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クラフトビールで地域を盛り上げたい〜豊橋出身4人のブリュワーに注目〜

こんにちは。

愛知県豊橋市在住の編集・ライターの岩下加奈です。

突然ですがクラフトビール好きですか?私は結構好きです。と言っても、まだまだビギナーでこれから勉強します!という程度の知識しか持っていませんが、クラフトビールの味はかなり好き。

クセのあるビールだったり、飲みやすくてさらりとした味わいだったり。コーヒーにすごく似ているなって思う!きっとコーヒー好きはクラフトビール好きが多いのでは。

先日ホームページの問い合わせで

「豊橋出身の4人の醸造家です。地元豊橋のクラフトビールを盛り上げたいので、クラフトビールを置いてくれるお店知っていますか?」と。

醸造家の方から問い合わせをいただくなんて夢にも思っていなくて、即レスしました。そこからが今回の物語のスタートです。


地元豊橋を愛する4名の醸造家によるプロジェクト

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今回お話があったのが、豊橋出身で全国で醸造家として活躍する4人「ToyoHashi City Craft」それぞれ、東京や和歌山、徳島、神奈川のブリュワリーで働いている若手醸造家です。

今回zoomで「ToyoHashi City Craft」メンバーの手嶋さんと川合さんに話を伺いました。

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ーみなさん豊橋出身ということで、以前から繋がりがあったんですか?どのようにしてチームを作ったのでしょうか?

手嶋さん:「醸造家の人知っているよ〜」と友人から紹介してもらったりして出会ったのがこの4人。地元豊橋では歩行者天国(通称:ホコ天)のイベントがあり、2019年のホコ天にビアフェスがあったんです。その時に4人が初めて会って意気投合!同じ醸造家だからこそいろんな話をする中で「4人で何かやりたいね」と話になったんです。

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川合さん:クラフトビールで何か地域を盛り上げたいとも思っていたのです。というのも、豊橋は人口38万人に対してブリュワリーがとても少ないんです。ちなみに、静岡県沼津市は20万人に対して3社、これから2社出できるらしいんです。まだまだ豊橋にクラフトビール文化がないのがもったいない!と思い、これをきっかけに、もっと豊橋盛り上げて地元企業がブリュワリーを立ち上げたくなるような動きにしていきたいんです。

手嶋さん:豊橋は、クラフトビールの文化を楽しめる「場所・機会・人口」が少ない街だなと感じたのです。「誰かブリュワリー始めたらいいのに」とはじめて4人で顔を合わせて飲んだ時、そう話したことを覚えています。だったら、自分たちでやろっかって。

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ー確かに豊橋は、クラフトビールの文化がまだ根付いていないかも。だからこそ4人でオリジナルのクラフトビールを作って地域を盛り上げようと考えたのですね。

手嶋さん:「クラフトビール醸造」x「豊橋出身」の共通点だけで、顔も知らなかった4人で一緒にプロジェクトをすることになりました。基本はメッセンジャーなどを使いオンラインで会議をして、どんな味にするのか、何をコンセプトにするのか。4人で話し合いを重ねて仕上げていきました。

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ーそして最初に完成したのがこのクラフトビールですね。

川合さん:2021年1月31日にリリースをしたのが、『ENDORPHINE / エンドルフィン』です。麦芽由来のしっかりしたボディにカラメルの甘み、3種類のニュージーランド産ホップによるライチ、グアバのような甘いトロピカルな香りとライムのような爽やかな香り、フィニッシュには若草のようなキリッとするような味わいと苦味が全体をまとめてくれます。

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『ENDORPHINE / エンドルフィン』
brewery : THC Craft
style : IPA
ABV7.0%
IBU63
AROMA : Lychee, Guava and Lime

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手嶋さん:THC CRAFT1発目のビールは、クラフトビールの代名詞とも言えるIPA(※IPA(アイピーエー)→インディアペールエールの略称。ホップの風味が強くて苦味がある。クラフトならではのハイアルコールだが、バランスの取れた味わい)を使いました。五感を使いゆっくり時間をかけながらの違いを楽しめる味に仕上げました。

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ーこのクラフトビールを作って、周りの反響や声はいかがでしたか?

手嶋さん:まずは豊橋の人にこのクラフトビールを飲んでもらいたい思いがあったので、知り合いのお店や酒屋さんなどに置いてもらうことができました。また、豊橋を県外の人に知ってもらいたいとも思っていたので、東京や大阪にもリリースしました。都内にも豊橋出身のお店のオーナーさんも多く、取り扱ってくれました。1週間ほどで完売して、とても嬉しかったですね。


川合さん:特に、豊橋出身の都内の飲食店さんは反響大きかったですね。このクラフトビールを通して、豊橋愛を語ったりしました笑。地元を離れると、あぁ豊橋っていい街だなって思うことがたくさんあるんです。豊橋出身は、かなり豊橋が好きなんです!


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ー第2弾、3弾と今後は展開していく予定ですか?

手嶋さん:そうですね!第2弾、3弾といろんなクラフトビールを作っていきたいですね。クラフトビールって、答えも正解がないし、新しいスタイル製法がどんどん世界に生まれているので、ずっと新しい製造方法が追求できるんです。それらを体感したり、掛け合わせたり、編み出したりする面白さがたまらないんです。だからこそ、もっと地元の人に「クラフトビールってすごい面白いんだよ!」というのを伝えていきたいですね。

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川合さん:ゼロから作り上げるオリジナルクラフトビールを通して、いろんな世代や場所など、あらゆるシーンでコラボできると思っています。若い人にアプローチできたり、ビール好きの大人にも伝えられる。ビールって無限大だと思います。

手嶋さん:豊橋の企業向けのクラフトビールを提案、醸造することもできるし、農業大国の豊橋ならではの廃棄しないといけない農産物をこのクラフトビールを使って展開できます!

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ー地域とクラフトビールの関係性については?

手嶋さん:クラフトビールは人を呼ぶコンテンツにもなっています。特に横浜ではビール発祥の土地として知られており、ビアマップなど観光客や外国人向けに取り組んでいる企画も多くあります。クラフトビールが飲めるお店が増えれば、地域の魅力のひとつになると思うんです。私たちはクラフトビールを作る「作り手」としてはもちろん、クラフトビールの魅力を発信するチームでもありたいです。地元への愛を込めて、これからも豊橋出身の醸造家として、クラフトビールの面白さを伝えたいです。


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「クラフトビールを飲んでハッピーになろう」をコンセプトに活動する「ToyoHashi City Craft」さん。オリジナルビールの醸造依頼、コラボも行っているそうです!ますます活躍が楽しみ!!

豊橋市内で取り扱ってくださる飲食店様を探しているそうです^^オリジナルビールを作りたい企業様も大歓迎。

お問い合わせはこちらまでお願いします
→thccraft4@gmail.com

https://www.instagram.com/thccraft/


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