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日本でもチップをいただいた気分

アメリカに住んでいた頃のことだが、
渡米直後の一時期、日系スーパーで働いていた。
いわゆるサービス業とは違うので、
基本的にチップはもらえないのだが、
お客さんが購入した商品を車まで運んだら、
一度だけチップをいただいたことがあった。

人生最初で最後にいただいたその5ドル札は
私の宝物となり、帰国するまでずっと
お守りのように財布の中に大切にしのばせて、
決して使わなかった。

その後、もしチップをもらえる仕事に
就いていたら、その5ドル札のありがたみは
だんだん薄れていったかもしれない。

でも結局、今でもアメリカで使っていた財布に
入れたまま、大切に保管してある。
チップをもらえないはずの仕事なのに、
ご厚意でいただけたことが嬉しかったのだ。

車まで品物を運ぶなんて、
車社会のアメリカだから、
日常的に行なっていたのに、
わざわざくださったのは
後にも先にもその方だけだった。

日本にも心付けの文化はあるが、
私は日本でサービス業の仕事をしていた時も、
一度もいただいたことはない。

話は変わるが、noteにはサポート機能がある。
このサポート機能は個人的に、
チップに似ていると感じる。

気に入った記事だということを表明するため、
または他の人にもオススメしたいという理由で
自発的にお金を払って、
よい記事だと知らせるところ、
また厚意で支払うところがそう思わせる。

単純に、個人的に応援したいクリエイター、
またはファンになったクリエイターを金銭的に
サポートしたいという人もいるだろうけど。

また、有料記事を投げ銭システムに
設定することもできる。
投げ銭システムでは、本来お金を払わなくても
読めるのに、敢えてお金を支払うところも
チップに似ていると思える。

私も他の人をサポートしたことや、
有料の記事を買ったことがあったが、
最近、note3か月記念で
一度投げ銭システムを試しに導入してみた時、
記事を購入してくれた方々がいて感動した。
そういうご厚意を受けると、
ますます頑張ろうという気持ちになれる。

更に設定した購入金額より
高額のサポートをしてくれた方もいて、
驚きと喜びで泣きそうになった。

そのタイミングとは別に、
以前記事を購入した方から、
その倍以上のサポートをいただいたこともあり、
びっくりして倒れそうになった。

そしてアメリカで一度だけいただいた
ありがたいチップのことを思い出してしまった。

本当にnoteの方たちは優しい。
いつもありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。

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花咲ありす
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