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日々是雑感2023/03/12

美術館博物館の鑑賞批評復帰しようと思った矢先、ポスターをチェックして諦めてしまった。企画展入館料1800円。精神障害者保健福祉手帳もちは半額…。どのみち混雑が自分の感覚から考えると尋常ではないから、そそくさと諦めた方が気持ちスッキリする。愛知県美術館で行われている「岡本太郎展」でのことだった。

入場制限1時間以上待ち。この言葉を見聞きすると、今の日本の尋常のなさがよくわかる。新型コロナの規制もあり、仕方がない面もあるにはあるが、今の日本にそこまで教養や余裕のある人間がいるかと言ったら、少しばかりでは片付かないレベルの疑問が湧いて出てきてしまう。

ポスターを改めて見てみると、川崎市岡本太郎美術館の文言を見つけた。

愛知芸術文化センターでの一コマ

よくよく考えたら愛知で見るより、川崎まで出向いた方が感動するのではないか、そう思った。なぜなら、川崎は以前の自分の仕事行動範囲の中でもあり、自分の芸術行動範囲の中でもあるからだ。なら、混雑どうこうと考えるより、現地の美術館の方が感動もひとしおではないか、そう感じたからだ。

収入も激減している今、贅沢は言えないが、少なくとも巡回展で入場規制で苦労してまで行くより、川崎まで向かった方が特別感がある。

昨今気軽に見れる美術館とはいえ、やはり可能な限り遠出した方が何か甲斐があるのでは、そう感じた瞬間だった。

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