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アルフレッド巡礼記 3日目: Wantage

まんがアルフレッド大王聖地巡礼記、3日目
「アルフレッド・ジュエル」のオクスフォードから、王の生誕の地、バークシャーのウォンティジ (Wantage/ ウォンテージ) へ。
毎度ながら非常に曖昧な記憶を掘り出しつつ描いておりますので、記憶違い・勘違いなど多々あります。ご了承ください。
相変わらずあっちこっちに話が飛んでおり、読みづらくてすみません。

(noteの文字編集機能が少しだけ増えたので、試行錯誤中です)

本編

※3-1~3-4ページはTwitterへの初掲載時から少し修正しました。

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◆「University Rooms」リンク再掲。各カレッジのウェブサイト等からも予約できると思います。

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◆ヘンリー・ロイヤル・レガッタ/ Henry Royal Regatta : www.hrr.co.uk

◆利用写真 Photo credit:
Photochrom Print Collection, Public domain, via Wikimedia Commons

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◆「ヴェイル・アンド・ダウンランド・ミュージアム (Vale and Downland Museum)」
開館: 月~土曜 (日祝日休)、9:30~15:45 (最終入場15:30)。(2021年現在)
入場は現在無料のようですが、2ポンドの寄付を推奨。

  • マンガ内の展示はあくまで2011年当時のものです。

  • アシュモリアン博物館のアルフレッド・ジュエル (本物) を見た回 (P.2-3 ~ 2-4) はこちら

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【参考】実際の Watchfield のサクソンソード (埋葬品) は、刃にダマスカス鋼のような文様が入っていたようです。
また、この柄巻 (縄) もあくまで一例としての展示だと思います。
▼ もうすこし本物に近い復元の様子も映っている動画 (英語)

Williams Racingの住所は「Grove, Wantage, Oxfordshire」

【参考】Alfred’s Well (アルフレッドの井戸)」の場所はウォンティジの中心部 (アルフレッド像) から西に歩いて700m/10分程度のLocks Lane沿いにあります。Google MapやYahooマップで検索できます。

【余談】欄外で言及している詩人/作家のジョン・ベッチェマン (John Betjeman) ですが、例えばNetflixドラマ「ザ・クラウン」S3E10の最後で彼の「Jubilee Hymn」が読み上げられています。(無理やり王家つながり…)

◆ウォンティジ中心部にあるおしゃれなパブ「King Alfred's Head」 : 

周辺には他にも色々なパブがあり、下戸でなければパブ・クロウルしたのですが、残念ながら1軒で終了。
イギリス旅行で下戸なのはやや致命的…。

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散策時に見かけたベタなパブ「The Kings Arms」
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なお、街には普通に色々なお店があり、スーパーも Sainbury's と Waitrose があるので、滞在には困らないと思います。

◆ おまけ:郵便局を探してウロウロした話

◆【参考】「ケイク焦がし王」のイラストの本

博物館の展示にあった「ケイクを焦がすアルフレッド王」のイラストは、サマセット (アセルニーの地域) の歴史を描いた「Drawing Somerset’s Past」という本に載っているようです。現在も入手可能。
アーティストのヴィクター・アンブラス (Victor Ambrus) 氏は2021年2月にお亡くなりになりましたが、絵本や歴史書から、考古学/発掘チームのイラストレーター等、多岐にわたる活躍をされた方でした。日本語に訳されたものもあります。

ケイク焦がしアルフレッド王パネルの全体。左上の写真は現在のアセルニーにあるモニュメント、その下の写真は「エディントン (エサンデュン) の戦い」の推定場所。

◆【参考】「アッシュダウンの戦い」と白馬

▼ついでに、「アッシュダウンの戦い」のパネルの全体像。
使用されているイラストは、Thomas Hughes著「Scouring of the White Horse」(1859年刊) の中の、Richard Doyle による挿絵。

「アルフレッドは、白馬の丘のふもとにある blowing stone (※ほら貝のように音が出る石、現存)を吹いて、兵たちを召喚した…という言い伝えもある」云々。

アッシュダウン(Ashdown)」の場所は未確定で、このパネルでは「バークシャー丘陵 (Berkshire Down)」の内、アフィントンの白馬のあるあたり (ウォンティジより西側部分) を想定しているようですが、最近はもっと東側の、ウォリンフォード (Wallingford, 巡礼記4日目に行きます) とレディングの中間あたりの丘、と推定している記述も見かけます。

