![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75504862/rectangle_large_type_2_2515aeaa9f6fa7210273e314db580814.jpg?width=800)
アルフレッド巡礼記 4日目その3: ウィンチェスターの続き
アルフレッド大王聖地巡礼記、4日目の更に続き。
夕方5~6時を過ぎてもまだまだ明るい夏のイングランド、とりあえずウィンチェスター大聖堂の周辺を散策。
「シャーロック・ホームズ」 (『ソア橋』) の余談もチラっとあります。
◆本篇
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75505028/picture_pc_5cc615f72342d64ee3ffb5e2637915a2.jpg?width=800)
![画像20](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75653844/picture_pc_978b7c162bfea7052bed92e67d41fb49.jpg?width=800)
▶聖スウィザン-アポン-キングスゲート教会 (St Swithun-upon-Kingsgate)
▶オースティンの肖像画のデータ (public domain) は今回はこちらから。
▶「高慢と偏見とゾンビ」はいいぞ。
▶ ウィンチェスター・カレッジ (Winchester College):
モット―の「Manners Makyth Man」は、スティングの「Englishman In New York」や映画「キングスマン」でも英国紳士ステレオタイプの自虐ネタにされているアレです。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75505120/picture_pc_4d293cd46e8f0819cc9a2a42c6a4e519.jpg?width=800)
▶ワーフ・ミル (Wharf Mill/ Segrim's Mill):
1885年に建てられた製粉所の建物の参考写真。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75582735/picture_pc_018cfbb7db642f6759ca546509b83782.jpg?width=800)
▶ナナミンスター (聖マリア修道院) (Nunnaminster/ St Mary's Abbey):
「アビー・ガーデンズ (Abbey Gardens)」内はお子さんもいたため写真はありませんが、芝生の敷かれた綺麗な憩いの場でした。
▼ 【参考】ナナミンスターについてゲーム「アサシンクリード ヴァルハラ」内の描写との比較をベースにあれこれ書いた記事。刺繍についても最後に少し触れました。
▶ ドラマ「ラスト・キングダム」(The Last Kingdom):
シーズン5で完結したようです。原作小説は13巻で完結済み。
【2023年2月追記】続篇の単発Netflix映画『Seven Kings Must Die』が2023年4月にリリース予定。アルフレッドの孫アセルスタンの時代を描くようなので、原作12~13巻あたり?
![画像20](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75716684/picture_pc_c1245e7d1277ba1c67fd416660ae89ab.jpg?width=800)
▶ギルドホール (Guildhall Winchester)
1873年竣工。元々は警察、消防署、裁判所、博物館、図書館や集会所などが入っていた公共施設。
2020年以降のパンデミック下で、ふたたび民事裁判の法廷として利用されていたそうです。
▶観光案内所 (Visitor Information Center)
この時は時間の都合か何かでガイドツアー (英語) は利用せず。2018年に参加した時は有料でしたが、面白かったです。
◆チューダー朝の建物に現代の店舗
マンガ内に写真を載せた矢筈積み (Herringbone/ Opus spicatum) レンガの建物には「Nicholas Waller's House 1509」と書かれていましたが、19世紀前半頃の要素が多いようです。(※現在は他のテナントが入居)
他にも古そうな建物が色々ありますが、撮ったのがこれくらいだったので。
▼ 他には、例えばこのハイストリートのスターバックス (画像 (C) Google Map 2017) でコーヒーを飲んだ記憶がありますが、2020年に閉店した後、近所に移転して再開したようです。
この建物自体は歴史的建造物 (Listed Buildings) には登録されていないようですが、並びにある類似の建物は16世紀頃のもの。
![画像13](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75601436/picture_pc_7097e665e164992ea35309300e5167ac.jpg?width=800)
◆パブ「The Old Gaolhouse」
パブの名前は、建物が元々は1805年に建てられた監獄 (gaolhouse) だった事に由来。(監獄自体は中世?からあったっぽい。)
刑務所が 1850年頃に街の西側に移転した後、現在は商用に転用されている。
◆追加/その他の写真など
▼ウィンチェスター・カレッジの入り口。ここもガイドツアーがあります。参考までに:2018年に聞いた時は、所要時間は1~2時間くらい?だった気が。時間が無くてツアー参加できず、涙を呑みました…。
![画像11](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75599878/picture_pc_bbfead28d49f4ec4316afe63830d807a.jpg?width=800)
