見出し画像

みんなが繋がり助け合えば世界が変わる

こんにちは、ANA広報部の前田です。

皆さんは、「ドナルド・マクドナルド・ハウス」をご存じですか?
日本では公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパンにより設置・運営されている施設です。治療との関係で、子供たちがどうしても自宅から遠く離れた病院などの医療機関に入院・治療しなければならない場合、付き添われるご家族に対する滞在などの支援を目的とする施設で、隣接している医療機関と連携する形で運営されており、日本各地に合計12か所あります。

私の「ドナルド・マクドナルド・ハウス」との出会いは、2022年4月23日(土)に成田で行われた「スプリングチャリティーライナー」でした。京成電鉄、ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパンが中心となって、成田国際空港とANAなどが協力して実施しました。当日は、「ドナルド・マクドナルド・ハウス」を利用した経験がある家族の中から希望者を募り、抽選で選ばれた13組38名をご招待し、滑走路付近を含む制限区域の見学や、「FLYING HONU」との記念撮影を行いました。長い闘病生活で頑張った子供たち本人はもちろん、彼らを支える家族の皆さんの笑顔に、私たち自身が元気をいただき、また皆さんとお話をする中で、子供たちやそのご家族の様々な支援をされている「ドナルド・マクドナルド・ハウス」の取り組みに大変共感し、興味を持ちました。

イベント後日、「ドナルド・マクドナルド・ハウス」を見学させて頂き、ハウスの設置・運営はボランティアや様々な企業、団体、個人の皆さまからの寄付で成り立っていることを知りました。我々ができることは何か・・・?コロナ禍で、「」の精神的な健康への効用・効果を再認識していた時でした。

そんな中、「ドナルド・マクドナルド・ハウス」から、あるご家族をサポートする「三上家のひと夏の冒険」のお話を頂きました。
小学校3年生の時、悪性の脳腫瘍にかかり、手術によって一命はとりとめましたが、術後の病状から車椅子での生活を続けている京都在住の三上奏くん。京都の病院や自宅で日々リハビリテーションの治療を重ねる毎日を過ごしています。今回、奏くんが子供のリハビリテーションに関して高い専門性を持ち、高等医療設備を有する札幌の医療機関に、リハビリテーション治療に関するセカンドオピニオンを聞きに行く事になりました。自宅から遠く離れた北海道に、家族と一緒とは言え、初めての飛行機搭乗。私は「是非ご一緒させていただき、移動のサポートをさせていただきたい!」とお伝えしました。

初めての飛行機に、奏君含めご兄弟はドキドキされた様子でしたが、間近で見るANAの機体を目の前にすると、少し驚いた様子で、携帯電話のカメラでたくさん撮影をされていました。

1週間の滞在で、医師及び理学療法士とのやりとりが進む中で、奏くんはなんと、セカンドオピニオンを聞くだけでなく、北海道立 子ども総合医療・療育センターで2か月のリハビリ入院を決断されました。初めて家族から一人離れる心細さ、知らない土地・学校で生活する不安より、「頑張って成長したい・可能性を広げたい」という挑戦の気持ちを強く持つようになったそうです。

受診の合間には、北海道内の観光もされました。初めて見る景色。おいしい北海道の新鮮な食べ物。ずっと見たかった白くまを間近で見たり、家族一緒に旅行をする楽しさを味わい、奏くんだけでなく、ご家族みんなが幸せそうな笑顔でいらっしゃったのを覚えています。
また、さっぽろハウスの関係者、ボランティアの皆さん、そしてハウスを支援している(ミッションパートナーでもある)日本マクドナルド社とその他支援企業の皆さまが、三上家を応援する姿、温かさにも感動しました。

奏くんは札幌の病院でリハビリテーションへのセカンドオピニオン及びリハ体験後、一度京都の自宅に戻り、エアロバイクや壁立ちでのスクワット運動など家庭内での自主トレーニングに取り組むようになりました。ANAグループ「avatarin」社の「newme (ニューミー)」というアバターロボットを活用すると、遠く離れた札幌の先生と奏くんをつなぎ、まるで近くで先生のアドバイスをいただけるような形で、札幌でのリハビリ入院に備えることができました。newmeは、インターネットを介して、体を移動させずに人の意識と存在感を伝送する新たな移動手段です。札幌にいる先生にこのnewmeを操作してもらい、奏くんの自宅でのリハビリの様子を様々な角度から見て、話して、歩き回ることで、入院前の奏くんの状態を把握し、適切なリハビリのアドバイスをいただくことができました。

そしていよいよ2か月間のリハビリ入院。自宅から遠く離れた地で、病院に併設された学校にも通いながら、一生懸命リハビリテーションに取り組まれたそうです。何もかもが初めてだらけの奏くん、入院当初は寂しそうにしている時もありましたが、すぐに病棟生活や学校にも慣れ、毎回のリハビリ時間も、汗だくで頑張りました。病棟では、小さいお子さんの面倒をみる優しい一面もあり、リハビリ時間で一番頑張ったのが、膝立ちでのバッティング練習でした。本人もとてもお気に入りで、毎回フルスイングで頑張っていました。日々病院の先生をはじめとする関係者や、学校のお友達との生活、そしてなによりも、家族から離れてのリハビリ入院により、ひと回りも二回りも大きく成長されたそうです。私も、2か月後に久々に奏くんにあった時は、本当に驚きました。病状の回復はもちろん、身体も一回り大きくなり、積極的に動き回り、私に声をかけてくれます。今まで装置にすがらないと立てなかった奏くんが、何も捕まらず2分立つ姿勢を保つことができるようになっていたのです。さらに驚いた事に、また半年後に短期のリハビリ入院をしたい!と奏くんが考えているとのことでした。

そしていよいよ2か月間のリハビリ入院。自宅から遠く離れた地で、病院に併設された学校にも通いながら、一生懸命リハビリテーションに取り組まれたそうです。何もかもが初めてだらけの奏くん、入院当初は寂しそうにしている時もありましたが、すぐに病棟生活や学校にも慣れ、毎回のリハビリ時間も、汗だくで頑張りました。病棟では、小さいお子さんの面倒をみる優しい一面もあり、リハビリ時間で一番頑張ったのが、膝立ちでのバッティング練習でした。本人もとてもお気に入りで、毎回フルスイングで頑張っていました。日々病院の先生をはじめとする関係者や、学校のお友達との生活、そしてなによりも、家族から離れてのリハビリ入院により、ひと回りも二回りも大きく成長されたそうです。私も、2か月後に久々に奏くんにあった時は、本当に驚きました。病状の回復はもちろん、身体も一回り大きくなり、積極的に動き回り、私に声をかけてくれます。今まで装置にすがらないと立てなかった奏くんが、何も捕まらず2分立つ姿勢を保つことができるようになっていたのです。さらに驚いた事に、また半年後に短期のリハビリ入院をしたい!と奏くんが考えているとのことでした。

「新しい出会いが、その人生をも変える可能性がある」
「見て、食べて、聞いて、嗅いで、触れて、感じて、そしてそれが新たな好奇心、意欲を搔き立てる」
「新たな挑戦に向けて、自分の可能性を知る」

今回の「ドナルド・マクドナルド・ハウス」、三上家との出会いを通じて、私たちもお手伝いすることができ、貴重な経験になりました。
航空グループが出来ることは何かを考えさせられたと共に、色々な方々と出会い、繋がりあうことで、世界が変わり、それぞれが「幸せ」で、より良い世の中になっていくのではないかと考えます。

2023年3月現在