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不安のなかで決意を新たに

どうも私!!
5月末ごろ、ありがたいことに第一志望の企業から内定を頂き、就活を終えた。内定をもらって嬉しいのも束の間、一転して今不安な気持ちでいっぱいになる。

就活中は辛いことだらけだったけど、満足な結果で終わることができて私は嬉しかった。「言葉の職人になる」と翻訳家を志し、私はその挑戦への第一歩を掴み取ったのだ!!自分の将来は眩しいくらいに輝いていた。

そこでふと、我に帰る。
本当に将来は明るいんだろうか?
自分の思い込みじゃないだろうか?

私の内定先は確かにやりたいことも、将来のためのスキルも習得できる。でも給料は低めだしいわゆるブラックだ。はたしてドイツ語を勉強しながら、翻訳家を目指しながら、働けるだろうか。仕事に忙殺されて、自分の夢も忘れてしまうことはないのか。
「言葉の職人になる」という夢はどうだろう。
翻訳だけでは食べていけないと思い、校正や編集のスキルを身につけられる今の企業を選んだ。翻訳と校正だけで本当に食べていけるのか。翻訳だって非常に高い目標で、どうなるかわからない。
それに、自分の思う通りのスキルを身につけられるだろうか。自分はもっと勉強して手に職つけて生きていくんだと決めていた。でももし思惑どおりにいかなくて、転職もうまく行かず、稼ぎも少なく、夢も叶えられなかったら、、、、

内定をもらった喜びから一転、自分はちゃんと生きていけるのだろうか、今までの勢いと夢はメンタルをやられた就活生の妄想なんじゃないかと不安不安不安。このまま突っ走って大丈夫だろうか?突っ走ったものの、それが間違っていたら?そう思ってしまうのだ。こうなってしまうと思考停止。さらに不安になる。

この不安を乗り越えるきっかけをくれたのは、私の恩師だった。
博覧強記で幅広く深い教養の持つ私の恩師は、常に冷静で立派な人格者だ。豊富な人生経験から、言葉に重みがあって、ささいなことを相談しても馬鹿にすることなく丁寧に回答してくれる。
私は学ぶ大切さを恩師から教わった。浪人して目標であった第一志望の大学に進学し、哲学を学び、今の私があるのも恩師のおかげだ。自分の人生の中でこのような人物に出会えたことは一生の宝だと思っている。

恩師に、この先ちゃんと生きていけるのか心配だということを打ち明けた。
返ってきたのは根性論でも抽象論でもなく、具体的な話だ。

業界的にやはり忙しくなってしまうこと、それでも一先ず2年働けばおよそ業務の全体がわかるから転職を考えるのはそのタイミングではということ、業界のことや社会人としての大体の肌感覚を教えてくれた。加えて、翻訳業界の傾向やドイツ語翻訳のニーズなどの詳細も教えてくれた。
そしてなにより、どこで働くにせよ社会人として働きながら時間をうまく使って継続して勉強を続けられるかが大切だということ、時間がある時に語学力を上げるだけ上げ切ること、そしてそれならば学生である今がベストなタイミングだということ。

確かに第一志望の内定先で働くことは大変だ。同時にドイツ語翻訳を目指すなら尚更。でもそれはどこに勤めたとしても同じなんじゃないか。「最初の3ヶ月はきついと思う。それでも1日20分でいいから継続するのが大事だ」恩師はそう言っていた。私は社会人になって忙しくなっても、今のこの夢を忘れたくない。結局は自分次第だ。自分次第だぞ!!

それならば悩んでる暇はない。
先のことを不安に思うなら、恩師の言うように今やる。確かにその通りだ。

学生生活、残り約9ヶ月。
最後の目標ができた。

ドイツ語検定一級合格!!

先の不安が解消されたのかよくわからないけど、恩師のアドバイスのおかげで心に決まった。時間のある学生のうちにドイツ語力を上げ切る、まさにラストチャンスだ。今持っているのは二級だからかなり背伸びの目標だけど、学生生活の最後の最後、浴びるようにドイツ語を読み、ドイツ語漬けの日々にしよう。不安なときこそ、地に足つけて粛々と勉強しよう。

先の不安が解消されたのかよくわからない。まだ不安はあるかもしれない。でも、恩師のアドバイスのおかげでひとまず道は開けた。何かあったらまたその時考えることにする。
今はやるべきことを全力でやるわよ。

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