見出し画像

【連載小説】ファンタジー恋愛小説:氷晶の森の舞姫と灼熱の大地の王子 第三十二話 アイシャードの元へ

前話

「レオ! 時間取れる? アイシャードの所へ行きましょ」
「もう、行くのか?」
「だって、いつ戦争になるか解らないもの。剣の使い方も知りたいし。相手してくれる?」
「どこで?」
 積極的なユレーネの瞳がやや揺れていた。不安なのだ。剣を使うことに。それを使い方を知って越えてしまおうというところなのだ。
「使い方はユレーネの城の訓練場ですればいい。ついでに実家へ帰れ。もうかなりの居候だぞ。それから、舞姫の練習場は穢すわけにはいかない。まぁ、アイシャードの所へ行くのは賛成だ。準備しておくことに越したことはない。フロリアン、少し行ってくる。リリアーナを見ていてくれ」
 フロリアンに言ってるとリリアーナが来る。
「お兄ちゃん、お爺ちゃんのところに一人で行けるの?」
 だから着いていく、と言わんばかりなリリアーナを止める。
「兄ちゃんにはセイレンシアを借りているからな。リリアーナは世界が平和になってから一緒に行こう」
「平和じゃないの? リリアーナ困ってないよ?」
 リリアーナには困っているときが戦争状態と思っているようだ。それは大人になって理解するまでそっとしておこうとユレーネとアイコンタクトで確認しあう。
「リリアーナも行くー」
 リリアーナがだだをこね始めた。厄介なことになる。そうなりかけたときフロリアンが助け船を出してくれた。
「リリアーナ。俺にミルクがゆの作り方を教えてくれないか? リリアーナの好きな味を覚えておきたい」
「わかった。じゃぁ、お姉ちゃんに教わった作り方教えてあげる」
 台所の方に飛び出して行く。
「ありがとう」
「いや。いずれわかるだろう」
「ええ」
 三人で肯きあうとレオポルトとユレーネは外に出た。レオポルトはここでは髪を漆黒に染めている。この国に多い色だ。ユレーネも黒い。ローレライの様な銀糸の髪は珍しい。レオポルトは召還魔法で使い魔のイーカムを呼び出す。白いカラスに姿を変えているイーカムが人が乗れるほどの鷹に変わる。
「ちょっと。誰かが見たら!」
 小さな声でユレーネが文句を言う。
「空路が早い」
「しかたないわね」
 レオポルトが背に乗ると、ユレーネに手を差し出す。乗り慣れないユレーネにとっては背に乗るのも難しい。リリアーナとレオポルトはしょっちゅう乗っているため慣れているが。
「イーカムでピクニックができるようになればいいな」
 そう言いながらユレーネの肩を片手を回して押さえるとイーカムに指示を出す。
 
 バサリ、と両翼が動く。すごい風が巻き起こり、ユレーネは髪を押さえる。
「まとめておけばよかったわ」
「次からそうすればいい」
 イーカムが飛び立つ。セレスティア国の家々が小さく見える。やがて、いつもの湖の練習場が見え、その先にあるアイシャードの庵の前でで降下した。降りると、イーカムにご褒美のお菓子をやる。それを口に入れるとイーカムは消えた。
「懐いているのね」
「ユレーネもだろ?」
「そうね。使い魔は付き合い方で変わるものね」
 それからセイレンシアを呼ぶ。こちらは少々難があるようだ。他人の使い魔を借りてるためだ。しかし、セイレンシアは蒼い羽根を散らして現れた。そしてまた先導し出す。
「行こう。ユレーネ」
「ええ」
 二人は庵の中に入っていったのだった。


あとがき

眠い。あまりにも眠い。作業が滞る。あと少しで昼食を食べて出発。面倒なこった。コロナの頃は電話面談だったけれど、いい加減いかないと。最短ルートで行きます。行きも座れるといいんだけど。ついでに家電量販店寄ろうかしら。

漢字検定の一問一答の本も欲しい。でもそこまで行く気力はない。昨日の時点でかなりのお疲れモード。明日出勤できるかしら。

早めに帰って昼寝をしよう。四時か三時になるけれど。途中で何かを買ってたべるかしら。

執筆も今朝方調整して終わりました。今夜は書けるか。そもそも今日がオールスター戦? チャンネル調べないと。調べたら来月でした。リーグ戦は23日からあるようですが。その日は模範解答がネットに上がる日です。おそろしやー。字の汚さからどうなるか怖くて。でも3級の本かったし。準備はします。次は10月。頑張ります。ここまで読んで下さってありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?