【コロナ禍の中で】パリに移住する理由
2020年、58歳でパリへ単身移住する村山です。
2020年7月11日、ここ数日都内の新型コロナ感染者数が200人台を超え、第2波が懸念されている中、県外どころか国外へ行こうとしています。
今年パリに移住する事へ心配も批判も多く頂いております。
それでも尚、パリに移住するのか?ここに記せたらと思います。
今、なぜ、移住なのか
2020年、未曾有の感染症が世界中を覆い感染者、死亡者の数は底知れない恐怖を人々に与えています。
あれほど身近に感じていた世界は、いとも簡単に鎖国の様に関所の様に国も県も人々の心も閉ざしました。
物理的な制限以上に感情的な制限が行動の基準となっているように感じる今、渡仏は7/1に解除されましたが、人々の心は『見えない恐怖』と『戻らない今まで』でそれまでの感情を失ってしまったように感じます。
いつ、特効薬ができ、世界は安全になるのか?
いつ、人々の不安はなくなるのか?
また世界が閉ざされ、再び渡仏できないなら日本に帰国できなくなる方が自分の中で納得できる。
「還暦を過ぎたらパリで暮らす」
元々計画していたパリ移住ですが、突然命がなくなることもある。
いつかは、いつまでも待っていてはくれない。
コロナ禍の中で死ぬ前に後悔するくらいなら、誰も正解が分からないなら、定められたルールの中でパリで暮らす人生を選びました。
リモートワーク、在宅ワークの時代
今までの常識は覆され、新しい生活様式、新しい常識の中でウィルスと共存してゆく社会に変わりました。
2005年に起業してから在宅ワーク、リモートワークが私の「働き方」
みなさんの中で在宅ワーク、リモートワークが新しい常識となり、どこに居ても仕事ができる時代になりました。
どこにいても仕事ができるなら、好きな場所に暮らして、同じように仕事をする。
アラカン万歳!!
シングルマザーで育てた子供たちが社会人になり、親としての責任がやっと終わりました。
私が今、日本にいなければいけない理由はなくなりました。
様々な通信手段でこれからは親稼業もリモートで足りる。
自分のために時間を使って、自分の自由に生きられる。
アラカン万歳!!
「日本円」で収入を得て、パリを生活拠点にする
私が申請予定のVISAは「ビジタービザ」です。
※2020年9月現在も申請不可のため、別のVISAを検討中
7/1に在日フランス大使館から「フランスへの入国規制緩和措置」が発表され、日本人が渡仏できるようになりましたが、まだ、新規のビザ申請はできません。
状況の変化と寄り添いながら移住の準備を整えています。
なぜ、パリが好きなのか?
【フランス文学】
幼少期からフランス文学に触れていることに気づきます。
●ヴィクトル・ユーゴー Les Misérables(邦題:あゝ無情)
●スタンダール Le Rouge et le Noir(邦題:赤と黒)
●アレクサンドル・デュマ Le Comte de Monte-Cristo(邦題:岩窟王)
●ギ・ド・モーパッサン Boule de Suif (邦題:脂肪の塊)
●アルベール・カミュ La Peste(邦題:ペスト)
何よりも10代で読んだフランソワーズ・サガンの「悲しみよこんにちは」が決定的でした。
【パリのカフェ】
365日休みなく納期のために徹夜(最長36時間、さすがに56歳まで)
日本に居る間、仕事以外を考える時間もない15年間。
バブル期のお気楽で暢気な女子大生の渡仏から35年後、パリのcaféで
「何も考えない時間」がこれほど幸せなのか!
何時間もそこに座り、静かにほったらかしにしてくれるパリのcafé。
日本で生活するよりパリの生活は、きっと、とても不便です。
階級社会のフランスで観光客ではなく移民となればことさらそれを感じることになるでしょう。
それでもパリのcaféで行き交う人を眺める時間には代えがたい。
人との距離感と緊張感が私にはとても心地よいのです。
▼noteを始めるきっかけを伝えています
マガジン紹介
お役に立てましたらサポートをお願いします。 これからも喜んで頂けるように精一杯頑張ります。