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線維筋痛症患者さんの内臓は、、満員電車

前回の通院日、近頃 東洋医学に興味津々なわたしは、主治医にたくさん質問。

なぜかって、今の治療が本当に効いているから。

線維筋痛症って診断されてから、
かれこれ10名くらいのお医者さんに診てもらい、
本当にいろんな治療を試してきました。
色んな薬を飲んで、
副作用が強すぎたり、
合わない薬飲み続けていたり。

そんなわたしがやっと安定した回復を見せてきたのが今。
ここまで来るのに実は15年くらい。
(途中、病院通うのを勝手にやめて仕事できた時期もあったから、
まじめに通院していた期間は診断当初とここ直近5年の7年くらい。。。)

で、西洋医学の先生だと、
線維筋痛症の主訴である痛みへのアプローチが主だったもの。

だから痛み止めだったり、
痛みを麻痺させるトリガーポイント注射だったり、
局所的な治療になってしまう。

なので、痛みは一時的に治っても、
またやってくるのです。
だから永遠に痛み止めから離れらないサイクル。

それだと、おばあちゃんになったら今よりもっと
薬が増えて、もっと不便になっちゃうよ、とある時ゾッとしたので、
それからはどうしたら自分の体が痛みなく自力で動かせるようになれるのか、
真剣に調べ始めました。

線維筋痛症の研究が進んでいるアメリカの論文や治療法を探したり、
ヨーロッパのお医者さんに聞いてみたり。

良いと思われているものならなんでも試そうと必死でした。

でも、線維筋痛症って、痛み、だけの問題じゃないのですよね。

痛みは、体の不調が表面に現れた氷山の一角。
根本的な問題はもっと別のところにあるのです。

睡眠障害、極度の冷え性、ホルモンバランスの乱れ、倦怠感(すぐ疲れる)、
胃腸障害、頭痛、不安障害、パニック障害などの自律神経の乱れ。

痛みに加えて、これら全てが線維筋痛症患者さんの症状。

だから、痛みを感じる脳の信号が壊れてしまったからと言って、
痛みのシグナル治すだけでは解決しない病。

わたしの主治医は、元々は西洋医学で患者さんの痛みを診ていたけど、
薬や注射の処方がどんどん増えるだけで、西洋医学で治すことの限界を感じ、
東洋医学を学んで漢方医ともなった方。

その主治医曰く、線維筋痛症の患者さんは中医学では隠虚内熱の状態だと。

隠虚とは、生命力を司る腎のエネルギー不足。いわゆる虚弱体質と言われる。
慢性的な病気などにより、体力が落ちている状態。
水分代謝のバランスが崩れ、消化も不良気味。
栄養をどれだけ体に与えても、砂漠化した体が受け止められないような状態。

内熱とは、手先は冷えているのに、内臓に熱が籠ってしまってる状態。
いわゆる、満員電車のように嫌な熱気を帯びて、
必要な水分も血液も栄養も巡らない。

だから、その変な熱のエネルギーが、不安だったり、イライラだったり、パニックだったり自分を攻撃するようなエネルギーになってしまっているのです。

つまり、脳の痛みのセンサーを治す、神経が正常に働く機能に戻すには、
内臓がしっかり巡る状態になり、薬が脳に届くようにしなければならないのです。

どんなに良い薬や栄養を飲んでも、内臓が機能していなければ、
吸収されず、効能は薄れてしまいます。

だから、漢方では内臓の調整と痛みにアプローチする処方が
なされているのだそう。

ここまで聞いて、あーーー!!!と繋がったのが、
ヨガの学び。

週2回のヨガでは固まった体をほぐして解放して、可動域を広げていく、体力を着けて、背骨の機能を復活させるだけではなくて、
背骨と一緒に、内臓をほぐすことも意識させられていたから。

内臓が満員電車状態だったのが、どんどんスペースができる。
そうすると、気持ちよく呼吸ができて、内臓が動き始める

だから飲んでいる漢方薬や現代医学の薬の効き目も良くなるのです。

自分の体が喜ぶことを選択していたら、
自然とそれは本来必要な治療の理にかなっていたのです。

治療は体がうけてきたダメージを0ベースに戻して
プラスになるまで。
だから時間もかかることなのかもしれないけど、
将来寝たきりのおばあちゃんになりたくないなら、
自分の体が生まれ変わるのを一歩一歩、細胞レベルで治す必要があるのです。

治療は漢方だけでく、
現代医学の薬と2週に一度のトリガーポイント注射(ブロック注)
も組み合わせて行っています。

療養過程って大変なことかもしれないけど、
毎日体が生き返っていくのが感じられるから、
辛くはないのです。

だってこの体でできることはまだまだたくさんあるのだから。
人間の体のもつ自然治癒力って本当に偉大です。
できることが増えていくって、本当に嬉しいこと。

自分の体を信頼して、大切に回復させましょう。


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