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【連載小説】ファンタジー恋愛小説:星彩の運命と情熱 第三十三話 四つ葉のヴェルディアンの葉。シルヴァリアがしゃべった?!

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前話

「ちょっと!セレスちゃん! シルヴァリア! どこ行くの」
 二匹が行き着いた所は緑の絨毯が広がる場所だった。
「四つ葉のヴェルディアンの葉? これは」
「知ってるのか?」
 セイランがぜいぜい言いながら追いつく。
「何かの本にあった。秘密の楽園にあるって。ここが秘密の楽園……」
 また、何かの思考の泉に沈みかけたリアナをセレス、シルヴァリア、セイランが引き戻す。セレスがみゃーみゃー鳴くとやっと戻ってきた。が、それはママとしての感覚だった。
「セレスちゃん? お腹空いたの?」
「そうじゃない!」
「うなーん!!」
「みゃー!!」
「え?」
 きょとんとした顔に二匹と一人は脱力する。バスケットを抱えてセイランは緑の絨毯に座り込む。
「ちょっと! それ高価な葉っぱなのよ! 座ったら潰れるじゃないの!」
「って、こいつらも座ってる」
 ちょこん、とフェアリードラゴンは座ってご飯下さい、おやつください、状態だ。
「もう。怒られてもしらないからね」
”ダイジョウブ。ワタシタチトグレートマザーシカシラナイ”
「え? 今の、シルヴァリア?」
「うな~ん」
「このヴェルディアンの葉が介在して気持ちが伝わるのね。はい。セイランもヴェルディアンの葉持って」
「なんだ? って?!」
 セレスが恐らく意思を伝えたのだろう。セイランが目を白黒させている。
「これ、大量にいるわ。どうしよう。一杯とっても鮮度が落ちるし」
「じゃ、密封すればいい」
「え?」
 セイランがどこからか道具を出してくると、ヴェルディアンの葉の簡易ペンダントを作り上げてしまった。星のペンダントの上からかけてやる。
「これで、鮮度は保たれる。こいつらといつでも話せるぞ」
「セレスちゃーん」
 むぎゅうと小さなその姿を抱きしめる。シルヴァリアとセイランで妨害する。
”リアナ。セレスバカリ。シルヴァリア、カナシイ”
「あ。ごめんね。いつも蚊帳の外に置いて。シルヴァリアのニックネームも考えていたのよ。シルヴィってどう?」
 シルヴァリアの顔が崩れる。俺と同じヤツか……。セイランはシルヴァリアの中に自分を見た。
”リアナ。ダイスキ。ダレニモワタサナイ”
「えー。ママはシルヴィとセレスちゃんとセイランと一緒にいたいわ。みんな大事な家族だもの」
 そう言って二匹のフェアリードラゴンをむぎゅうと抱きしめる。
「俺は?」
 セイランが指を自分に向ける。
「セ、セイランをっ? え、えーと。えい」
 リアナはついに素直になってセイランを抱きしめる。焚いたばかりのお香の香りがする。
「セイラン、良い匂いー」
 しばらく固まっていたセイランだが、動かないリアナに不審に思ってみると脱力して眠っていた。
「こいつは……。まぁ、いいか。ママの分も食べろ」
「にゃーん!」
「うな~ん」
 二匹は嬉々として食べ始める。雑食で助かった。
「やっぱり! リアナの分は置いとけ!! 恨まれるぞ」
 その言葉に固まる二匹。もう、一人分のサンドウィッチしか残ってなかった。
「どんだけ食べるんだ。お前達は」
「うーん……」
 慌ててセイラン達は口を押さえる。
「セーフ」
 ほっとするにわか家族達である。そうしてリアナは緊張していた気持ちを大好きな家族に囲まれて解放させていた。心の安寧を預けられた家族達はいつまでもリアナの安らかな顔を見つめていたのだった。


あとがき
最初、四つ葉のクローバーで話を進めていたのですが、ファンタジーにこれは……。となってChatGPTさんに葉っぱの名前だけを頂きました。結構いろいろ設定して区てたのですが、設定集にコピペしてあとはオリジナルの使い方を。あとからChatGPTさんが追いついてくる、という形でした。
 シルヴァリア飛んでるけれどリアナと最近遊んでないので出してきました。セレスばかりなのでさぞ寂しかろうと。そしてツンデレは二人きりになるとさらにデレデレになるという二人。ツンデレ同士の恋は難しいのう。今日は二作前日にしあがり、眠れないついでに予約配信状態です。おかげで漢検が模試一回だけ。朝、一問一答集みていましたが、出社拒否症でなんとか行かせるのに必死でした。ここで休んだら、あの可愛いインコちゃんシールがはれない。先輩の「○○さんがいると違うわー」の一言を胸に出勤。今日は塩タブレットを忘れ、熱中症に気をつけながらの作業。そうとう飲みましたが、なんとかミネラルは消失しなかったようです。これもこまりもので高血圧になりがちになるんです。経口補水液を仕事帰りに飲んでたら、血圧高めの日々に。飲まなかったので今日は低い値がでるかと思ったのですが、測り方がおかしかったらしく高のマーク乱立。どうも姿勢がわるかったようで。指示通りに測ったら今日は正常でした。とまぁ、こんな日々の中次の目的地はChatGPTさんに提案して頂こう。どんなアーキタイプと出会うのか。アーキタイプ探すの大変です。次はグレートファーザーか? トリックスターは難しすぎる。アニマアニムスの問題は解決しかかっているし。リアナが素直になった次点で自らの恋心を把握したということで。これから綺麗になっていくリアナ。どんな美人さんになるのやら。恋をすると乙女は変わる。
とまぁ、寝れない夜を過ごしているのであとがきが長くなりました。
ここまで読んで下さってありがとうございました。

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