
11月21日 やり続けると見える景色の事
11月21日ですね。
今日はkintoneの記念日です。2011年11月21日にリリースされました。
https://cybozu.co.jp/news/2011/111121.pdf
金曜日のスナックジョイゾーにて、石井さんも話していました。
実は私もそのことを知っていました。うちの結婚記念日なので。
今までも私はそのご縁を何ヶ所かで話したり書いたりしてきました。
結婚生活もそうですが、こういう周年の記念日とは、過ぎ去った日々を振り返られる人だけに許されます。うちが仮に離婚していたら何周年など祝えなかったでしょう。kintoneもそう。
続けることって、それだけですごいことです。
続けさえしていれば、人は何者かになれるのです。
若い頃は埋もれていた俳優が、老年になって名バイプレイヤーとして頭角を表したり。私のような風来坊で独学の徒が、経営者やエバンジェリストになれたり。
自分がたいした能力を持っていないことは私が一番分かっています。
特にウェブサイト制作においては、挫折の連続でした。もう無理と何回も失敗してきました。
でも、そこで他の職に軽率に変えたりせず、愚直に職をやり続けていたら、ちがう景色が眼前にひらけていた。それだけです。結婚生活もまた同じ。
苦難に遭っても、試練に傷ついても、もうダメだと思っても、それでもなお諦めずにあがき、傷だらけでボロボロになってもやり続ける。
それをやり遂げた人だけに見える景色は確かにあると思ってます。
楽してスマートにやろうとしても、そうそううまくいかないものです。私も若い頃、スマートにやろうとしている、と何度も怒られました。
あの頃の私はその諫言を黙殺していました。が、今の私にはよく理解できます。
多分、kintoneは、サイボウズさんがそれまでの高い離職率やM&Aを繰り返した失敗の上にあるはずです。だから、チームワークあふれる社会を創る、という理念が実感として会社中に満ち、それがkintoneに反映されたのでしょう。
そして、私たちの知らないところでさまざまな努力を繰り返し続けた結果、Cybozu Daysのような大きなイベントをやり遂げられるまでに至ったのでしょう。
大した能力の持ち主でもない私が言える事があるとしたら、スマートにではなく愚直に泥臭く続けることです。
しかもその努力を組織の中で埋もれる方向に向けず、個の能力を生かすことに専念し続けることです。
その結果が実を結ぶには何年もかかります。だから、今はまだどうなるか見えないはずです。が、ある日突然、周囲の多くが脱落していき、違う地平に立っている自分に気づくはずです。
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