![ウィンチェスターカレッジの入り口の写真(アップ)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75602313/picture_pc_380706e7a463bc71130c3e7cea677970.jpg?width=800)
▼ギルドホール
全景は撮ってないですが、印象的な建物です。
▼1871年の建設時に礎石か何かを置いた記念の碑文。
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75592657/picture_pc_7c5226a039550e28fd0209bb0056d40b.jpg?width=800)
▼海抜、緯度と経度、南中時刻を示した何か。
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75592806/picture_pc_495b83d2cc2ee08cadfc99a665e9224f.jpg?width=800)
▼1893年に増築された「King's Court」棟。図書館やアートスクールが入っていたらしい。
![画像10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75592851/picture_pc_dec1f38a9ef7f67ba4e35740c0851006.jpg?width=800)
▼側面。下のフェンスの手前(地面より下)に「ナナミンスター」の野ざらし...もとい、屋外展示があります。
![画像14](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75602526/picture_pc_af5d0246c67d5ec30d295147d9795de9.jpg?width=800)
◆【余談】「シャーロック・ホームズ」ソア橋のロケ地
前回触れたように「シャーロック・ホームズ」の「ソア橋」("The Problem of Thor Bridge")」はウィンチェスター周辺が舞台となっていますが、グラナダ版ドラマ (ジェレミー・ブレット主演) の「ソア橋の謎」回に、ギルドホールの正面階段がチラっと映っていました。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75592607/picture_pc_88a7c6f14760e2e1030f2fae4072e4ca.jpg?width=800)
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75592622/picture_pc_d00d606bd70f047ab63a9d34479ead17.jpg?width=800)
なお、このエピソードでは登場人物の1人が監獄に入れられているのですが、出版が1922年なので、パブ「The Old Gaolhouse」の場所にあった監獄ではなく、移転後の監獄 (ウェストゲートから西に1km程度、現在の場所) の方に収監されていたのではないかと思います。
【更に余談】ウィンチェスターもう1つの刑務所「ブライドウェル」とアルフレッド王:
これらとは別に、軽犯罪者用の監獄「Bridewell 矯正施設」 (1787~1849, Winchester County House of Correction) もあったのですが、これは街の北側の「ハイド・アビー」(Hyde Abbey) の跡地に建てられました。
で、ハイド・アビーは、アルフレッド王の最終埋葬地だった修道院。
そして埋葬されていたアルフレッド王 (と妻・エルスウィス、息子のエドワード長兄王) の遺骨は、刑務所の建設または受刑者の作業中、または取り壊しの際に掘り返されるか何かして適当に扱われ、その所在が (元々不明でしたが) わからなくなったのでした。泣ける。
このハイドアビーについては、次回。
▼ ウェストゲートあれこれ。
![画像20](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75603314/picture_pc_8011577e06741226ab17b0342333a342.jpg?width=800)
真ん中の大きい通路が昔のメインストリートが通っていた位置
(現在は車道が右/北側に迂回)で、両側に歩行者用の通路。
![画像18](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75603293/picture_pc_210fc1d2ba9136644ca80e73d40e48e9.jpg?width=800)
![画像17](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75603285/picture_pc_17966bcc215848370263c61f2adb3d0c.jpg?width=800)
![画像19](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75603308/picture_pc_6fe8c898b5ca3a2fb7d05486beabe15a.jpg?width=800)
![画像16](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75603280/picture_pc_74c7fe966a28b7fda447a64fd4bb4b26.jpg?width=800)
▼ワーフ・ミルの近くにあった木。良い趣き。
![画像15](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75603140/picture_pc_b0f57bca3e02a264dd6325f2f61c6ca6.jpg?width=800)
次回 (翌日) はウィンチェスター大聖堂、ウルヴジー城址、シティ・ミル、ハイド・アビー、グレート・ホール、ウィンチェスター城址などをゴリゴリと回ります。
もしお気に召しましたらチャリ銭などいただけますと、諸作業が捗ります!