/5/17追記:いたちょこさんのまとめもお勧めです!


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