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あれから1年・・・今も最愛を想う日々

8月に入り夏本番、毎日毎日猛暑の日々が続いていますね。夏の暑さ、このもったりとした空気、高い空、セミの声、この夏の風物詩の数々を感じるとあの日の記憶が鮮明に蘇ります。

「あの日」というのは私が「最愛」の存在とお別れした日。お別れする前もお別れしてもずっと変わらず私の永遠の推しである愛犬を亡くした日。

去年の8月の私は、なにをしていても悲しくて、毎日思い出すたびに涙が出るから外にいる間、職場では考えないようにすることに必死になっていました。私の愛犬は13歳を目前に虹の橋を渡りました。過去の投稿でも書きましたが、最後まで頑張って私が仕事から帰るのを待ってくれていたかのように、帰宅して暫くして大好きな家族の真ん中で天使になりました。

家の中はどこもかしこも愛犬の残像があって、いないはずなのに気配を感じてしまいます。いつもの場所に姿がないけれど、きっとほかの部屋で一人で寝てるんだと錯覚してしまうのです。私の実家は海の近くにあるのですが、天気のいい日は皆で海散歩をしていました。ボーダーコリーは運動量が特に多い犬種なので海に連れて行って砂浜を思い切り走らせるととても楽しそうな顔をするんです。沢山の思い出を海で作りました。だからあの日を境に私は未だに海に行けていません。

思い出の海

私にとっても最愛の存在でしたが、母にとっては「子供」でした。12年と10か月、365日のほとんどを一緒に過ごした存在です。母はいつも言っていました。子供は学校に通い始めると一人で学校に行き、友達と出掛け、離れて行ってしまうけど、愛犬は家族になったその日から片時も離れず傍にいるから、子供よりも一緒にいる時間が長いんだと。
私も実家をでて暫くが経ち、離れて暮らしていましたが愛犬に会うためだけに頻繁に実家に帰っていました。夏になれば暑くないか、熱中症は大丈夫か、冬になれば寒くないか、離れているからこそ心配でいつも両親に「ちゃんとケアしてね!」と口うるさく行ってしまうほど過保護だったと思います。
母と愛犬の絆は誰よりも強いのが隣で見ていてもよく分かりました。ボーダーコリーの性質もあるかもしれないですが、常に母の一挙手一投足を観察して母が動けば、一緒に動いてどこにでもついていくのです。おまけに「やきもちやきガール」だったのでドッグランで母が他の犬を撫でようものならスーッと間に入ってきて「私のママ!」と主張している声が聞こえてくるよう
でおかしかった(笑)

ニコニコ

だからこそ、愛犬を亡くした日から自分も悲しいけれど母の気持ちを想うと何とも言い合わらせない気持ちになりました。所謂ペットロスというものになるのは生きているときから分かってはいたけれど、どうやって母の気持ちが落ちるのを防ぐかを考えていました。
きっとそれは父も一緒だったのでしょう。葬儀も全て終えてすぐ旅行の提案をしたのです。悲しいときに旅行なんてと思われるかもしれないけれど、気持ちを紛らわせるには一緒に過ごした時間の長い家の中にいるより外に出たほうがいいと思ったのです。
元々私たち家族は旅行が好きだったのですが、愛犬がいた頃は海外旅行など遠方に行くこともあまりできなかったから、これからは姿は見えないけれど愛犬の存在を感じながら世界中を旅しよう!ということになりました。
私もそれを全面的に後押しして、これからはどこにでも一緒に行けるんだよ!一緒に沢山思い出を作ろうと母を励ます気持ちで伝えていました。

そして、ミニミニ愛犬を連れての旅が始まりました。旅行に行くときはいつも一緒です。飛行機のも乗れちゃいます!この子を連れて、両親は旅をしています。旅先で↓こんな写真をたくさん撮って、一緒に思い出を残します。

ミニミニ

私はというと、母を鼓舞することで自分にも言い聞かせていたんだと思います。存在を傍に感じて、毎日のように名前を呼ぶ日々は1年前から変わらず続いています。嘘かと思われるかもしれないですが、考えなかった日は1日もありません。この夏イギリスに行ったのですが、ボーダーコリーは元々イギリス・スコットランドで生まれた犬種です。ボーダーコリーが街であるいていないかなぁと犬を見かけるたびにきょろきょろとしてしまいましたし、ハイドパークを散歩しながら、「この公園きっと好きだろうな」なんて、常に一緒にいることを考えていました。

ヒースロー空港で遭遇したボーダー

大切な存在を亡くすというのは、自分の人生の中でも言葉に言い表せないくらい辛いことです。でも、姿が見えなくなっても存在を近くに感じることは出来るし、それは想い続けられるかという自分次第なのだと思うのです。

あれから1年、あっという間の1年でした。この先も私達は生きていかないといけないから、いつか虹の橋の向こうにお迎えに行くときに、いつもの満面の笑顔で遠くからダッシュで走ってくる愛犬の顔を想いながら日々を過ごそうと思います。

ご満悦

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