【短編小説】毎日違う人(最終話)
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次の日,起きたら身体がなかった。
意識はあるのに,身体がないのだ。
(どうしたんだ,これはいったいどういうこと?
死んでしまったのだろうか?)
一生懸命考えたが,私はただ透明な空間に浮かぶだけで,
現実感がなかった。でも確かに意識はそこにあった。
(やっぱり私本来の身体なんて存在しなかったんだ…。
じゃあ,今まで私の魂が入っている間,
身体の主はどこにいたのだろう?
そうだ,今日は身体がないのだから,
どこにでも行けるはずだ)
私は,最近自分