Scouring of the White Horse」は1857年9月17~18日に行われたアフィントンの白馬の大掃除 (scouring) 大会のメモワールのようです。
Project Gutenberg などで読めます (英語)。

この題名が示すように、「アフィントンの白馬」は野ざらしなので、定期的に掃除やチョークの撒き直しをして、白さを保っています。

ゲーム「アサシンクリード ヴァルハラ」上のハンプシャー (「ハムトンシャー」) にも「白馬」があり、誰かが保守を行っている様子を書いたメモが転がっています。
おそらく現在保護活動を行っている人達への目配せではないかと思いますが、こういう細かいネタも楽しいゲームです。

ゲーム上の「白馬」
「小麦粉やドーヴァーの崖の石灰で『丘絵』を維持している…」等と書かれたメモ。


◆ その他あれこれ

▼展示されていたアルフレッド王関連グッズコレクション。

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博物館の展示の一部。(2011年)

 よく見ると絵皿やスプーン (指貫と同じくクラシックなお土産の定番) も有って最高です。全部欲しすぎる。アルフレッド王ポルカで踊りたい。
 左の制服?にはオクスフォードのユニヴァーシティ・カレッジと同じような紋章 (クロス・パトンスと4羽のマートレット) が付いてますが… どこのだろう。

【参考】ユニヴァーシティ・カレッジの紋章

 ビールも2種類ほどありますが、自分が博物館のカフェで見たのは別のだった気が。

◆【余談】アルフレッド王ビールと言えば

この巡礼旅からだいぶ経った頃だったと思いますが、日本のパブでアルフレッド王ビールのラベルを見かけた (!) のですが、同じものだったのか記憶にありません。
それにしても、信仰は王を引き寄せる…!!

▼その時の Hampshire Brewery のアルフレッド王ビールのラベル。参考イラスト。※写真を撮ったのですが画質が悪すぎたので写経 (トレス&資料を参考に補正) しました。

色々なコースター?を額装した中のひとつでした

なお現在は、上記のビールとは別ブランドですが、ウィンチェスターの方に「Alfred's Brewery」というマイクロブリュワリーがあるようです。

◆【余談】アルフレッド王トレーナーとの邂逅

上記の展示の右下にトレーナー (スウェットシャツ) があって思い出しましたが、いつだったか日本のスーパーをウロウロしていたら、いきなりアルフレッド王の絵柄の入ったトレーナーにぶち当たった事もあります。
あまりの偶然 (?) に自分の目が信じられず、大いにキョドったのですが….勿論買いました。
やはり信仰は王を引き寄せる

▼ デザインはロンドンの「キング・アルフレッド・スクール (・ソサエティ)」の19世紀頃の (現在は使われていないと思われる/版権切れ) エンブレムをモチーフに、謎な英語モットー(?) を配置。970円でした。
カレッジ・スウェット風ですが微妙に形がイマイチで、着ていません。

King Alfred School Society のエンブレムが入った謎トレーナー。


◆ その他のウォンティジの様子

▼ 「ウェセックス」「サクソン」などの語彙が見られます。(チョロいので興奮しました)

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「ウェセックス」の名を冠した製粉所 Wessex Mill
「サクソン」もありました。(アパート的な物件の看板)
多分これが件の「サクソン・ハウス」

▼教会かと思ったら歯医者になっている建物。http://www.wantagehousedental.co.uk/

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教会?の建物を利用したらしき歯医者。

▼ 街の様子。

郵便ポスト
ツーリングしていたグループがかっこよかったので撮らせてもらいました。
Letcombe Brook川の周辺
綺麗な小川です
教会の小径のネコチャン

▼花とアルフレッド王。

ミニスカ&ルーズソックスのかわいこちゃん。(昭和&平成の語彙)


◆【参考】ボクシング・デイの「無言劇 (Mummer Play)」

ウォンティジでは、クリスマスのボクシング・デイ (12月26日) にマーケットプレイスに面したBear Hotelの前で「ママーズ・プレイ (mummer’s play)」「ママーズ (mummers)」等と呼ばれる伝統の小芝居が行われているようです。
本来は無言劇 (マイム)なのですが、歌やベタな掛け合いなどのお笑いを取る感じです。
聖ジョージなどに仮装したメンバーで構成され、色々なパターンがありますが、ウォンティジはアルフレッド王(っぽい人物)がいるのが特徴らしく、1度観てみたいものです。
▼「ママーズ」を演じるグループのサイト。2021年も開催予定。

▼2012年のものですが、動画がありました。

以上です。


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