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僕が指導者を志したわけ 前編

 いま自分は、幼児体育指導、サッカースクール運営を中心とした職で仕事しています。今回は、なぜ自分が指導者をしようと思ったかについて書いていきたいと思います。

 自分の人生最大の目標と言いますか、楽しみと言いますか、この目で見たい瞬間というものがあります。それは

「日本がサッカーW杯で優勝すること」

 日本サッカー協会では、2050年までにW杯で優勝することを目標に掲げておりますが、絶対に達成できるとも、絶対に無理とも、本当にどちらとも言えないのが、今の現状だと私は思っております。

 ひと昔まえまでは、Jリーグ誕生や日本がW杯に出場すること自体夢のまた夢、絶対に無理と言われながら、実現してきた実績がある、だからW杯優勝も夢じゃないという意見もあれば、反対に、日本サッカーが進歩している以上のスピードで世界のサッカーも進歩しているため、このままでは絶対に追いつけない、W杯優勝はほど遠いという意見も耳にします。

 では、日本がW杯優勝するために何をしたら良いのでしょうか。どう変わっていかなければいけないのでしょうか。本当にやることは山積みかと思います。それはサッカー界に限らず、教育や文化、社会、政治、制度、いろんな要素も含まれていると思います。そしてそれらを良いものにしていこうと尽力されている方々も大勢いらっしゃいます。僕自身もそのために出来ること、貢献できること、小さい脳みそで考えました。その中で出したひとつの結論があります。それは、

「日本国民全員がW杯優勝することを信じたとき」

 データをとったわけでも、調査したわけでもなんでもないので知りませんが、過去にW杯優勝した国々の国民は、自国が優勝すると信じたからこその結果であると思います。この国のサッカーじゃ、この国の実力じゃ無理やろと思ってた人たちはいないのではと推測します。2014年のブラジルW杯で本田圭佑選手が「優勝」というワードを口にしましたが、「そうだよね、優勝だよね」と思た国民は圧倒的に少なかったと思います。良い悪いではなく、それが今の日本サッカーの現状であると思います。

 正直、ある程度の実力があれば、ベスト8くらいまでは、ピーキングだと思っています。2002年大会で韓国がベスト4まで行ったり、2018年大会でロシアがベスト8まで行ったり、これらはもちろん自国開催というアドバンテージもありますが、普通の実力だけで考えたら厳しいものの、結果として残している事実があります。日本も2018年、ベルギーに敗れたものの、本当に勝ってもおかしくない展開でした。(こちらも多分普通の実力で言ったら、100回やって10回勝てるか勝てないかくらいの実力差だと思いますが、その10回に、この前はヒットしそうでした)だた、「優勝」となると本当に国全体としての力が問われる、そんな風に思います。

 ちなみに、過去優勝経験のある国は、ブラジル(5回)、イタリア(4回)、ドイツ(4回)、ウルグアイ(2回)、アルゼンチン(2回)、フランス(2回)、イングランド(1回)、スペイン(1回)(2018年ロシアW杯終了時点)どうでしょう?国名を見ただけでも、サッカーを愛している国々だなあと、自分は惚れ惚れしてしまいます。

 さて、僕が指導者を志したわけですが、そうです、サッカーが好き、関心がある、スポーツが好き(観るでも、するでもどちらでも構いません)、サッカーが生活の一部である、そう思う人たちのとにかく数を増やすこと他ならないと思ったからです。

 そのためには、小さい頃に運動って楽しいな、サッカーって面白いなという経験が絶対に必要不可欠だと思っています。それは自分自身も小さい頃にこの経験を積み重ねることが出来たことで、いまこんな風に思えたり、考えたりする自分がいると思います。数を増やす、その手段のひとつとして、指導者という選択でした。

 日本の成人で運動が好きではない、スポーツが好きではないと答えた人の、そのほとんどの要因が小学校、中学校の体育の時間、幼少期のスポーツクラブでの苦い経験であるというデータを目にしたことがあります。そうなってしまっては、「日本サッカーってもっとこうしたほうがいいよね」と口にする人たちであったり、「スポーツがあることで、人生豊かになっていくよね」と考えたりする人たちのそもそもの母数がどんどん減っていく、そんな風に感じました。

 もちろん得手不得手はあると思います。しかし、スポーツを楽しむこと(する・みる・支えるすべて含めて言っています)とは一切関係ないと思います。スポーツを楽しむ権利は無条件に全ての人に開かれています。幼少期の時にどれだけスポーツの「魅力」(やっている本人たちは魅力という意識はないかもしれませんが)に触れられることが出来るか、それが、生涯スポーツと生きていく礎を築いていくために、本当に大事であると思っています。

 今回、前編では指導者を志した自分の想いの部分を主に書かせていただきました。後編では、自分の生い立ちの視点から書いていきます。

 日本がW杯で優勝するために・・・地道な努力しかないことは分かっていますが。。はあー(笑)、誰か語り合いましょう、、

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