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日々是雑感2023/03/15

親が老いる宿命を受け入れることは、本当はすごく大変なのかもしれない。

親父がボケ始めた。耳が聞こえにくくなり、補聴器を買えだの、耳鼻科行けなど行っても全く聞き耳を持たない。それどころか自宅でゴロゴロ惰眠を貪っている。

母子共に苦労している。自分にとって一番気がかりなのは、テレビの音量が異次元の世界に設定していることだ。

自分でも大きすぎると思うくらいの設定のため、正直うるさくて仕方がない。

しかも自宅にある人のものを勝手に使うなど、際限なく迷惑行為をしている。もう何回も注意しているが、効果は今ひとつのようだった。

一番危機的なのは、人の郵便物を自分のものと勘違いして開封することである。市役所やクレジットカードなど、重要なものから片っ端から自分のものだと思って勘違いしながら開封するから、非常にタチが悪い。何度も注意しているが、この調子だと機密文書まで開封されそうで怖くて仕方がない。

だから実家から脱出したかったのに、と今でも悪態をついているが、この宿命だけはどうあらがいても諦める以外に方法はなさそうである。

自分が一人暮らしさえすれば、気が気でなくなり、少しは元気に…と思った自分の期待はこの調子ではもう無理だろうと諦めた。

異変はわかっているが、どうしようもない。
このもどかしさ、本当にわかる人がいればいいのだが。

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