女の子の日。
「試合中にナプキンを落とした…」
— BuzzFeed Japan News (@BFJNews) March 8, 2020
「血でユニフォームが真っ赤になった」
多くの女性が日々葛藤している「生理」との付き合い方。6人の女性アスリートにスポーツ選手ならではの生理のトラブルや、“夢の生理用品”を聞きました⚽️🏉🏃♀️🥍#国際女性デー #メディアもつながる #手を取り合おう pic.twitter.com/I4oLTJhDdI
上のツイートは、Twitterの『おすすめ』に出てきたものだ。この動画を見て、そういえば、と、中学時代のことを思い出した。
中学時代の夏。体育の授業ではプールに入ることになっていた。
僕は体育が苦手で、プールももちろん苦手だった。10メートルすら泳げないほどだった。
そんな体育の授業を憂鬱に思っていると、生理が来た。
生理が来たら、もちろんプールには入れない。僕は母親に頼み、生徒手帳に『生理のため体育を見学させてください』と書いてもらう。
僕の学校では、「生理中でもプールに入れ」と言うような教師はいなかったが、代わりに、
生理が来ようが来まいが
プールの周りを3周走ること
と言われていた。
地獄かと思った。
そう思ったのは体育の授業が苦手なのもあるが、それよりも、夏の炎天下に、生理で苦しみながら3周も走るのはキツイ。
それを指示したのは女性教師で、本人はサングラスをかけて、タオルを首元に巻いて、ビーチパラソルの下で、座りながらメガホン片手に僕ら見学者がサボっていないか見張っている。プールの方は男性教師が見ていた。
「そこ!走れ!!」
見学者が歩いているのを見ると、女性教師はメガホン越しに走るよう指示する。
女子が生理で苦しい思いをしていても、女性教師は構わず走るよう指示する。
泳がなくてもいい、走らなくてもいい、ということができるのは怪我をした人くらいだった。
生理の人は走らされる。
サボるために「怪我をした」と嘘をついた人が笑っている中、生理の人は走っていた。
生理が物凄く重いわけではないが、まあまあ重い方であった僕は、ヒイヒイ言いながら走っていた。しかも、中学時代の飲み物なんて、水道水か給食に出てくる牛乳くらいしかないので、どちらも苦手な僕はほぼほぼ水分補給をしていなかった。
そこで倒れれば、「生理の人でもプールの周りを3周走る」というルールも無くなっただろう。なぜ僕は倒れなかったのか…。
そもそも、生理の人も走らされるという意味がわからない。確かに、女子の場合は「生理来たんでー」と言ってサボれるかもしれないが、本当に生理が大変な人の場合は?その場合でも走れと言うのか?もやもやした気持ちが広がる。
生理だって、出血の怪我と同じで、血が内側から外側に流れる。それによる痛みだってあるし、苦しみだってある。そんな中走れというのはあまりにも酷ではなかろうか。
生理が子供を産むために必要な機能なのであれば、僕のように子供を産みたくない人には無くせばいいと思う。
人間がそのような進化を遂げたらいい。
子供を産みたいと思う人にだけ、生理というオプションを付けるかどうか決めさせる。そして、健康な子供を産ませる。産みたくても産めない体というものも無くなるようにすればいい。
対して、僕みたいに子供を産みたくないと思う人には、完全に生理を来なくさせる。性器というものを萎ませつつ、ホルモンバランスは整えさせる。
『想い』だけでホルモンや性器が自由自在に操れるような体になればいい。
男性にもそのオプションを付けさせたい。
生理の痛みを、苦しみを、つらさを分からせたい。生理を簡単なものとして片付けるような人間に、強制的にそのオプションを付けさせたい。
と、色々と考えるわけだが、世の中そんなに甘くない。
生理は痛いし、苦しいし、つらいし、それらを完全に分かってくれる人なんていないし、そんなすぐに進化できるわけじゃない。
だけど、せめて、少しでもいいから『わかって』もらいたい。『完全に理解した』に近づいてもらいたい。
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