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子どもの学力は親に遺伝する?について

『親の学力が低いから子どもの学力は低い』

『子どもの学力は親からの遺伝で決まる』


という意見があったりします。


私は学術的なことはわかりませんので、医学的に証明されているか否かについては言及しないようにしますが、少なくとも私自身の経験ではこの意見は正しくないと思っています。


子どもの学力は、遺伝ではなく親の意識や家庭環境で決まると思っているからです。決して親の学力が高くなくても、子どもの学力を高くすることは十分可能でした。


私は過去に県立浦和と浦和一女に進学させています。ともに偏差値70以上の埼玉県でトップ3に入る進学校です。

県立浦和に進学した子のご両親はともに大学卒ですが、偏差値55~60の高校を卒業された普通のサラリーマンとパートの方です。(普通と言ってすみません…ほかに言葉が見当たらなくて…)

浦和一女に進学した子は母子家庭です。学校から帰宅してもお母さんがいないことはよくありました。


共通していたことは、彼らの親は意識が高かったところです。面談や電話で話したとき、子どもの様子や今後について、かなり細かい話まで交わすことができていました。また、早い段階から志望校や目指す偏差値などが、漠然とでも話題に上がりました。


周囲の子が運動会や自然教室帰りで疲れて塾を欠席する中、どれだけ疲れていても授業に来ていました。子どもらに聞くと「疲れたとか関係ない、行け」と親に言われたとか。


また、私もそうです。私は彼らのような超進学校ではありませんでしたが、偏差値はそこそこ高い高校に進学しました。私の父は、私が2歳頃に離婚していなくなりました。母は短大卒です。


母は決して学力は高くない学校を卒業しましたが、よく私の勉強を見てくれました。また、宿題をやってからでないと絶対に遊びに行かせてくれないなど、勉強をする環境は整えてもらえていました。


保護者の中には「自分は学力が高くないから子どもに勉強をしろとか言えない」と言われる方が時々いますが、私はいつも「全然言って構いません、むしろ言ってあげてください」といつも言っています。

そもそも完璧な人間なんていませんし、わが子のことを思って言葉をかけることは何も悪くありません。


勉強しろと声をかけるか否かの論争もあるので、またの機会に書きたいと思いますが、子どもの学力は親の学力ではなく意識で変わると私自身の体験からみなさんにお伝えいたしました!