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わかっていても

「わかっていても」。韓国ドラマのタイトルになっているこの言葉、秀逸だなって思ってしまった。生きていると「わかっていても」してしまうこと、考えてしまうことがライトなものからヘビーなことまで沢山ありすぎる気がする。

ドラマの中の「わかっていても」は恋愛で一緒にいても幸せになれない相手と分かっていても惹かれてしまう。というシチュエーションで使われていて、同じようなシチュエーションに誰しも1度は身を置いたことがあるのではないかと思う。。

私もそんなことがあった。一緒にいてもきっと先はないというか、価値観が違って、上手くいかないだろうと分かっていても、嫌いではないからとか、次が見つかるか分からないからとかで別れるのが怖い、みたいなこと。         まぁ、恋愛においての「わかっていても」はあるあるだなって思う。

年齢を重ねて、「わかっていても」を感じる範囲はどんどん広がって、今では人生においてのわかっていてもについて考える時間が増えた。

例えば、仕事についてもっと自分に合う場所があるのではと考えて、行動しないといけないと分かっていても、どこに次の1歩を置いたらよいのかが分からず同じ場所で足踏みをしてしまっていること。

マインドについても「自分軸」で生きることが、日々を楽に生きていく近道だと分かっていても、周りと比較をしてしまって焦ったり、落ち込んだり、このままでは駄目だと自分を自分で追い込んでしまうことが多い。

恋愛だって、「あまり考えすぎても上手くいかないし、焦らずに自分の時間を楽しめばいい」みたいな記事を読んで、そうだよなと一瞬わかったふりをするけれど、すぐに「結局何も行動しなかったら何も起きないじゃないか。止まりたいけど止まれない」みたいになってしまう。マッチングアプリだって自分に合わないことは分かっているのに、何もせずに時間が経つことが怖くて眺めてしまうんだと思う。

昨今、本屋さんには、「自己肯定感の上げ方」「やりたい事の見つけ方」「自分軸で生きる方法」のようなハウツー本が溢れていて、結局みんな「わかっていても」出来ないから何か方法はないかと本に救いを求めてしまうのかもしれない。私も自分にはない考え方、方法、答えがそこにあるのではないかと手を伸ばしてしまう。

それでも、今のところ私の中の「わかっていても」を変化させる方法はまだ見つかっていない。

結局自分の生活やマインドを変える答えは自分しかもっていないことがわかっていても、それを導き出せていないから同じ場所を何周も何周も回ってしまうんだろう。

わかっていても・・・


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