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詩的散文

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私の書く文章に、主人公は必要ない
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#孤独

他人の人生に影響を与えるという事

 僕たちは、他人の人生に干渉したり、逆に影響を受けたりしながら生きている。

 たまに僕は、その事に対して罪悪感に苛まれるのだ。

もしかしたら、僕の言葉が相手の才能を殺すのではないか。

もしかしたら、僕の反応が相手の人生の選択を変えてしまうのではないか。

相手の人生に、僕が登場する世界線と、登場しない世界線。

どちらが幸か不幸かはわからない。けど、勝負を降りることは簡単だ。

堅い要塞を心

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繊細すぎる感覚を保つ為に開けた孔

私たちを苦しめるのは事実ではない。

私たちを苦しめるのは感情である。

恋人との別れという事実そのものは、次の日からの生活を、身体的に耐え難いものにする事はない。

ただ、隣に恋人がいた過去が、私たちを苦しめる。

そして、一人となった生活は、過去を取り戻すために、取り憑かれている。

私たちは、事実ではなく、感情によって、次の日からの生活を身体的に耐え難いものにしてしまう。

私たちから恋人が

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絶望の温床で咲く華

絶望の温床で咲く華

僕の人生は、いい事はちょっとで、あとは大体嫌な事だ。

隣の芝を見る習慣はあんまりないから、特に辛くはならないけれど。

でも、世間一般的には、自分よりも楽しい人生を送っている人達が多い事は重々承知の上に生きている。

だからなんだって話だけど。(笑)

ただ、この機会だから言いたいんだけど、みんな「楽しくない」ってだけで、何でもゴミ箱に入れすぎじゃあないか?

そりゃ、楽しい事に比べたら、忘れた

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