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”Dance on the Shore” ~海辺でダンス 2016年 EOS M5 ショートムービー by ALAO YOKOGI


2016年 Canon EosMでショートムービーを作った。

写真の手法で撮影した。ほとんどリハーサルなしの、一発撮りだ。バレエダンサーである男の子は、本名がルカ君だったので、ルカにした。ルカといえば女は当然マリアになる。
というぐらい、写真のように、直感的にどんどん決めて撮影した。

テーマは、「会いに行く」。

ストーリーは子供時代、育ててくれたかつて兄の妻だったMARIAに会いに行く話だ。
「会いたいけど、会いたくない」

離れ離れになるいきさつなど、複雑気持ちのルカ。
その辺はムービーでは描いていない。

制作裏話的には、この時、本当のことを利用して制作した。
本当のこととは、MARIAを演じた片山瞳が、本当に情緒不安定の時だったからだ。

撮影は、彼女コンディションに左右される。
倒れる場面も、本当に気を失っている。

撮影ロケスタッフは、僕とアシスタントのKEY MATSUNAGA、彼女は完全素人だ。でも三脚の足を延ばしたりは、てきぱきこなした。
俳優の草野康太は、ナレーション以外も、撮影助手をしてくれた。
ヘアメイクのKATO RINU。衣装はすべて、女優の片山瞳が集めてくれた。
草野康太の友人である、音声の横山正一がはいることで、きちんとした音声が撮れた。現場音と、アフレコは彼のおかげだ。

俳優のルカ、神谷流伽は、娘の高校の先輩で、バレーダンサー、前年、卒業記念講演の時、主役を演じて印象的だった。娘に紹介してもらった。

女優、片山瞳は、この10年ぐらいの友人だ。このショートムービーを撮影した時は、体調がすぐれなかったがが、かえってそれが不思議な雰囲気の映像になった。
ルカのダンサーの動きと、身長174センチの人間離れした動きの片山。
そのからみが、目で見ているだけで面白かった。
動きに関しての、演出はしていない。場所の段取りだけだ。

音楽は、写真家の安達ロベルト氏の曲を使わせてもらった。かれのWorkshopを拝見したとき、聞いた曲が気になっていた。それを使わせてもらう。

タイトルデザインは、H堂の元アートディレクターの修田潤悟。
そのほか、いろいろ撮影以外ことを七咲友梨に手伝ってもらった。
ショートバージョンのナレーションもお願いした。

撮影の基本はすべてゲリラだ。バスのなかも許可は得ていない。
許可は得てないが、バス会社の人は、なんとなく協力してくれた。
撮影といっても、ライトもないし。
高感度のデジタルカメラだからこと可能だった。
もっとも、スチールカメラでは、ストロボやライトを使うことは、人工光が欲しい時にだけ使う。ノーライトは普通のことだ。

ロケハンは、1日。もっとも、九十九里は僕のスタジオのようなもの、記憶のなかの場所が、今どうなっているかを確かめただけ。
撮影の家は、片山瞳が本当に療養していた家。

天気から、何から何まで、待ちはなし。写真撮影のように粛々と進行。撮影はまる3日間だった。

すべて僕が、アドビのプレミアで編集。
アフレコは、なかなかいい場所がなく、桜新町の地下の会議室。周りの音はなかったが、地下鉄の音が時々わずかに響いた。

写真と同じように、フィニッシュワークが大切なので、「世界の街道をゆく」で使用していた、Rスタジオで、最終の細かい調整をした。

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