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【MY NAME偽りと復讐】に心をがっしりと掴まれた。

"人が何かを成し遂げる時、何を犠牲にし、その為に自分はどこまで出来るのか"

この問いかけを目や耳にすることは多々ある。ビジネス誌や哲学書のような本なのか、あるいはテレビや映画としての映像、有名人が投げ掛けてくる言葉。このドラマもそうだ。物語の根幹であるこの問いかけを、作品を通して何度も訴えかけてくる。

そしてこのドラマにおいて、何かとは最愛の父を目の前で殺された復讐であり、少女は自分の名前と人生を捨てた…。

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マフィアに在籍する父を持つ一人の女子高生ジウ。父の仕事以外は、何一つ周りにいる子と変わらない。だが、そのことで学校では虐められ唯一の味方であり、肉親であるはずの父も今は家にいない。
人生に嫌気がさし始めていたある日、目の前でたった一人の家族である父を殺される。そして、父の親友であったチェ・ムジンから「犯人は警察内部にいる。」と聞かされたジウは、名前を捨て、人生を捨て、復讐を誓う。

今、興奮の冷めやらぬ内にと思って、見終わってすぐにこの記事を書き始めてる。うまく言葉に表し、このドラマの魅力を伝えきれるかどうか分からない。でも、余韻が部屋の中を満たしてる今の内に…今しか書けない言葉もきっとあるだろう。そう信じてもうじき朝日が昇ろうかとしてる時間に、いそいそとnoteを開いた。

正直、物語の設定としてはいろんな映画やドラマでやり尽くされたテーマだと思う。「時間もあるし、Netflixでなんかドラマでもみよ。」とそんな軽い気持ちであまり期待せずに見始めたが、とにかく強烈な作品だった。もうその一言に尽きる。

最愛の父を殺され復讐を誓った少女が、ただ復讐を果たして完結といった物語ではなく、そこに至るまでの苦悩や葛藤、そして次々に明らかになる衝撃の事実に何度も心臓が高鳴った。完璧に作り込まれた世界観が、画面越しに部屋の中を満ちていき、いつしか自分もその世界の住人に…。軽い気持ちで見始めた過去の自分が申し訳なくなった。

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物語を彩る主演を演じられたハン・ソヒさんは勿論のこと、脇を固められたアン・ボヒョンさん、パク・ヒスンさんの演技力は凄まじい。ここまで物語に引きずり込まれるのか…と何度も思った。最近は、アジア圏の俳優さん達が次々に世界へと飛び出し活躍されているが、その理由が分かった気がする。

特にジウを演じられたハン・ソヒさん。韓国の俳優さんをあまり知らない私は今作で初めてみたが、彼女の演技力はあまりにも凄すぎて途中から物語と現実の区別がつかなくなったほどだ。

最愛の父を殺され自分の人生を捨ててまで復讐を誓った為に、人間としての感情すらも全て捨てたジウだったが、物語の中で「復讐に捧げるのではなく自分の人生を生きてみよう」と、ほんの一瞬だけ光が射し込むシーンがある。その時にみせた彼女の笑顔が忘れられない…。


『マイネーム偽りと復讐』では、俳優たちの魅力もさることながら、世界観や映像としての場面展開を作り上げた製作陣も素晴らしい。そしてNetflix。こんなにも素晴らしい作品を届けてくれた、Netflixにお礼を言いたい。つくづく思う。Netflixの作品に外れはないと。

そして主題歌にも使われているこの曲。冒頭でも流れ、重要なシーンが訪れる度に流れるこの曲に何度鳥肌がたっただろう。

映画や海外ドラマにおいて、作中歌や音楽の力は絶大でそっと支えるだけでなく、作品を大きく助長させる。今作においてもそうだ。この曲からジウの悲しみが滴り、この曲からジウの憎しみが滴る。その刹那に心が震える。

世界観に合いすぎて、この曲ですら何度もリピートとしてしまってる自分がいる。

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正直、今まで韓国のドラマはあまり見てこなかった。あえて遠ざけていた訳ではないが、韓国ドラマに火がついてブームが訪れている最中でも欧米に自分の好きなタイトルが多過ぎてそちらばかりを、追いかけてしまっていた。

だが『イカゲーム』に続き『マイネーム偽りと復讐』は自分にとってお気に入りの海外ドラマにランクインしたことは間違いない。これをきっかけに話題の韓国ドラマを次々見たくなった。

でも…。

まずは『マイネーム偽りと復讐』をもう一度、この週末に一からみよう。

完全にこのドラマの世界観に溺れてしまった。


⏹️『予告』


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